城南コベッツ綾瀬中央教室

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綾瀬中央教室のメッセージ

神奈川県立高校入試対策【英語リスニング】

2023.09.05

神奈川の県立高校入試の英語の問題は冒頭に必ずリスニングの問題があります。約10分の問題なのですが、例年7問ほど出題され、21点にもなる箇所なので、ここの結果が大きく点数を左右することになります。ですが、英語の苦手な人は、リスニングは急にできるようにならない、という思いから

「リスニングは無理」「リスニングは捨てる」

などと言ってしまいがちです。

ですが、実のところ、問題にもよりますが正答率が6割~7割になる問題もあるため、多くの受験生がリスニングできちんと正解していることがわかります。

これは問題自体が易しいから、というのもあるかもしれませんが実は、

神奈川のリスニング問題は2か月程度対策すればである程度得点できるようになる

からでもあります。

全問正解するとなると、2か月では難しいかもしれませんが、すくなくとも終盤の2か月程度できちんと対策すれば、半分以上は取れるようになることが多いです。

これは実は「リスニング力」を上げる、ということでなく、「リスニング問題を解き方を身につける」、ということで実現可能です。

ということで、ここでは出題内容を踏まえた対策法をご紹介します。これから過去問を練習してく人も多くいるはずですが、リスニングが苦手な人はもちろん、リスニングでしっかり得点したい人もぜひ参考にしてください。

まずは、設問別に問題の「解き方」を確認していきましょう。


■設問ア 対話を聞き、そのあとに続くセリフとしてふさわしいものを選ぶ問題

1. 「先読み」をしましょう

まずこの問題を解くために重要なことがあります。それは、

リスニング問題が始まった瞬間に、はじめのアナウンスは聞かず選択肢に目を通す

ことです。これをいわゆる「先読み」という言い方をしますが、ここの設問は3問あり、できるだけ選択肢に目を通し、内容を覚えておくことです。

このとき、すべてを「全訳」していると間に合わなくなるので、それぞれの文の「違い」に注目してポイントをチェックします。線を引いておくなどとしておくとよりよいでしょう。

たとえば、選択肢が以下のようになっているとします。

1. I 've been studying it for five years.
2. I studied it in the library yesterday.
3. I study it with my friends.
4. I usually study it at home.

この例ではstudyは共通しているので、主な違いは期間、場所、一緒に勉強した人です。なお、実は時制が違うので、その点も意識できるとなおよいです。

こういったところを確認しておいた上でリスニングの音声を聞くようにすると注意力があがり、より集中して聞くことができます。

リスニング問題に慣れていないと、ただ待っているだけで問題が始まるということになってしまいますので、こうした対策が重要となります。


2. 直前の質問に全集中~疑問文に対するチェックポイントを持ちましょう。

ここは対話を聞いて、それに続くセリフを答える問題ですが、直前の分は基本的には疑問文です。実のところ、それまでの音声を多少聞き逃してもこの直前の疑問文が聞き取れれば正解できることが多いです。逆に言えば、それまでは聞けていても直前の疑問文を聞き逃すと正答の確率が下がってしまいます。

そこで、この直前の疑問文のチェックポイントがあります。これを意識するだけでもある程度選択肢を消去できますので、ぜひ頭に入れてください。

・Yes/No疑問文か
・疑問詞疑問文か?
・時制(現在・過去・未来)は何か?

あげれば他にもありますが、大きなポイントはこの3点です。

Yes/No疑問文とは、Do you~?やCan you~?などの文のことで、その返答がYesまたはNoとなるものです。ですので、直前の疑問文がこれらの形になっていれば、基本的にはYesかNoで始まることがおおいので、選択肢の中に、これらで始まっていないものが混ざっていれば消える可能性があります。(※YesやNoでこたえなくても返答している場合は答えになることがありますが、中学生の公立高校の入試ではこの可能性は低いように思います)

当然4択ですので、YesやNoが2つずつになっている場合もあります。この場合、人が違ったり、Yesとは書いてあるものの、内容的に反することを書いてあるケースがありますので、この点をよく確認しながら選ぶことになります。

一方、疑問詞疑問文とは、What do you~?Where do you~?などで始まる文のことです。ですから、疑問詞の意味はすべて覚えたうえで、ここに注目して選択肢を見るといくつかの選択肢が消えることになります。

さきほどの例、
1. I 've been studying it for five years.
2. I studied it in the library yesterday.
3. I study it with my friends.
4. I usually study it at home.
で、もし直前の疑問文がWhereから始まる文であれば、当然答えは2か4となりますし、How long~というように聞かれていれば、1が正解になりそうですよね。

時制についても大きなポイントです。もし直前の疑問文が過去の疑問文であれば、それだけで、先ほどの例では2であることがわかってしまいます。


ここで重要なことがもう一つ。リスニングが苦手な人は意識したいポイントがあります。
それが、

3. 直前の疑問文のはじめの3~5単語までを頑張って聞き取る!

