城南コベッツ初石教室

Tel:0800-800-5282

  • 〒270-0114 千葉県流山市東初石2丁目184 サンマルヤマビル 1階
  • 東武野田線/初石駅 徒歩8分

受付時間:16:00~20:00/日休

  • 1対1個別指導
  • 1対2個別指導
  • atama+個別指導
  • デキタス個別指導
  • オンライン個別指導
  • 城南予備校オンライン
  • 総合型・学校推薦型選抜対策
  • ジュニア個別指導
  • デキタス
  • プログラミング
  • スタディ・フリープラン
  • りんご塾(算数オリンピック対策)
  • 英語検定試験対策
  • 定期テスト対策
  • 大学入試一般選抜対策
  • 高校入試対策
  • 中学受験対策
  • 作文教室

2024.04.24

 クイーンというロックバンドをご存知でしょうか? 「キラー・クイーン」「ボヘミアン・ラプソディ」「タイ・ユア・マザー・ダウン」や「伝説のチャンピオン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった誰もが一度はどこかで聞いたことのある名曲の数々を生み出した。偉大なバンドです。ひょっとしたら、曲は聞いたことが無くても、「キラー・クイーン」「シアハートアタック」(キラー・クイーンが収録されている、クイーンのサードアルバムのタイトル)の言葉をマンガで見た。という方もいるかもしれませんね。

今回はそんな、クイーンにまつわる話題です。

 クイーンといえば、ボーカルのフレディ・マーキュリーですね。フレディは、シンガーとしても素晴らしい才能の持ち主でしたが、同時に、上記の名曲のほとんどを作詞、作曲するなど、クリエイターとしても破格な才能を持っていました。彼は残念ながら、HIV感染症によるAIDSを発症し、1991年に45歳の若さで亡くなりました。彼の波乱万丈な人生は、2018年「ボヘミアン・ラプソディ」で映画化され、アカデミー作品賞こそ逃したものの、4部門でオスカー像を獲得するほどの名作となりました。

――と、クイーンとフレディについて書きましたが、実はそれは本題ではありません。そのクイーンには、ブライアン・メイという、伝説的ギタリストがいます。上記の曲でいえば「タイ・ユア・マザー・ダウン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」は、ブライアン・メイが作詞作曲ですね。

 ブライアン・メイは、イギリス屈指の名門理工系名門大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン出身で、大学院では宇宙工学を研究していました。彼はクイーンのギタリストになった後、バンド活動が軌道に乗るまでは中学校で教鞭を執っていたのです。

そんなブライアンのギター「レッド・スペシャル」は、ブライアン・メイ自身と同様に、伝説となっています。あ、伝説伝説と書いていますが、ブライアン・メイは2024年現在ご存命でいらっしゃいます。

 話を「レッド・スペシャル」に戻しますが、なんとこのギター、ブライアンと、彼の父による、オールカスタム品、つまり自作の品なんです。言葉通りの唯一無二のギター。それがブライアン・メイの「レッド・スペシャル」です。この「レッド・スペシャル」を、ピック代わりの6ペンスコインで演奏するのが、彼のスタイルです。かっこいいですね。

 そして、そのブライアン・メイと「レッド・カスタム」に憧れて、ギター制作工房を立ち上げた日本人、伊集院 香崇尊(いじゅういん かずたか)さんという方がいらっしゃいます。

 2001年から工房を立ち上げ、「レッド・スペシャル」のコピーモデルを作り続けた彼は、

2005年に、「レッド・スペシャル」を世界で初めて修復したグレッグ・フライヤーを通じ、ブライアン・メイ本人に公認を得ることに成功しました。

 今回は横文字の固有名詞が多く、読みづらかったかもしれません。申し訳ありません。さて、今回の話をまとめると、

 ・ブライアン・メイは、バンドで生活できるようになるまで、中学校の講師をしていた、勉強は好きなこと、やりたいこと、を邪魔しない。むしろ手助けしてくれる。

・名器「レッド・スペシャル」を自作したブライアン・メイと、彼とそのギターに憧れてコピーを作り続け、ついには本人の公認をもらった日本人。日本のものづくり精神をもう一度見直してみよう。

と、いったところでしょうか。現在は動画で簡単に名曲へアクセスできる時代です。上記の曲を(コピペでいいので)入力して、数々の物語を生み出したクイーンの楽曲たちを、ぜひ聴いてみてください。

2024.04.04

 春休みも半ばを過ぎ、4月となりました。いよいよ新学年です。2024年度の公立入試は、東葛飾高、柏の葉高やおおたかの森高など、人気高の受検倍率が特に高かった年でありました。同時に、人気高と同様の偏差値ながら倍率が1.00を切っていた我孫子や松戸六実などでも1.00倍を上回るなど、厳しい入試であった年でした。この傾向はおそらく今年度も続くと思われます。このブログをご覧の流山、柏地域の生徒さんは、非受験学年から、そしてこの4月から受検を意識して日々の勉強に臨まれることをお勧めします。

 ところで、これを書いている4/4、気象庁は東京のソメイヨシノの満開を発表しました。

標本木となっている靖国神社にあるソメイヨシノが、8割以上開花と確認されたための発表だそうです。

 東京の桜の満開が4月になるのは、2017年ぶりで、7年ぶりの遅さなのだそうです。となると、満開の桜の中での入学式も、7年ぶりということになるでしょうか。

 この年度切替の別れと出会いをドラマティックに演出する花が桜であり、もはや卒業、入学と桜の花は切っても切れない関係にありますが、実は4月が新年度である国はほとんどありません。日本のほかにはインド、パナマくらいで、アメリカ、イギリス、フランスなど、多くの国では、実は新学年は9月からなのです。

 なぜ9月からなのか? これは、ヨーロッパの生活スタイルに基づいているという説が有力であるようです。

 中世より、19世紀に至るまで、ヨーロッパでは高校世界史で習う三圃制が行われていました。これは、小麦の連作障害を抑えるため、耕地を冬畑、夏畑、休閑地に分けて輪作を行う、というものです。この冬畑の収穫を迎えるのが夏であり、さらに牧畜をしている農家では、干し草を作る時期も夏でした。このシーズンは、どこの家も子供の手も借りたいほど忙しいシーズンです。この時期に学校を開いても、農家は子供を休ませて家の手伝いに回すことになってしまいます。そこで、学年のスタートを農作業シーズンが落ち着く9月にした。ということであるようです。

 一方、日本では、明治時代に学制が公布されました。西洋に倣った明治維新の一環ですので、この時は、実は日本の新学期も9月とされていたのです。ところが、その後に官公庁の「会計年度」が4月区切りとされました。これは、税制を年貢から税金へと変えた結果であるようです。秋に収穫した米を、現金化してから納税する。このプロセスを経るのに、9月始まりや12月区切りでは間に合わなかったため、4月区切りとされたそうです。

 その結果、学校や企業の年度も4月区切りにシフトしていったようです。会計年度に合わせた方が。事務手続きなど、いろいろ楽だったのでしょうね。

 こうしてみると、新学期というのは、各国の生活基盤の上に成り立ったものであったことがうかがえて、興味深いですね。日本の桜舞い散る新学期には、やはり風情が感じられます。成り立ちは風情と関係なかったとしても、後々の思い出が鮮やかな桜色であることは、嬉しいことです。