2026.06.02
準1級のリスニングは3つのパートに分かれています。
Part1 会話の内容一致選択
Part2 文の内容一致選択
Part3 Real-Life形式の内容一致選択
ですが、ここで準1級の鬼門となるのがPart2です。これは高校2年生に限らず、準1級受験者皆さんが苦戦するパートです。ここが原因で、2級まではそこまでリスニング対策をしてこなかった、という人でも準1級はしっかりとしたリスニング対策が必要になります。
ではなぜPart2で苦戦するのでしょうか。
それは、Part2のパッセージが非常に長く、時間にして約1分程度の文章になっているからです。さらに、内容が環境、社会、健康、自然科学、文化、など、学術的な内容になっているため、そもそも日本語で言われても難しい内容になっているからでもあります。
したがって、どうしてもPart2の点数が低くなりがちですので、Part1、Part3でどの程度点が取れるのか、というのも大切になってきます。
合格の目安として、まずは以下のような形になると思います。
Part1:8/12 Part2:5/12 Part3:2/5
これで、正答率は52%です。この点数で十分というわけではありませんが、始めの記事でも書いたように、ライティングで7割程度とれるならこのくらいの点数で大丈夫というものです。
リスニングが得意で7割くらいを目指したいという場合には、
Par1:10/12 Part2:8/12 Part3:3/5
というのが目安になると思います。
さて、これらの点数をとるための対策をご紹介します。
まずは、級に関係なくリスニングの対策としてあげられるのが、
シャドウイング、オーバーラッピング
です。
シャドウイングは、音声のすぐ後にスクリプトを見ずに同じことを言っていくこと、
オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら、音声と一緒に発音していくこと、
となります。このどちらがよいかは、個人の好みに分かれるところかと思いますが、どちらにしても、ただ、発音すればよいわけでなく、きちんと自分で発音できるようにするまで練習することが大切です。
また、意味を頭の中で理解しながら読めるようにすることが必要です。ただ声に出して英語を発している、というだけでは効果がありません。
苦戦を強いられるPart2の音声を使うのがおすすめです。過去問にはスクリプトがついていますので、これを使って日々練習することができれば、次第に慣れてくるはずです。
そして、リスニング対策として重要なポイントが、
英語を一発で理解できるか
です。これが重要な理由は2つあります。
当然一つは、音声が1回しか流れないため、言われたことを一発で理解する必要があるからです。リーディングでは文が書いてありますから、何度も読み返せますが、リスニングはどんどんと次に行ってしまうので、一回聞いてしっかり理解する必要があります。
2つ目は、選択肢を瞬間で判断できるようにする必要があるからです。
リスニング問題は多くの場合、次の問題に行くまでの時間は10秒程度です。そのため、この10秒の間に選択肢を見てすぐに判断できるようにする必要があります。
そしてこれを実現する練習は、お気づきの人も多いと思いますが、リーディング対策と重なるわけです。英語は総合力ですので、リーディング力が上がれば、おのずとリスニング力も上がるというわけです。
さて、ここで準1級リスニングのパート別の解き方、注意点をご紹介します。
●Part1
ここは、2級までの問題と同様の問題になっています。主に男女二人の会話を聞いて、その内容に当てはまる問題をこたえます。2級の時よりは長い会話のやり取りになっていますが、難易度は決して高くありません。準1級の中では点をとりやすいパートですので、この後のPart2で点数があがってこない、という場合には、ここの12問を10問程度正解できるようにはしたいところです。
なお、SCBTでなく、本会場受験の場合、リーディング・ライティングの時間が終わった後、1、2分リスニングのはじめのページを開いて待機する時間があります。この間、選択肢を見ておける(はずなのですが、今後かわるかもしれません)ので、いくつか見ておくと心の余裕ができます。すべてを見ても忘れてしまうだけなので、始めの3問だけなど、この辺りは個人差があるとは思いますが、やってみる価値はあると思います。
●Part2
1分程度のパッセージが流れ、2問ずつ答える問題です。2級のPart2が長くなったイメージです。設問が2問になるので、難易度が大きく上がります。
設問の2問は話の順番に出てきますので、その点は解きやすいです。音声自体も二つの段落に分かれていることが多いので、よく聞いていると1拍間が開くことがあります。1問目の情報を聞き逃したというように思ってしまっても、切り替えて2つ目の問題に集中することで挽回できます。この辺りは練習量がものを言います。
さてここで、「メモ」について考えます。
ここのパートは1つの問題がやや長いので、「メモ」をとるように推奨されることがあります。もちろん、非常に有効な手段なのですが、やってみるとわかりますが、音声を聞きながらメモを取るのは実は非常に高い技術を求められます。メモを日本語にするのか、英語にするのか、もちろん人によってやりやすい方でいいのですが、書いている間に音声がどんどん流れていきますので、メモを取って解くやり方は、絶対に練習が必要です。うかつに普段やっていないことを本番でやろうとすると、大けがをします(筆者は何度も経験しています...)ので、必ず方針を決めて取り組んでください。
高校生が時間のない中、準1級を攻略する、というのであれば、多くの場合はメモを取らずに音声に集中する、というのがよいようには思いますが、もちろん個人差はありますので、いろいろ試すことが大切です。
なお、音声に集中するとは言いましたが、その間を選択肢を見ながら聞くのか、音声だけ聞いて、聞き終わってから一気に選ぶのか(これはPart1もですが)なども事前に試したいところです。
少し長くなったので、この点まとめておくと、
・メモを取りながら音声を聞く
・メモは取らずに音声に集中、その間選択肢も見ながら聞く。
・完全に音声に集中し、聞き終わって質問を聞いたら一気に選ぶ
この3点、必ずそれぞれ練習して、方針を決めて本番に臨みましょう。
●Part3
Real‐Life形式と呼ばれる問題で、事前に状況の説明が印刷されていて、各問題10秒ずつここを読んでおく時間が与えられます。選択肢も併せて確認できるので、他の問題のように、テクニックで先読みをする必要はありません。
問題は、自分に合った商品がどれかを選ぶものや、この後何をするのか、などの問題が出題されますが、状況に合わせたものを選ぶ必要があり、これを聞き分ける必要があります。
この時、他の状況ではこのようにすべしなどの案内も流れるので、この問題に関しては、選択肢を見ながら聞く必要があります。なお、金額なども音声で流れるので、これは簡単にメモを取る必要があります。
Part2よりは易しいですが、紛らわしい選択肢が多いために取り組みづらいというケースは少なくないので、しっかり練習は必要です。
リスニングはなかなか練習時間をとれない、という人も少なくないと思いますが、ここまで書いたように準1級はリスニングが不合格の原因になることが多いので、しっかり対策して臨みたいところです。
準1級の他の記事はこちらから
現役高校生の英検準1級合格戦略1 目標スコア・準備期間など
現役高校生の英検準1級合格戦略2 リーディング対策






