2025.06.07
前回の記事では、「情報Ⅰ」が大学入試に導入されたことや、小学校・中学校でのプログラミング教育の必修化についてご紹介しました。
今回は、プログラミング的思考とは何か?という疑問に焦点を当て、その教育的意義を掘り下げていきます。
「プログラミング的思考」ってなに?
文部科学省が小学校でのプログラミング教育導入にあたって強調しているのが、「プログラミング的思考」の育成です。これは、
自分が意図した結果を得るために、どのような手順で物事を進めればよいかを論理的に考える力
のことです。
たとえば、「キャラクターをゴールまで動かす」課題に取り組む際、子どもたちは「どう動かせばよいか」「その手順をどう表現するか」を自分で考えます。
1つ1つの命令の意味を理解し、順序を工夫しながら、目的達成までの最適な方法を試行錯誤する必要があるのです。
このような試行錯誤を繰り返すうちに、以下のような力が育ちます:
- 分解:手順を分解する力
- 抽象化:パターンを見つける力
- 論理:条件や繰り返しを使いこなす力
- 検証:失敗を分析する力
- 改善:修正する力
これらは、教科の枠を超えた汎用的な問題解決能力につながります。
正解のない問題が当たり前の社会に
ひと昔前までの試験や問題は、いわゆる「科挙」のようにどれほど知識を持っているのかが試されるものでした。
しかし、現在は知らないことやわからないことがあればインターネットで検索したり、AIに聞いたりすることができる時代です。
自分自身が大量の知識を正確に覚えておく必要のない時代と言えます。
代わりに、「その知識をどう使うか」が問われるようになっています。
情報を知っていることが価値だった時代から、活用することが価値の時代に移り変わっているのです。 そして、そんな時代にこれまでのような画一的な正解はありません。
プログラミングは、まさにこのような"正解のない問題"に取り組む経験の宝庫です。 命令通りに動かないとき、「なぜうまくいかないのか?」「どうすれば改善できるか?」を自分で考え、手を動かして確かめていく。
その積み重ねが、将来どんな課題に直面しても前向きに取り組む思考の土台になります。
プログラマーにならなくても必要な力
「うちの子が将来、エンジニアになるわけじゃないし...」という声もあるかもしれません。 しかし、ここまでの説明の通り、プログラミングは職業訓練ではありません。
たとえば、今後AIがあらゆる仕事に関わるようになるなかで、「AIにどう指示を出すか」「どこに問題があるかをどう特定するか」など、仕組みを理解し、使いこなす力がすべての分野で求められます。
このとき重要なのが、「論理的に順序立てて物事を考える力」「曖昧さをなくして明確に表現する力」です。
プログラミング的思考は、将来どんな進路を選んでも生きる普遍的な力といえるのです。
QUREOで、楽しく第一歩を踏み出そう
QUREOは、子どもたちがゲームのように楽しみながらプログラミングの基本を学べる教材です。 アニメーションやストーリーに沿ってミッションを進める形式なので、集中力を切らさずに学び続けることができます。
さらに、将来的に中学・高校で学ぶ「情報」や、大学入試共通テスト「情報Ⅰ」の基礎にもつながる内容になっているため、早いうちからの取り組みが大きなアドバンテージになります。
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次回は「小学生でも安心!QUREOのやさしい設計」を予定しています。
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