中学生高校受験に向けた効率的な勉強法と必要な準備について紹介します。

高校受験を控えている中学生や保護者の中には、高校受験のための準備や勉強法について知りたいと考えている方も多いと思います。

高校受験を合格へと導くには、準備や勉強法などを押さえた上で効率的に取り組むことが大切です。

この記事では、「高校受験に向けた必要な準備」「高校受験対策の効率的な勉強法」「高校受験に向けた学習スケジュール例」などを紹介します。

高校受験に向けて必要な準備

高校受験に向けて勉強を開始すると言っても、ただがむしゃらに勉強すれば良いわけではありません。勉強を開始する際は、まずは高校受験に必要な準備に取り掛かることが大切です。

高校受験に向けて必要な、主な準備を3つ紹介します。

志望校をどこにするか考える

高校受験に向けた勉強を開始する際は、まず志望校をどこにするか決める必要があります。その理由は、目標が明確になっていないと計画を立てることができないためです。

志望校選びの基準は人によって違いますが、以下のような基準が挙げられます。

  • 通学時間
  • 授業カリキュラム
  • 部活動
  • 校風や校則
  • 制服
  • 学費
  • 大学進学率・進学先

通学時間や部活動などのように高校生活を送る上で重要な基準もありますが、大学進学を想定している方は、大学進学率や主な進学先などのように、高校卒業以降のことも想定した志望校選びを心がけましょう。

合格に向けた勉強計画を立てる

志望校をどこにするのかを決めた後は、合格に向けた勉強計画を立てます。志望校と現在の自分の学力を比べて、どのくらいの勉強量が必要なのか考える必要があります。

実際に勉強計画を立てる際には、目標に対して細かく設定することが大切です。まずは、「この時期までにここまでできるようになっているべき」という大きな目標を月単位で立てていきます。そして、1ヶ月の目標を達成するために必要な勉強量を1週間に分けます。その上で、こなすべき勉強量を日単位に分けて勉強計画を立てます。

なお、予定が入った・体調を崩したなどのように計画通りに進まない場合でも立て直せるように、1週間に1日は予備日を設けておくと安心です。

受験勉強を開始する

いよいよ、勉強計画に基づいて受験勉強を開始します。しかし、計画通りに勉強が進まない・成績が伸び悩むという受験生も少なくありません。そのような場合は状況に応じて計画を見直す必要があります。

時間をかけてしっかり立てた勉強計画を安易に見直すことはおすすめしませんが、計画の見直しが遅れるとその分だけ対策も遅れてしまうので、定期的に見直しましょう。

高校受験対策の効率的な勉強法

受験勉強を開始するにあたり、効率的な勉強法があれば知りたいという方も多いと思います。

続いて、高校受験対策の効率的な勉強法を5つ紹介します。

基礎をしっかり固める

受験地域や教科により出題傾向は異なります。例えば、都立高校入試の英語では長文読解のボリュームが多く英作文もあり、読解力やスピードが重視される傾向にあります。

受験本番のプレッシャーに打ち勝ち、時間内に解答を終わらせるためには、基礎力を応用して問題を解くことが大切です。数学や理科では基本的な内容が問われることが多く、基礎固めをしっかりと行っていれば、7割程度の得点が期待できます。応用力を必要とする問題でも、基礎力がなければ立ち向かえないため、まずは基礎固めをしっかりと行いましょう。

また、定期テストにしっかり取り組むことも大切です。公立高校受験の場合は、受験当日のテストの点数だけでなく、内申点も踏まえて総合的に合否を判定するのが一般的です。

地域によってどの学年の内申点を内申書に記載するのかは異なりますが、内申点は簡単に上がるものではないため、毎回のテストをしっかり取り組みましょう。

問題集を厳選して取り組む

合格率を高めるために数多くの問題集を解いたほうが良いと考えている方もいると思います。しかし、数多くの問題集を解いても、理解できないまま「ただ解くだけ」「間違った問題を放置」となっては意味がありません。

