城南コベッツ横浜六浦教室

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横浜六浦教室のメッセージ

枕草子第119段「あはれなるもの」~清少納言が見た紫式部の夫

2024.04.01

枕草子第119段「あはれなるもの」の現代語訳です
藤原宣孝(ふじわらのぶたか)が、紫式部の夫です
御嶽精進(みたけそうじ)は、吉野の金峯山寺(きんぷせんじ)に詣る前の精進

しみじみと感動するもの。親孝行な人の子ども。身分の高い若者が御獄に詣でるために
精進している。部屋を隔てて、未明に礼拝しているのには、しみじみとした感慨がある。
睦ましい人らが目覚めて聞くでしょうと、思いやられる。
(精進を終えて実際に御嶽に)詣でるときの有様は、どうだろうかなどと、
怖がって物忌みしてたのに、無事参詣できたのはとっても素晴らしいことだわ。
烏帽子の有様などは、少しみっともない、やはり、たいそう立派な人といえども、
めちゃくちゃみすぼらしい恰好で参詣するってわかってるから。

右衛門の佐(すけ)の(藤原)宣孝(のぶたか)という人は、「(やつれた有様では)
みっともないことである。ただ清潔なだけの衣を着てお参りしさえすれば、
何かいいことがあるのかな? 『粗末な身なりで参詣せよ』なんて、御嶽山の蔵王権現は
おっしゃらないだろうし」って、3月の末に紫のとっても濃い指貫(さしぬき)、
白い狩衣、山吹色のすごく派手な袿(うちき)を着て、息子の主殿司の亮(すけ)、
(藤原)隆光には青色の狩衣、紅色の袿、まだら模様に摺り染めにした水干の袴を着せて、
連れ立って参詣したのね。でもお参りから帰る人も今から行く人も、珍しく奇妙な事に、
昔からこの山にこんな恰好の人は一切見たことないって、驚き呆れたんだけど、
4月1日に帰って、6月10日頃に筑前守が辞めた代わりに就任したのは、
なるほど、言っていたことは間違っていなかったのだ。
これは「あはれなること」ではないけど、御獄のついでに書きました。