城南コベッツ茅ヶ崎教室

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2022.02.02

皆さんこんにちは!

城南コベッツ茅ケ崎教室 教室長です。

本日は社会の地理と理科の関係についてです。
地理の勉強で何で理科?となる方もいらっしゃるでしょう。

実際、全ての内容について関連づいているという訳ではありません。
が、仕組みを理解する際にその方が理解しやすいという事がいくつかございます。

例えば日本海側と太平洋側の雨温図の違いです。

日本海側では冬の時期に降水量が増え、
太平洋側では逆に冬の時期は降水量が減ります。

この違いについては、
【日本の位置している場所の特性】と、
【日本列島の形状】に注目すると理解しやすくなります。

■まず、日本の位置している場所についてです。

日本はユーラシア大陸の東、太平洋と面している場所に有ります。

この位置が特別という訳ではないのですが、
この位置にあるからこそ、冬に北風が、夏に南風が吹くのです。

何故?という理由についてですが主に理科の気象の単元で学んだ、
「陸風」と「海風」で学んだ知識が役に立ちます。

夏、暑い時期は陸地の方が海面よりも温度が高くなります。
この時、陸地からの上昇気流がより強くなり、
陸地が低気圧、海面が高気圧となります。

風は高気圧→低気圧に吹くので、
海側から陸地に向かって風が吹きます。これが夏の時期の南風です。

冬になるとその逆で、陸地の方が寒くなり、
海面の方が温かくなります。(陸地は氷点下まで下がる為)

その為、陸地が高気圧、海面が低気圧になります。
よく冬場に耳にする「西高東低の気圧配置」はこれです。

日本から見て西側にあるユーラシア大陸に高気圧が、
太平洋側に低気圧が発生する理由がこれです。

この時、陸地側から海に向かって風が吹きます。
これが北風です。

この風向きの変化が日本の気候に影響を及ぼしています。


■そして、次に日本列島の形状についてですが、
日本の本州は中央にいくつもの山脈を抱える形状をしています。

この山脈が有る事で吹く風の湿度が変わってきます。

何故山脈と湿度が関係するのか?
これも理科の知識で解決いたします。

冬の時期に日本海側で降水量が増えるのは北風の影響です。
この時、日本海側から吹く風は日本の中央にある山脈に沿って
上昇しながら吹いていきます。

その際、空気が上昇すると100m上昇するごとに約0.6度
温度が下がります。
温度が下がればその分飽和水蒸気量も減少していきます。

その結果、空気中に入りきれなくなった水蒸気は水となり、
雲を形成し、大量の雨や雪を日本海側に降らせる事になります。

その後、水蒸気の減った空気は山肌に沿って降りてきます。
当然その際には空気の温度は上昇しますが、
その時に水蒸気を補充する場所は有りません。

当然、乾燥した空気が太平洋側に吹き降ろしてくることになります。

その為、関東地方では冬場は雨や雪が降りにくく、
乾燥した季節となります。




以上の様に地理、と理科の知識がミックスされているのが
実際の世界になります。

理科や社会のお勉強をバランスよく行い、
様々な知識を身に付けましょう!