問題集を厳選して完璧に理解するまで取り組んだ方が効率的です。解説が丁寧か・視覚的に見やすいかなど、「これなら最後までやりきれる」というものを選ぶことを意識して問題集や参考書をチェックしましょう。

間違えた問題を解けるまで取り組む

間違えた問題を理解できないまま放置していると、再度似たような問題が出題された場合にも、間違える可能性が高いです。

得点力を高めるには、解説を読んで理解した上で、自力で解ける状態を目指していくことが大切です。

志望校の過去問を解く

高校受験の問題そのものは毎年違いますが、出題傾向は変わらないケースが多いです。そのため、基礎固めがしっかり完了した方は志望校の過去問を解くことをおすすめします。

公立の場合は都道府県ごとの過去問、私立の場合は学校ごとの過去問を解けば、自分が苦手とする分野・単元や、ペース配分などをつかむことができるため、得点力アップへの近道となります。

塾に通う

自分で計画を立てて実行するのが苦手という方には、塾に通うことをおすすめします。塾は勉強に関するノウハウが豊富なので、自分に合う勉強法が見つかりやすいです。

また、塾には他の受験生も集まるため、緊張感のある環境で勉強に取り組むことによって、モチベーションも高まるという効果も期待できます。

高校受験に向けた学習のスケジュール例

最後に、高校受験に向けた中学3年生のスケジュール例を紹介します。

中3の4月~夏休み前

受験への意識が高まる一方、引退を控えて部活動が忙しくなる時期でもあります。そのため、勉強時間を確保しにくいですが、毎日コツコツ勉強することを心がけましょう。

毎日コツコツ勉強していれば、定期テストで大崩れするリスクを軽減できます。この時期は定期テスト対策を意識した対策をとると良いでしょう。

中3の夏休み

中3の夏休みは、部活動の引退で自由に使える時間が増えた受験生が多くなります。時間を十分に使えるので、中1~中2に学習した5教科の総復習を行います。

家にいると誘惑が多く、ダラダラして勉強がなかなか進まないという方は、塾の夏期講習に参加すると良いでしょう。

中3の9月~冬休み前

文科系の部活動も引退を迎えるため、受験生全員が同じ条件になり、時間の使い方が重要になってきます。受験の合否を決めるのは、本番のテストと内申書に記載される内申点です。各地域によって、どの学年の内申点が記載されるかは異なります。しかし、重視されるのは2学期の内申点であることが多いため、定期テスト対策を心がけながら勉強を進めましょう。塾に通っている人は基礎固めのラストスパートに入る時期ですので、1つでも多く苦手な単元をなくしましょう。

この時期に模擬試験を受けるのも選択肢の1つです。模擬試験を受験すれば、目標まであとどのくらいの得点が必要なのか分かります。また、受験慣れにもつながるため、受験当日に緊張しにくくなるでしょう。

中3の冬休み以降

中3の冬休み以降はいよいよ受験前の大詰めです。受験本番を想定して、志望校の過去問を解き始めます。

過去問の結果を踏まえながら、どの科目のどの部分を伸ばせる余地があるのか判断します。1点が合否を左右するため、最後は点数を伸ばせる部分を徹底的に伸ばしていきましょう。

また、冬休み中に行われる塾の冬期講習では、短期間で効率的に志望校ごとの対策をすすめられるカリキュラムが組まれていることが多いです。大詰めと分かっていても年末年始はイベントが多く、自宅では集中力が切れてしまうという方は、積極的に冬期講習に参加してみましょう。

まとめ

受験勉強は、がむしゃらに取り組んでも意味がありません。事前準備をしっかり行い、効率的な勉強法を理解してから開始することが大切です。

自分で計画を立てることが苦手な方は、早めに塾に通うことをおすすめします。塾に通えば自分に合う効率的な勉強法が見つかるだけでなく、モチベーションも高まるでしょう。

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