城南コベッツ横浜六浦教室

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2022.03.12

「ひとはなぜ戦争をするのか」

アインシュタインの手紙での問いに、フロイトが返事を書きました。
20世紀を代表する物理学者と心理学者が書簡を交わしていたのです。
この書簡が交わされた翌年、ナチス政権が生まれ、ユダヤ人を追い詰めます。
アインシュタインもフロイトもユダヤの血を引いていたため、ナチスの魔の手が伸びます。
アインシュタインはアメリカに、フロイトはイギリスにそれぞれ亡命しました。
世紀の戦争論はナチズムに握りつぶされたと、と言っても過言ではありません。

1932年、アインシュタインは国際連盟から、人間にとってもっとも大事だと思われる
問題を取り上げ、もっとも意見を交換したいと相手と書簡を交わすという
プロジェクトを持ちかけられました。アインシュタインが選んだテーマは「戦争」、
意見交換の相手はフロイトです。当時、アインシュタインは53歳、フロイトは76歳でした。

アインシュタインはフロイトに問いかけます。
「人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?」

フロイトはアインシュタインに宛てて返信します。結びの言葉は、
「文化の発展を促せば、戦争の終焉に向けて歩みだすことができる!」

フロイトによれば、文化は欲動の発動自体を抑えるはたらきがあるといいます。
平和憲法を戴く私たちの「文化」は戦争を抑止しうるのでしょうか。

参考書籍:「ひとはなぜ戦争をするのか」講談社学芸文庫
Albert Einstein、Sigmund Freud、浅見昇吾 訳 

2022.03.10

唯一の被爆国として、持たず、造らず、持込ませずの非核三原則を国是としている我が国は、
核不拡散条約をより有効的に意義あるものとし、核兵器拡散のおそれを除去するための
最善の努力をすべきである。国連をはじめ、その他の国際会議等において、
わが国の軍縮に対する態度をより一層明確にし、核廃絶のために貢献すべきである。

核軍縮に関する衆議院外務委員会決議(1981年(昭和56年)6月5日)
(外務省ホームページより)

「核兵器を持たず、作らず」の日本独自の核兵器の保有・製造に関する2項目については、
1955年(昭和30年)に締結された日米原子力協力協定や、国内法の原子力基本法および、
国際原子力機関(=IAEA)、核拡散防止条約(=NPT)等の批准で法的に禁止されています。
※国際原子力機関(=International Atomic Energy Agency)
※核拡散防止条約(=Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons)

「非核三原則」は国会決議ですが法律や条約ではないため、非核三原則の一つである
「核兵器を持ち込ませず」には法的な拘束力はないとされています。

ウクライナ国内にはかつてソビエト連邦の核兵器が大量に配備されていましたが、
1991年(平成3年)10月24日の「非核化に関する最高議会声明」、
1992年(平成4年)5月23日の「START I 附属議定書(=リスボン議定書)」を経て、
1996年(平成8年)までにそれらを全てロシアに移送し、非核化を実現した経緯があります。
※START I(=第一次戦略兵器削減条約、Strategic Arms Reduction Treaty)

2022.03.09

戦争について、偉人の残した言葉から3つご紹介します。

①「いかに必要であろうと、いかに正当化できようとも、
戦争が犯罪だということを忘れてはいけない」
Never think that war, no matter how necessary, nor how justified, is not a crime.

Ernest Hemingway
アーネスト・ヘミングウェイ(アメリカの小説家)

②「金持ちが戦争を起こし、貧乏人が死ぬ」
When the rich wage war, it's the poor who die.

Jean-Paul Sartre
ジャン=ポール・サルトル(フランスの哲学者)

③「人類は戦争に終止符を打たなければならない。
さもなければ、戦争が人類に終止符を打つことになるだろう」
Mankind must put an end to war, or war will put an end to mankind.

John F. Kennedy
ジョン・F・ケネディ(アメリカの第35代大統領)

何回かに分けて、いま起きている「戦争」について考えてみたいと思います。