たまプラーザ教室のメッセージ
中学受験に向けた学校選びの考え方 #中学受験学校選び連載第1回
2025.10.01
中学受験を検討し始めると、多くの保護者の方がぶつかるのが「わが子に合った学校はどこか?」「数ある学校から、どう選べばいいのか?」という問いです。本連載では、そうした悩みを少しでも軽くするために、学校選びの観点ごとに具体的な情報や事例を交えて解説していきます。
その初回となる今回は、これから学校を選んでいく上での「優先順位のつけ方」について考えていきましょう。
「完璧な学校」は存在しない
すべての希望を満たしてくれる「理想の学校」は存在しません。だからこそ、「わが家にとって何が最も大事か」を明確にしておくことが、後悔のない学校選びにつながります。
学校選びで大切な3つの視点
① 家族としての「教育方針」や「価値観」
たとえば、将来の大学受験に強い学校を望むのか、自由な校風でのびのびと学んでほしいのか、英語やITなど特定の分野に力を入れている学校を選びたいのか――家庭として「何を重視するか」を話し合い、軸を定めることが第一歩です。
② お子さんのタイプとの相性
学校との相性は、お子さん自身の性格や得意分野にも大きく左右されます。
集団生活や規律のある環境が得意か、自由に動けるほうが合っているか。
得意科目や興味がある分野(算数、英語、理科など)を伸ばせるかどうか。
通学時間に無理がないかどうか――これらも重要な判断材料です。
③ 実際に見に行って「肌感覚」で判断する
学校説明会や文化祭に参加すると、ネットやパンフレットだけでは分からない「空気感」が伝わります。先生や生徒の雰囲気、校内の掲示物、授業風景などから、「直感的に合いそうかどうか」を感じ取ることも、大切な判断軸になります。
優先順位のつけ方のヒント
● 家族で話し合って「絶対に譲れない条件」を決める
「この条件が満たされていれば、他はある程度妥協できる」という核となるポイントを家庭内で話し合いましょう。
- 片道通学時間は60分以内にしたい
- 大学附属校であることを重視
- 英語教育が充実している学校が良い
お子さんの希望も取り入れ、家族で共通認識を持つことが大切です。
● 最低限「ここは避けたい」という条件も決めておく
逆に、「この条件に当てはまる学校は避けたい」というポイントを明確にしておくと、候補の絞り込みがスムーズになります。
- 制服の規律が極端に厳しい学校
- 土曜授業が毎週ある学校
- スマホ使用が全面禁止の学校
- 行事が多すぎて家庭の負担になる学校
「わが子が無理なく通えるかどうか」という視点は、合格後の6年間を見据えるうえで極めて重要です。
今後の連載予定
- 第2回:男子校・女子校・共学校、それぞれの魅力と向き・不向きとは?
- 第3回:私立と国立、どっちが向いている?
- 第4回:大学附属・進学校のちがいと選び方
- 第5回:英語教育を見据えた学校選び
- 第6回:今熱い!理数教育!
- 第7回:まだまだたくさん、中学選びの観点
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まとめ
中学受験に向けた学習は、早めに計画的に進めることが大切です。
成績アップと志望校合格のためには、できるだけ早い段階での通塾をおすすめします。






