横浜六浦教室のメッセージ
おざなりとなおざりの違い
2025.04.23
「おざなり」と「なおざり」はどう違うのでしょうか?
現代語として考えた場合、両方に共通している部分は「いい加減な対応だ」ということです。
異なるのは、「おざなり」は「いい加減ではあるにせよ、何らかの対応をしている」のに対して、
「なおざり」は「いい加減で多くの場合、何の対応もしていない」と言うことができます。
「おざなり」=当座をつくろうこと。その場逃れにいい加減な物事をするさま。
「おざなり」は漢字で「御座形(なり)」です。「御」は経緯を添える接頭語、
「座」はお座敷で、この「御座」は、お座敷遊びを示しています。
「なり」は「いいなり」「みちなり」の「なり」で、「そのまま」という意味です。
この言葉が使われ始めたのは江戸時代で、「その場しのぎで、いい加減にする」ことを表します。
一方、「なおざり」=あまり注意を払わないさま。いい加減にするさま。かりそめ。おろそか。
「なおざり」は漢字で「等閑(=とうかん)」です。語源には諸説ありますが、
「なお」が「なほ(直)」である点は、どの説でも一致しています。
「なほ(直)」とは、「そのまま(何もせずにいること)」という意味です。
一つの説を紹介すると「なほ(直)+さり(去り)」で、「去る」は「遠ざける」の意味から
「なほさり→なおざり」は、「そのまま何もせず遠ざける」→「何もせず放っておく」。
うちの子「勉強がおざなりになっているんです」とは、よく伺う保護者さまのお悩みです。
「勉強がなおざりになっている」より、ましかもしれませんが、手を打つべきですね。
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