高校生【英語の苦手を克服】「主格の関係代名詞」って難しい?ポイントを整理しよう

大学受験に向けて英語を勉強している人の中には、主格の関係代名詞があまり分からずに悩んでいる人もいると思います。

関係代名詞はいくつか種類があり、違いをしっかり理解できていないと受験の際に大きく得点を失ってしまう可能性があるので注意が必要です。

今回は英語の「主格の関係代名詞」について分かりやすく解説します。

そもそも関係代名詞とは?

「関係代名詞」は、名詞と、名詞の内容を詳しく説明する部分を結びつける役割を担います。名詞に当たる部分が「先行詞」、名詞の詳細を説明する部分が「関係詞節」です。

関係代名詞には主格・目的格・所有格の3種類があり、主格は主語(he・sheなど)、目的格は目的語(him・herなど)、所有格は所有(his・herなど)の働きをします。

関係代名詞の文章は、2つの文章を1つの文章にまとめたものと考えると理解しやすいです。各関係代名詞の例文を見てみましょう。

【主格】
①「I have a friend.(私には友人がいます)」
②「He/She speaks English.(彼/彼女は英語を話します)」
→「I have a friend who speaks English.(私には英語を話す友人がいます)」

主格の関係代名詞では「who」が関係詞節の中で主語の役割を果たしています。関係詞節の「who speaks English」が先行詞の「a friend」の詳細を説明しています。

【目的格】
①「I bought the car.(私は車を買いました)」
②「The car is so cool.(その車はとてもかっこいい)」
→「The car which I bought is so cool.(私が買った車はとてもかっこいい)」

目的格の関係代名詞では「which」が関係詞節の中で目的語の役割を果たしています。先行詞の「The car」が「I bought」の目的語になり、「私の買った車」となります。

【所有格】
①「I have a friend.(私には友人がいます)」
②「His/Her eyes are green.(彼/彼女の目は緑色をしている)」
→「I have a friend whose eyes are green.(私には緑色の目をした友人がいます)」

所有格の関係代名詞では「whose」以降が先行詞の所有物を表しています。関係詞節の「whose eyes」は先行詞「a friend」を対象としており、「友達の目」となります。

このように、関係代名詞は種類によって役割や意味合いが違うため、ポイントを押さえておきましょう。

先行詞により関係代名詞の組み合わせが異なる

関係代名詞は先行詞が人なのか・人以外なのか・関係詞節の中でどのような働きをするか(主格・目的格・所有格)によって組み合わせが以下のように異なります。

先行詞 主格 目的格 所有格
人の場合 who whom/who whose
人以外の場合 which which whose
両方 that that -

それでは、「主格の関係代名詞」の使用例を詳しく見ていきましょう。

先行詞が人の場合

例えば、「I know a girl.(私は女の子を知っています)」という文章と「She has a big dog.(彼女は大きな犬を飼っています)」という文章を1文にまとめてみましょう。

上記の例文では、「a girl」と「she」が同一人物であるため、人の場合に使用できる「who」、もしくは「that」のいずれかを文章に用いて「I know a girl who/that has a big dog.(私は大きな犬を飼っている女の子を知っています)」とします。

関係代名詞の「who」は人を表す名詞の直後に使用します。

先行詞が人以外の場合

続いて、「That is a car.(あれは車です)」「The car was bought by my father.(その車は父によって買われた車です)」という文章を1文にまとめてみましょう。

上記の例文では、「a car」と「The car」が同じ物を指すので、人以外の場合に使用できる「which」、もしくは「that」のいずれかを文章に用いて「That is a car which/that was bought by my father.(あれは父によって買われた車です)」とします。

こちらも「who」と同様、「which」を名詞の直後に使用します。

【応用編】関係代名詞「that」を使う場合

先行詞が人の場合だけでなく、人以外の場合の両方で使用できる便利な「that」ですが、特に以下のケースでは「that」が使用されますので、使い分けを意識しましょう。

  • 先行詞が限定されるケース(the only、the first、the same、the+最上級など)
    「This is the first accident that~(これは最初の事故)」
  • 先行詞に程度や範囲を表す形容詞を伴うケース(all、some、any、every、noなど)
    All the people that~(全ての人々)」
  • 先行詞が「人と人以外」が混在しているケース
    People and things that~(人々ともの)」

【応用編】先行詞が名詞以外の場合

関係代名詞の「which」は人以外の名詞を先行詞とする場合に使用しますが、高校英語では名詞以外に直前の文章を先行詞とするケースも登場します。

例えば、「He was accepted into a difficult high school, which is not surprising.(彼は難関高校に合格したが、驚くことではない)」という文章を見てみましょう。

この場合、「which」が指しているのは、直前の名詞「a difficult high school」ではなく「He was accepted into a difficult high school」という直前の文章全体となります。

こちらは「非制限用法」と呼ばれる特殊なものなので、関係代名詞が苦手という人は、まず関係代名詞とは何なのかという基本的な部分から押さえましょう。

主格の関係代名詞は省略できる場合がある

主格の関係代名詞は省略できる場合があります。

例えば、先ほど例にあげた「That is a car which/that was bought by my father.(あれは父によって買われた車です)」という文章のように主格の関係代名詞が「be動詞+分詞」となっている文章に限り、関係代名詞を省略して「That is a car was bought by my father.」に書き換えることが可能です。

こちらは「限定用法」と呼ばれる特殊なもので、全ての文章で省略できるわけではない点に注意してください。

穴埋め問題では、穴埋めの箇所に合わせて関係代名詞を使う場合と、省略する場合のいずれかを使い分ける必要があるため、省略できるケースも理解しておきましょう。

まとめ

英語は大学受験を乗り切る上でほぼ必須の科目です。そのため、大学受験までにしっかりと苦手分野を克服しておくことが求められます。

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