2023.10.27
本日は明日誰かに話せるかもしれない、豆知識を紹介。
秋の食材代表格の一つ、銀杏。
銀杏にはオスとメスがあるのをご存じですか?
銀杏の形は細長いお椀を向かい合わせたような「二面体」のものと、笹の葉を三枚向い合わせたような「三面体」の2種類の実があります。
2面体の銀杏がオスで、3面体の銀杏がメスです。
それぞれ実を植えると発芽はしますが、オスの実から育ったイチョウの樹には実がつきません。
メスの実から育ったイチョウの樹には実がなります。
ちなみに1本の樹に実っている銀杏は96~97%はオスで、残りの3~4%がメスです。
さて本題の銀杏のにおいの話。あの強烈なにおいの原因は銀杏の皮にあります。
銀杏の皮には「酪酸(らくさん)」、「エナント酸」と呼ばれる物質が含まれています。「酪酸」は人間の皮脂から発する汗くさい匂いで、「エナント酸」は腐った匂いを放つ油のような液体です。この二つが混ざり、あの強烈なにおいを発しているわけです。
私たちが食している銀杏は種の中の「仁(じん)」と呼ばれる部分になります。
仁には脂質、糖質、タンパク質、ビタミン類、鉄分、カリウムなど多くの成分を含んでいますが、中毒性の物質も含んでいるので、食べる際には注意が必要です。
子供だと5~6粒摂取しただけで中毒を起こす場合もあり、肝臓に解毒酵素がある大人でも健康状態によっては5~6粒でも中毒を起こす場合もあるため、食べすぎには注意が必要です。
イチョウは原始的な裸子植物で、葉の形も受粉の仕方も独特です。
全盛期は中生代と言われており、こんにちに至るまで姿に大きな変化がないことから「生きた化石」とも言われています。
いかがでしたか?
銀杏=くさい!なんて方程式はいつのまにか身についているものですが、その訳が分かると面白いものがありますよね。
さて、質問です。
「生きた化石」と呼ばれるものはこの世にいくつあるでしょうか?
ぜひ、綱島教室の先生に知っているか聞いてみてくださいね!