中学生【中学生向け】高校受験へ向けた塾の選び方のポイントを解説します。

高校受験を控える中学生の中には、受験に備えて塾に通いたいとは思っているものの、どのような塾を選べばいいか分からず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

しかし、塾であればどこでも良いというわけではありません。自分に合った塾を選べるかどうかは高校受験に大きく影響を与えるため、ポイントを押さえた上で塾を選ぶことが大切です。

この記事では、「中学生の塾選びのポイント」「高校受験に向けて塾に通い始めるべきタイミング」を解説します。

中学生の塾選びのポイント

塾を選ぶ際には、以下の7つのポイントを押さえた上で選ぶことをおすすめします。

・授業形式
・カリキュラム
・講師
・口コミ(評判)
・料金
・環境
・サポート体制

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

授業形式

塾の授業形式は集団指導と個別指導の大きく2つに分かれます。

集団指導では、学校のように1人の先生が10~20人程度の中学生を対象に授業を行います。1クラスの定員は20人以下の場合もあれば、30人の場合もあるといったように、塾によって様々です。基本的には学力や志望校などでクラス分けしている塾が多いです。そのため、授業クラスは同じ学力・目標を持った生徒が集まることになり、競争力を養いたい人に向いていると言えるでしょう。

一方、個別指導では、1人の先生が1~5人程度の中学生を対象に授業を行います。集団指導とは異なり、一人ひとりの生徒に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを組んでくれるのが特徴です。苦手科目が多い人、また丁寧な指導を受けたい人に向いています。

カリキュラム

基本的には受験に必要な科目の指導を行っていますが、塾によっては、英語と数学の授業は実施している一方、理科・社会・国語の3教科は指導していないというところもあるので注意が必要です。

また、5教科に対応していると広告していても、普段の授業は数学と英語で、テスト前のみ定期テスト対策として残りの3教科を実施するという塾もあるので、事前にしっかり確認をしておきましょう。

受講すべき科目を決めているという人はそういった塾でも問題はありませんが、5教科をバランス良く勉強したいと考えている人は、5教科対応の塾を選びましょう。

近年は学習指導要領の改訂で、上の学年や高校からの前倒しで内容が難しくなったほか、教科書のページ数も増えたため、最新のカリキュラムに沿ったテスト対策を実施している塾を選ぶことも大切です。

講師

塾の講師は、大きく「専任の講師」と「アルバイト講師」の2つに分かれます。

専任の講師は指導経験豊富で受験のノウハウも多く持っているため、ハイレベルな指導が期待できそう、大学生が多いアルバイト講師は生徒との年齢が近く、生徒が苦手とする部分を実体験として理解しているというイメージがあります。

とは言え、「アルバイト講師だから指導力がない」ということもありませんし、「専任講師だから生徒の苦手な部分を理解していない」ということもありません。

いずれにせよ、講師が合う・合わないは、授業を受ける生徒の感じ方次第です。可能であれば、体験授業を受けるなどして、その講師が自分に合うかどうか事前に確認することが望ましいです。専任の講師、アルバイト講師に関係なく、自分に合う講師なのかどうかを見極めましょう。

口コミ(評判)

塾の内部情報を知るには、口コミ(評判)を調べるのがおすすめです。同級生や知り合いが通っている場合、どのような塾なのか聞けば塾選びを判断しやすくなるでしょう。

しかし、口コミだけが全てではありません。口コミは、あくまでもその人が感じた印象でしかなく、例えば、ある人にとっては「厳しい」と感じられたスタッフの物言いが、別のある人にとっては「親身になってくれる」と感じられることもあるでしょう。

口コミはあくまでも判断材料の一つに過ぎないと考え、実際の塾選びは自分自身の感覚で判断するようにしましょう。

料金

料金設定は塾によって異なるだけでなく、授業形式によっても異なります。多くの場合、個別指導は集団指導よりも授業料が高めに設定されています。

また、指導内容が難しくなる分、小学生に比べて中学生の受講料は高くなっています。もちろん指導内容と授業スタイルが生徒に合っているか、また家計負担などを総合的に判断しながら決めましょう。

