横浜六浦教室のメッセージ
むつかしげなるもの~枕草子第一五五段より
2026.04.24
むつかしげなるもの
ぬひ物の裏。ねずみの子の毛もまだ生ひぬを、巣の中よりまろばし出でたる。
裏まだつけぬ裘(かはぎぬ)の縫ひ目。猫の耳の中。ことにきげならぬ所の暗き。
ことなることなき人の、子などあまた持てあつかひたる。
いとふかうしも心ざしなき妻の、心地あしうしてひさしうなやみたるも、
男の心地はむつかしかるべし。
【現代語訳】
むさくるしいもの。
刺繍の裏。ネズミの毛もまだ生えていない子を巣の中から転がし出したの。
裏地をまだつけてない毛皮の衣の縫い目。猫の耳の中。特にきれいなじゃない場所が暗いの。
特に大したことのない人が、子どもがたくさんいて、お世話してるの。
そんなに深い愛情もない妻が、身体の具合が悪くて、長い間病気で苦しんでるのも、
男の気持ちからすると煩わしいでしょうね。
※裘(かはぎぬ)というのは、防寒用の毛皮の衣服






