日吉教室のメッセージ
プログラミング言語の仕組み #プログラミング連載番外編2
2025.07.25
私たちが「プログラミング」と聞いて思い浮かべるのは、画面に英語のような命令を書き込んで、キャラクターを動かしたり、情報を処理したりするイメージかもしれません。
でも、その命令(コード)はいったいどのようにコンピュータに伝わり、どうやって動きを決めているのでしょうか?
今回は、プログラミングの"言葉としての仕組み"に焦点を当ててご紹介します。
1. コンピュータはなぜ二進数で動くのか?
コンピュータの内部は、人間の言葉や文章をそのまま理解しているわけではありません。
実際には、「0」と「1」だけからなる二進数(バイナリ)を使って、すべての情報を処理しています。
なぜなら、コンピュータの中にはトランジスタという電子スイッチがあり、「電気が流れている=1」「流れていない=0」といった物理的な状態の違いでデータを表現しているからです。
この単純なしくみを高速に大量に組み合わせることで、私たちが使うスマホやパソコンは複雑な処理をこなしているのです。
2. プログラミング言語と「翻訳者」
コンピュータは、人間が書いた「コード」をそのままでは理解できません。
そこで必要になるのが、人間の命令をコンピュータが理解できる言葉(機械語)に翻訳するしくみです。
この翻訳を担うのが、コンパイラやインタプリタといった「翻訳者」の役割を持つソフトウェアです。
- コンパイラ:すべてのコードをまとめて機械語に翻訳し、実行可能なファイルを作る(例:C言語)
- インタプリタ:コードを1行ずつ逐次読み取り、その場で実行する(例:Python、JavaScript)
3. プログラミング言語はどうやって動きを決めている?
プログラミング言語は、命令の書き方(文法:シンタックス)と、それが持つ意味(セマンティクス)のセットによって、動作を定義しています。
たとえば、ifという命令は「もし○○なら...」という条件分岐を表しますが、その書き方(かっこをつけるか、インデントが必要かなど)や意味の解釈は、言語によって少しずつ違います。
英語や日本語、中国語をそれぞれ勉強する必要があるのと同様に、プログラミング言語も言語ごとに学ぶ必要があるのです。
4. 設計思想が違う
プログラミング言語は、ただの「書き方の違い」ではありません。
それぞれの言語には異なる設計思想(=どんな考え方でプログラムを書くか)があります。
たとえば:
- C言語:高速で汎用性が高く、幅広い場面で使えるよう設計された言語。OSやゲーム機などの開発にも使われる。
- Lisp:すべてを「リスト」で表現し、柔軟かつ抽象的な処理を可能にする哲学を持つ
- Haskell:数学的厳密さを追求し、副作用を排除した関数型プログラミングを徹底する
- Python:コードをシンプルで読みやすく、誰にとっても扱いやすくすることを重視
このような考え方の違いがあるため、言語によって得意な分野や使われる目的も自然と分かれていきます。
- 制御機器やゲームエンジンには C言語 や C++
- AIやデータ分析には Python
- 数学やAI研究には Haskell や Lisp
- Webサイト制作には JavaScript、HTML、CSS
目的に応じて「どの言語を選ぶか」が変わるのは、まさに設計思想の違いが生み出す"向き不向き"の表れなのです。
プログラミングで広がる未来
プログラミングは、単なる「命令の列」ではありません。
その奥には、ハードウェアの仕組み、翻訳の方法、言葉としてのルール、そして設計思想という深い世界があります。
当教室では、小学生向けプログラミング学習教材「QUREO(キュレオ)」を導入しています。 QUREOで学ぶプログラミングは、ゲーム制作やアプリ開発の楽しさだけでなく、
その先の専門的で奥深い情報科学への入口でもあります。
「楽しいから始めた」学びが、やがて「社会を変える力」につながっていく。
そんな学びの第一歩をここで踏み出しましょう!
城南コベッツ 日吉教室では、QUREOの無料体験を実施中です!
お電話やWebから、お気軽にお問い合わせください。
電話番号(教室直通):045-566-0231
お問合せはこちらから