前にかいた2つ目のテクニックは、直前の疑問文の前半だけで判断することができてしまいますので、たとえば、

Where did you・・・・・・

というように3単語だけでも聞き取れれば、疑問詞も、時制も確認できてしまいます。リスニング問題に自信がない場合でも、まずはこのことから練習するだけでも得点できるようになりますので、頑張って練習してみましょう。

■設問イ 対話の内容に関する質問に答える問題

まずここでも、「先読み」をしておきたいところです。

できることなら、アの設問が終わったらすぐに先読みを始めたいところです。実はイの問題のアナウンスが始めってから、「問題イの指示を読みなさい」というように少しだけ間があるので、この時間を有効に使いたいところですが、その前から先読みを始めましょう。

設問イでは質問文が印刷されていますので、これは必ず頭に入れておき、先ほど同様選択肢の違いに注目します。

そしてここの問題のポイントがあります。

選択肢がどのように作られているかを知っておきましょう。

設問イはア以上に選択肢が似ているように作られています。音声中に出てくる言葉を混ぜて作ってあるので、その点を意識して音声を聞くと答えられやすくなります。

例えば音声で、
「ケンは昨日図書館で勉強した。エミリーは昨日、バイオリンの練習をした。」
という内容を言っているとします。

選択肢はたとえばこのように作られます。
1. ケンは明日図書館で勉強する。
2. エミリーは昨日図書館で勉強した。
3. ケンとエミリーはバイオリンの練習をした。
4. エミリーはバイオリンの練習をした。

このように、放送の内容を混ぜる形で選択肢が作られているので、何かある言葉を言っていたからそれを選べばよい、というようにはなっていません。

その分、この設問イはややアよりしっかり内容を聞き取れないと答えられないようになっています。

ですので、多くを聞き取れない場合は、今誰のことを言っているのか、というところを意識して聞くようにすると正解できるようになってくるでしょう。

この設問イでは時間や場所の違いについてもよく出題されますので、選択肢にふたつ時刻が載っている、などの場合、放送ではどちらも言っていることがありますので、だれが、いつのという視点で聞くことになります。

こういった点はリスニングがいつも半分くらいとれて、さらに点を高めたいという人が意識すると、より確実に点を取れるようになります。


■設問ウ スピーチの内容を聞いて表や図などを埋める問題

この問題が「先読み」が効果は発揮する部分です。No1の問題では表や図の穴埋め問題が出題されますので、表や図と選択肢を見ながら、何に注目して聞くべきかを意識する必要があります。ただし、この設問ウでは20秒間の準備時間が与えられますので、先読みをする時間は十分にあります。逆にここを先読みしないで終えることのないように、あらかじめ形式を知っておくことが大切ということになります。

基本的には音声で言っているまま答えることが多いのですが、1つ大切なポイントがあります。

選択肢の言い換えを予想しましょう

問題によっては音声をいいかえたり、違う言い方をした選択肢を選ぶことがあるのを踏まえたうえで、この予想をすることが大切です。

たとえば、
選択肢に「Sunday」「Friday」などとある場合
音声では「weekend」のように言い換える可能性がある

選択肢がその日の授業の数を答える問題の場合、
音声では具体的に「English」「Science」「Japanese」「P.E」と列挙する可能性がある

などです。

こういったことを考える20秒にする必要があります。


■リスニング問題全体で言えること

神奈川のリスニング問題は音声が2回流れます。これが普段からリスニングを練習していなくても、直前の練習で点が上がる大きな要因です。

上記に書いてあることを意識しながら、1回目の段階である程度答えを絞り、2回目でそれを確実にする、というのが基本的な解き方です。

特に設問アやイで2択まで絞れた、という場合に最後の絞り込みをすればより正解の可能性が高まります。


そして、やはり直しが大切です。こういったポイントを踏まえて練習したうえで、間違えた問題をどこで間違えたのか、何が聞き取れなかったのか、ということをリスニング台本を見て確認しましょう。特に設問アの直前の質問で知らない単語があった場合は意味を覚え直すなどの対応が必要です。



こういったことをまとめて、2か月間練習していくと、多くの場合、リスニングの問題で最低限半分は正解できるようになることが多いです。はじめの段階で半分程度取れるという人はリスニングで8割以上ということも終盤の練習で実現可能です。

過去問を購入するとかならず音声CDがついていたりQRコードで音声が聞けるというようになっているはずですので、最低限3日に1回はリスニングの問題を1セット解く、というにすることでも十分です。県入試用の問題集などを用意できるのであればなおよいでしょう。


冒頭にも書きましたが、これは「リスニング力」そのものを上げる方法ではありません。ですが、試験の傾向を知ることで点をあげられるのは、実はリスニングも一緒ということを知っておくとよいでしょう。


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