中学生【高校受験】推薦入試とは?推薦入試の種類や選考方法などを紹介します。

高校入試には、「一般入試」と「推薦入試」の2種類がありますが、両者の違いやどうすれば推薦をもらえるのか気になっている人もいると思います。

誰でも無条件で推薦入試を受けられるわけではないため、あらかじめ推薦入試の仕組みを理解しておくことが大切です。

この記事では、推薦入試の特徴・種類・推薦入試に向いている人について解説します。

高校受験における推薦入試の特徴

高校入試には学力試験の結果で合否が決まる「一般入試」、学力試験が基本的に課されない「推薦入試」の2種類があります。

「推薦入試」は「一般入試」に先駆けて実施されます。推薦入試で不合格だったとしても「一般入試」を受験できるので合格のチャンスを増やすことが可能です。

「推薦入試」の推薦基準・選考方法・実施時期などについて詳しく見ていきましょう。

推薦基準

「推薦入試」の推薦基準は、全ての高校で統一されているわけではありません。高校や学科、コースなどによって推薦基準は違うので注意してください。

内申点の数値または出席状況などに一定の水準が設けられている・中学校の校長の推薦が必要であるなど、推薦基準はさまざまです。

選考方法

「推薦入試」の選考方法は、基本的に中学校から提示される生徒の調査書です。

調査書とは、生徒の学習習熟度や生活態度などの情報をまとめたものです。例えば、通知表・出欠記録・特別活動や部活動の記録などが挙げられます。

高校によっては、調査書の評価に加えて、さらに面接・小論文・推薦書などの審査を実施し合否を決定します。

実施時期

「推薦入試」は「一般入試」への影響が生じにくいように、時期をずらして実施され、一般的には「推薦入試」の後に、「一般入試」が実施されます。

私立高校は1月中旬、公立高校は1月下旬から願書の受付開始、2月上旬から中旬にかけて試験実施が一般的な流れです。試験実施の1週間後には、合否が発表されます。

専願と併願

私立高校の「推薦入試」には「専願」と「併願」の2種類があります。

「専願」とは、受験する私立高校が第一志望の場合に選択する受験方式で、合格した際は必ず入学しなくてはなりません。

「併願」とは、他の高校の受験も想定している場合に選択する受験方式で、公立高校への進学も視野に入れている人は「併願」を選択します。

推薦入試の種類

「推薦入試」は全ての高校で実施されているわけではありません。入試制度の見直しで、公立高校の「推薦入試」を廃止する自治体も増えています。

例えば首都圏では、千葉や埼玉、神奈川などの公立高校は「一般入試」のみとなっており、「推薦入試」は東京都のみで実施されています。

公立高校に限らず私立高校でも受験要項の見直しがあるため、受験前に一度、受験要項を確認しておきましょう。

「推薦入試」が実施されている場合には「一般推薦」と「特別推薦」のいずれかで高校を受験することになります。

両者の違いについて詳しく解説していきます。

一般推薦

「一般推薦」とは、集団面接や個人面接、小論文などの結果と調査書の内容に基づきながら実施される試験方式です。

試験内容は高校によって多少違いますが、基本的に学力検査は実施されません。

調査書の加点割合は都道府県によって異なります。例えば、調査書の加点割合が大きい場合、調査書が合否に与える影響が大きいので注意してください。加点割合の低い地域では、入試当日の面接や小論文などの結果が合否に大きく影響します。

特別推薦

「特別推薦」とは、生徒の個性と高校の特色に基づきながら実施される試験方式です。別名「特色選抜」とも呼ばれます。

高校の特色を伸ばすことを目的としているため、選考基準は高校ごとに定められています。例えば、スポーツの強い高校の場合はサッカーや野球などの実技、文化活動が盛んな高校の場合は吹奏楽の実演などです。

また、実技だけでなく「全国大会入賞」「コンクール入賞」のように実績を出願条件として定めている高校もあります。

「一般推薦」と似ている部分が多いですが、ハードルが高く設定されていることも多いため、出願前に出願条件を確認しておく必要があります。

推薦入試はどんな人に向いている?

「推薦入試」は、調査書と面接や小論文などを踏まえながら合否が決まります。そのため、内申点の高い生徒は有利と言えるので「推薦入試」に向いていると言えます。

外交的でコミュニケーション能力の高い人も面接では有利なので「推薦入試」向きです。また、万が一「推薦入試」で不合格になってしまっても、そのショックを引きずらずに1ヶ月後の「一般入試」に臨むことができるメンタルが強い人も向いています。

他にも、「一般入試」ではバランスの良い学力が求められるため、不得意科目が足を引っ張る可能性がある人も、本番の学力試験がない「推薦入試」を検討してみても良いと思います。

まとめ

高校入試は「一般入試」と「推薦入試」の2種類があります。「推薦入試」では基本的に学力試験が行われないため、自分の実績や能力次第では「一般入試」よりも合格の可能性が高くなる入試だと言えます。

ただし、「推薦入試」には向き・不向きがあり、無理して「推薦入試」を受けると悪影響を及ぼす可能性もあるので注意してください。
「推薦入試」とはどのような内容か、どういった人に向いているのかをよく理解してから選択しましょう。

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