城南コベッツ反町教室

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反町教室のメッセージ

漢字のはなし(その5)  漢字廃止論

2021.12.10

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

このブログもそうですが、日本語の文章は漢字と仮名(ひらがな・カタカナ)が混ざった形で表記されます。これが正式な日本語なの?と疑う人はあまりいないと思います。当たり前にように感じますね。日本語の文章については、2010年6月に改訂された「改定常用漢字表」の中の文章で、以下のように書かれています。

「我が国の表記法として広く行われている漢字仮名交じり文による文字言語の伝達をより分かりやすく、効率的なものとすることができ、(後略)」

要するに、漢字と仮名が両方あると便利ってことですね。

でも、漢字っていっぱいあって覚えるのが大変ですよね。そのため、明治時代には「漢字廃止論」とか「漢字節減論」というのがありました。

「漢字廃止論」を言い出したのは、何とあの「前島密」なんです。日本の郵便制度を作ったので有名な人ですね。1円切手になっています。前島密は将軍である徳川慶喜に「漢字御廃止儀(かんじおはいしのぎ)」というのを提出して漢字廃止論を唱えています。漢字や漢文は学習するのが大変なので、国民教育の普及のためには仮名文字を用いましょう、というのが趣旨です。ローマ字を使うことを提言しました。

次の「漢字節減論」はこちらも有名な「福沢諭吉」が言い出したものです。慶應義塾の創設者で、一万円札の肖像になった人ですね。福沢諭吉は漢字をすぐに廃止するのは難しいとして、日常的に使用する漢字の数に一定の制限を加えることを提案しました。この時提案された数は2000~3000文字です。現在の常用漢字が2136文字なので、福沢諭吉の主張はもっともな数字のようです。ただ、実際は「数の制限」というよりは「将来的には廃止」という方向だったので、その点では前島密と似ています。

漢字には、一文字で多くの情報を伝えられるという利点がありますね。熟語の意味が分からなくても、漢字そのものの意味が分かると、熟語の意味が分かったりします。そういう意味では、なくなってほしくないと思います。

というか、今書かれている分がすべてひらがなだと、たぶん読みづらいですね。書くのはひらがなのほうが便利だけど、読むのは漢字と仮名が混ざっていてほしい、というのが本音です。

他の「漢字のはなし」はこちら→クリック

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