武蔵新城教室のメッセージ
一歩ずつ「できた」を積み重ねて。苦手科目に向き合った夏
2026.10.22
本記事では、夏期講習における戦略チューター(教室長)としての実際の指導をもとに、生徒と深く向き合う中で生まれた「変化」についてご紹介します。
今回ご紹介するのは、中学2年生のBさんです。
Bさんは、得意な教科には比較的前向きに取り組める一方で、苦手な教科になると後回しにしてしまう傾向がありました。
特に数学では、少し難しい問題が出てくると「分からない」とすぐに手を止めてしまい、できる問題や得意な教科に逃げてしまうことが課題となっていました。
そこで夏期講習では、単純に苦手科目の学習量を増やすのではなく、「苦手だからやらない」という状態から、「まずはやってみる」という状態へ変えることを目標に指導を行いました。
Before|夏期講習前のBさん
Bさんは、英語などの比較的得意な教科については、宿題や課題にも真面目に取り組んでいました。
一方で、苦手意識のある数学になると、問題を見ただけで手が止まってしまうことがありました。
特に文章題や応用問題では、最初から「分からない」と考えてしまい、途中まで考える前に解答を見る、あるいは別の教科の学習に切り替えてしまうこともありました。
そのため、数学の学習時間が十分に確保できず、苦手意識がさらに強くなるという状況が見られました。
そこで夏期講習前の課題を、「数学が苦手」なのではなく、「数学に取り組むこと自体を避けてしまっている」という点にあると捉えました。
教室長の工夫
そこで、いきなり難しい問題に取り組ませるのではなく、まずは「自分でも解ける」という感覚を持たせることを意識しました。
数学の学習では、基本問題からスタートし、少しずつ難易度を上げていくようにしました。
また、問題が解けなかったときも、すぐに答えを教えるのではなく、
「どこまでは分かる?」
「問題文から分かることは何?」
「まず式だけ作ってみよう」
と声をかけ、Bさん自身が考える時間を大切にしました。
一つの問題を最後まで自分の力で解き切る経験を積み重ねることで、「分からないからやめる」のではなく、「分からないけれど、まず考えてみる」という姿勢を身につけることを目指しました。
夏期講習では、数学の基礎事項を一つずつ確認しながら、段階的に問題の難易度を上げていきました。
まずは計算問題など、比較的取り組みやすい問題から始め、正解できたときには、その結果を本人にも伝えるようにしました。
そのうえで、文章題や応用問題にも少しずつ挑戦。
難しい問題についても、最初から答えを求めるのではなく、
① 問題文を読む
② 分かっていることを整理する
③ 何を求めるのか確認する
④ 使えそうな公式や考え方を探す
⑤ 自分で式を作ってみる
というように、問題を解くための手順を一つずつ確認しました。
また、得意科目だけに学習が偏らないよう、夏期講習の学習計画の中に苦手科目の時間を明確に設定しました。
最初は数学の時間になると少し消極的になる場面もありましたが、徐々に問題に向き合う時間が長くなり、分からない問題についても、すぐに諦めるのではなく、まず自分で考えてから質問する姿が見られるようになりました。
After|夏期講習後に見られた変化
夏期講習を終える頃には、Bさんの数学に対する姿勢に明らかな変化が見られました。
以前は、難しい問題を見るとすぐに手が止まっていましたが、少し時間をかけて問題文を読み、分かるところから取り組もうとするようになりました。また、分からない問題についても、以前のようにすぐに諦めるのではなく、「ここまでは分かったけど、この先が分からない」と、自分の状況を整理して質問できるようになりました。
これは、単に数学の問題が解けるようになったというだけではありません。
「苦手だからやらない」から、「苦手だけど、まずやってみる」へ。
この変化こそが、夏期講習を通して得られた大きな成長でした。
苦手科目に向き合えるようになったことで、学習全体に対する自信も少しずつ生まれ、以前よりも自分から学習に取り組む姿勢が見られるようになっています。
教室長からのメッセージ
苦手科目は、誰にとっても積極的に取り組みたいものではありません。
だからこそ、苦手なことを無理に好きにさせるのではなく、「やってみたらできた」という小さな成功体験を積み重ねることが大切だと考えています。
Bさんには、今回の夏期講習で身につけた「まずはやってみる」という姿勢を、これからの学習にもつなげてほしいと思っています。
これから先、さらに難しい問題に出会ったときにも、すぐに諦めるのではなく、「まず自分で考えてみよう」と一歩踏み出せるようになってほしいと思います。
苦手科目を克服することだけを目標にするのではなく、苦手なことにも向き合い、乗り越えていく力を身につけること。
その経験が、今後の受験やその先の学習にも必ずつながっていくと考えています。
これからもBさんの小さな変化を見逃さず、一人ひとりの課題に合わせた指導を行いながら、目標に向かって成長していけるよう教室全体でサポートしていきます。






