中学生なぜ中学生の子どもは勉強しないのか?理由と勉強してもらう方法を解説します。

「勉強のやる気が全く出ない」「意欲はあるものの、思うように勉強が進まない」という中学生のお子さんに悩み、何とかして勉強に前向きに取り組めるようにしたいと考えている親御さんは多いと思います。

確かに、現在はほぼ全ての中学生が高校受験をして進学する時代であるということを考えると、少しでも早く勉強に集中して取り組める状態になっていることが大切です。

この記事では、中学生の子どもが勉強しない理由と、そんなお子さんに対応するポイントを紹介します。

中学生の子どもが勉強しない理由とは?

お子さんが勉強へしっかり取り組む態勢を作るには、まずは「中学生が勉強しない理由」を把握し、適切な対策を練ることが重要です。

中学生が勉強しない理由として、大きく以下の4つが挙げられます。

・学習内容が難しくなった
・部活動が忙しい
・反抗期
・誘惑が多い

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

学習内容が難しくなった

当然ながら、中学生の学習内容は小学校の頃と比べて難易度が上がったものになります。人によっては急に難しくなったと感じる人もいるでしょう。授業やテスト問題の難易度が上がったことが、勉強に対する苦手意識を生むきっかけになることも多いです。

その場合、「勉強しなくては」と分かっていて意欲があっても、「学校の授業についていけない」「どう勉強すればいいか分からない」という悩みが原因となり、思うように勉強が進まないということになります。学習内容が難しくなったことを理解した上で、早めに苦手意識を取り除く必要があります。

部活動が忙しい

中学生は部活動が活発になります。小学校では週1回だったクラブ活動が、中学校では土日を含めた毎日になったという人もいるかもしれません。そうなってくると、勉強したい意欲はあっても、朝練や放課後、土日・祝日の長時間の部活動などで疲れていて、家にいても勉強する気力を失っている中学生も多いです。

しかし、忙しい中でもうまく勉強と部活動を両立させられれば、同じ状況にある同級生・部活仲間に差をつけることも可能です。学校の授業内容について行けなくなる前に、早めに両立方法を見つけたいところです。

反抗期

小学校高学年~中学生の時期になると、身体の成長や進学による生活環境の変化に心が追い付かず、反抗期を迎えるケースが一般的です。この時期には他者からの指示に対して反発することが多くなります。そのため、元々自分では「勉強をしよう」と思っていたのに、そのタイミングで親から「勉強しなさい」と言われたことに反発し、逆にやる気がなくなったというケースもよく見られます。

反抗期は誰もが経験するもので、この時期に何かを無理強いしても、状況が悪化する恐れがあります。対応が難しい時期ではありますが、「反抗期はいつか終わるもの」と考え、根気強くお子さんと向き合いましょう。

誘惑が多い

スマートフォンを持つことが当たり前になっており、中学生になって初めてスマートフォンを買い与えたというご家庭も多いと思います。しかし、スマートフォンは単なる電話ではなく、インターネットやゲーム・動画を楽しむこともできる、誘惑の多いツールです。実際、2021年に東京大学社会科学研究所などが行った調査によると、1日の時間の使い方で「携帯電話やスマートフォンを使う」という時間が、2019年と比較して中学生では1日平均24%も増えており、小学生の3倍近くの時間を使っているという結果が出ています。

また、同調査では「音楽を聴く」という時間も小学生の倍以上になっているとしています。「学校の宿題をする」という時間も小学生から24%増えてはいるものの、時間にして2019年からほぼ変わらず、増加した「携帯電話やスマートフォンを使う」時間の60%ほどに留まっています。

できることが増える中学生年代では、その分様々な誘惑も増えます。それら全てを制限することは難しいですが、誘惑に負けないように、家庭内でルールを決めることが大切です。

勉強しない子どもに自分から勉強してもらうためには

子どもが勉強をしないからと言って、無理強いしてもあまり意味はなく、長続きしません。子どもが無理なく勉強に取り組むようになるためには、自分から勉強するように環境を整えてあげることが大切です。

勉強しない子どもに自ら勉強するようになってもらうためのポイントとして、以下の4つが挙げられます。

・勉強時間と自由時間を明確に分ける
・勉強中は誘惑を遠ざける
・勉強のやり方をサポートする
・塾や家庭教師など第三者のサポートを活用する

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

勉強時間と自由時間を明確に分ける

「19時から21時までは自由時間」「21時から22時までは勉強時間」などのように、無理のない範囲で勉強を日々のスケジュールに組み込みます。

部活動の影響を考慮した上で日々のスケジュールに組み込むことにより、学習時間を確実に確保することができます。加えて、反抗期のお子さんに「勉強しなさい」と親が口うるさく言わなくても、「この時間は勉強時間って決めたから」というルールがあるので、お子さんも自分から勉強に取り組みやすくなるでしょう。

勉強中は誘惑を遠ざける

「勉強する」とした時間を確保していても、スマホやゲームなどの誘惑が視界に入る状況であっては、勉強に集中することは難しくなります。勉強に集中するためには、お子さんが置かれた状況からスマホやゲーム、テレビといった誘惑を遠ざけなくてはなりません。

例えば、「勉強部屋とゲームができる部屋を分ける」といった物理的な対応のほか、「勉強中はスマートフォンにロックを掛けて親に預ける」といったルール的な対応のように、勉強に集中できる環境を整えることが大切です。

勉強のやり方をサポートする

学習環境が整えられていて、勉強する意欲もあるものの、「そもそもどのように勉強すればいいか分からない」というお子さんに対しては、親が勉強方法を助言するのも選択肢の1つです。

例えば、「英語の問題を解くときは声に出しながら解く」「間違えた問題は、直すだけでなく解説をよく読んで解き方を理解する」など、具体的な方法をアドバイスできると、お子さんも勉強がしやすくなります。

加えて、結果につながったときに褒めてあげれば、さらに前向きに取り組めるようになるでしょう。

塾や家庭教師など第三者のサポートを活用する

しかし、「それでも勉強を習慣化できない」「どうしても親の言うことを聞かない」ということはあるかもしれません。また、「具体的な勉強方法をアドバイスしてあげられない」ということもあるかと思います。そういったケースでは、塾や家庭教師など第三者のサポートを活用するのも選択肢の1つです。

塾や家庭教師などを活用すれば「週に○回、○時間」のように勉強が習慣化されます。また、専門家から丁寧かつ分かりやすい指導を受けることにより、お子さんも素直にアドバイスを受け入れやすく、勉強に対する苦手意識を取り除くことにつながり、自分から勉強に取り組む意欲を高められるでしょう。

まとめ

特に「中学生」という時期は心身の成長が大きい時期でもあり、小学生・高校生よりも対応が難しいと感じる人も多いでしょう。そんな時期の真っただ中にいる子どもに自分から勉強してもらうためには、やみくもに「勉強しなさい」と言うのではなく、まずは「子どもがなぜ勉強しないのか」という理由を把握することが大切です。

子どもが勉強しない理由を理解できれば、適切な対策を選択できるため、子どもが無理なく勉強を習慣化できるようになる可能性が高くなります。

「理由が分からない」「理由は分かったものの適切な対策が分からない」場合には、勉強の専門家である塾に相談するのも選択肢の1つです。

個別指導塾の城南コベッツなら、生徒一人ひとりに最適化されたオーダーメイド学習プログラムを提供していますので、難しい時期の中学生のお子さんでもしっかり勉強時間を確保でき、成績を伸ばすことができます。

中学生の子どもが勉強せずに悩んでいるという親御さんは一度ご相談ください。

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