横浜六浦教室のメッセージ
こころときめきするもの~枕草子第ニ九段より
2026.04.25
こころときめするもの 雀の子飼ひ。ちご遊ばする所の前わたる。
よき薫き物たきてひとり臥したる。唐鏡の少しくらき見たる。
よき男の車とどめて案内し問はせたる。
かしらあらひ、化粧じて、かうばしうしみたる衣など着たる。
ことに見る人なき所にても、心のうちはなほいとをかし。
待つ人などのある夜、雨のおと、風の吹きゆるがすも、ふとおどろかる。
【現代語訳】
心をどきどきとさせるもの
雀の子を飼うこと。小さな子どもを遊ばせている所の前を通る。
高級なお香を焚いて、一人で横になっている時。
中国製の鏡の少し暗くなっているところを覗き込んだ時。
高貴そうな男が、家の前に車を止めて、使いの者に何かを聞かせにやった時。
髪を洗って化粧をして、しっかりと良い香りが焚き染められてついた着物を着た時。
その時には特別に見ている人がいない所でも、心がとても浮き立って楽しくなる。
約束した男を待っている夜、雨の音や風が建物を揺らがすような音さえも、
もう男が来たのだろうかと思って(驚き嬉しくて)胸がドキドキするのね。