環境

ここで言う「環境」とは、塾がある場所を指す「立地環境」と、塾の施設・雰囲気を指す「教室環境」の2つです。

例えば、教室があるのが駅前で明るく通いやすいものの、繁華街なので夜になると外の物音が賑やかすぎることもあります。逆に、住宅地のような場所にある教室で静かな環境ではあるものの、街灯が少なく夜道が暗くて不安に思うというケースもあるでしょう。中学生が対処可能な範囲で納得できる立地であるか、チェックしておくことが大切です。

一方、教室内の施設・雰囲気として、勉強に集中できる環境が整っているかどうかも重要です。学習スペースは十分な明るさか、自習室を備えているか、面談スペースはプライバシーが守られているかなども確認しておきましょう。

サポート体制

塾によってサポート体制は異なります。

「個別相談を実施します」としていても、定期的に必ず行われるのか、生徒側から希望したタイミングのみで行うのかといった違いがある可能性があります。

また、親子面談を実施していれば、学習状況や志望校選びの方針などを塾とご家庭で共有することができ、生徒-塾-ご家庭が一体となって目標達成を目指すことができるでしょう。

加えて、進路相談を実施している塾の場合は、個々の生徒の学力と照らし合わせながら志望校選びをサポートしてくれます。本人の学力と合格レベルとの差を正確に見極めた学習計画・志望校選びができるかどうかが、合格の可能性を左右します。進路サポートの内容は必ず確認しましょう。

高校受験に向けて塾に通い始めるタイミング

高校受験に向けて、いつから塾に通えばいいのか気になっている中学生も多いと思います。
そこで、塾に通い始めるタイミングによってどのような違いがあるのかを学年ごとに紹介していきます。

中1から通う場合

中1から塾に通うメリットとして、内申点対策に取り組めることが挙げられます。

高校受験では、学科試験・面接・小論文など「その場で行われる試験」に加え、普段の学習成績として点数化された内申点が受験の合否に影響します。特に昨今は学習指導要領の改訂で、定期テストの難易度が上がっているため、早く塾に通って普段の学校の授業で良い成績を取り続けることが、高校受験においても有利に働くでしょう。

中2から通う場合

中2は中学校生活に慣れて中だるみしやすい学年と言えます。部活動でも中心学年となって忙しくなるため、勉強を習慣化できていない人は、成績が落ちやすいので注意が必要です。

そのような人が中2から塾に通い始めるメリットとしては、「通塾することで中だるみを防いで受験学年に進級できる」「受験学年になる前に苦手分野を克服できる」といったことが挙げられます。

中3から通う場合

中3から塾に通う場合、特に集団指導形式の塾の場合は、「受験に向けた実践対策」が中心のカリキュラムになります。学校の授業内容がしっかり理解できている人であれば問題ありませんが、苦手分野が多く残ってしまっている人だと、塾の授業とは別に自分で苦手分野の克服に取り組まなくてはならなくなります。

一方、個別指導形式の塾であれば、生徒に合わせた指導ができますので苦手克服を目的とした授業も可能です。しかし、あまり苦手克服に時間をかけすぎると、受験対策が間に合わなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。

塾に通う必要性・タイミングは人によって異なりますが、準備万端の状態で高校受験に臨むには、少しでも早く塾に通うことが望ましいと言えます。

まとめ

塾と一口に言っても、授業形式・カリキュラム・講師などに違いがありますので、ポイントを押さえながら選ぶことが大切です。

また、「どの塾に通うか」という塾選びだけでなく、「いつから塾に通うか」という塾通いを始めるタイミングも、高校受験で志望校合格を果たすためには重要なポイントとなります。人によって状況は異なりますが、内申点対策を考えると早めに通塾することをおすすめします。

個別指導塾の城南コベッツなら、学校の授業・部活動などと受験対策の両立をしながら、しっかり勉強時間を確保できます。また、高校受験に関する情報収集もできますので、高校受験対策の塾選びに悩んでいるという人はぜひ一度ご相談ください。

城南コベッツについて知りたい方はこちら