城南コベッツ綾瀬中央教室

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2024.06.26

 英検は各級にそれぞれ推奨レベルが設定されています。しかし実際には、英検協会が示している難易度の目安よりも少し下の学年から合格を目指すことができるものとなっています。たとえば準2級は「高校中級」程度というのが英検協会が示しているものですが、実際には中学生で合格することも少なくありません。そこで、各級の大まかな難易度や、いつごろから受験可能かなどをご紹介いたします。

◇5級

 基本的な難易度は中1の初級程度です。基本的な単語の意味や文章がわかるようであれば、合格の可能性はかなり高いです。リスニングもありますが、ある程度座学だけで進めていても聞き取りやすいものになっているため、いわゆる耳を鍛える、というような必要はありません。

基本的には英語を学習し始めてから1年程度で合格できるというのが基本的なイメージです。ただ、小学校の低学年から始める場合は、学習している内容によっては2年程度かかることもあるかもしれません。小5や小6で文法学習を進めるケースがよく見られますが、この場合に1年あれば十分に合格できるという難易度です。

 なお、小学校のみで英語を習っているという場合で6年生の終わりに5級を受けてもやや難しいかもしれません。これは学校の英語は理解や覚えることに重点が置かれていないのが現状なので、学習としての英語に慣れておかないと英検は難しいかもしれません。

◇4級

 内容としては中2の中盤くらいまでのイメージですが、文法は中1の内容全体が安定していれば十分に解ける内容です。リスニングで点数が稼げるケースが多いため、合格のために中2の英文法を扱うという必要もなく、それまでに学習したものがしっかり定着できているのであれば、おそらく合格となります。標準的には中2の冬などに受験される方が多いですが、中1の終わりに受験して合格される方も多くいらっしゃいます。

 なお、4級まではライティングおよび面接(スピーキング)はありません。

◇3級

 基本的には中2の内容までが問題なく理解できていれば3級は問題なく合格となります。ただ、中3になる前に受験する場合、中3の学習内容となる関係代名詞や分詞については、少し学習しておくほうがよいかと思います。関係代名詞については文を作れるようになるという程度には必要ありません。たとえば、

 I have an aunt who lives in Osaka.

この文では、whoが関係代名詞ですが、文の仕組みを理解するというより、who以下がauntの説明になっている、という程度の理解で十分です。

 3級から面接があるので、心配される方が多いですが、英検の面接は、準1級までは1次試験の後に準備することで間に合うことがおおいので、過度に心配する必要はありません。面接の流れをしっかりつかみ、実際に何度か練習しておけば、問題なく合格できます。面接を理由に受験を回避しようと思う生徒さんが少なくありませんが、基本的に英検は1次試験が合格できていれば、問題なく合格できるというのが2次試験のスタンスですので、積極的にチャレンジするとよいでしょう。高校受験(私立推薦・併願優遇)で利用するのであれば、中3の10月の受験機会までに合格する必要があります。

英語の非常に得意な方が中2の冬頃に、一般的には中3の秋での合格を目指すことが多いです。

◇準2級

 出題範囲としては高校生の学習範囲を含みますが、中3までの内容がほぼ問題ないという状態であれば準2級は合格できます。ただ、中3生ですと準備なしに合格するにはやや難しいです。まず語彙パートが高校生レベルですので、非常に難しいですが、合格を目指すという点ではここで高得点をとる必要はありません。基本的には語彙パートは半分くらいの正解率を目指し、長文でしっかり得点するというのが中学生での合格パターンです。このため、過去問をしっかり解いて練習することが大切です。長文ははじめ難しく感じることが多いのですが、これを乗り越えると公立入試の英語長文が楽に読めるようになるという傾向もありますので、英語が得意な中3生はチャレンジしておきたいところです。

 高校生になってから準2級を取得するというケースももちろん多くあります。高1終了時に準2級に合格できるというペースでも英語学習においては比較的順調に進んでいるケースといえます。実際に中堅大学では総合型選抜の出願資格にしているケースも多くありますので、英語がとても苦手という人でも準2級を取得して高校を卒業したいところではあります。

◇2級

 基本的にはここから大きく難易度が飛躍します。基本的な出題範囲が高校卒業程度となっているため、中学内容だけでは文を読み通すことができません。準2級であれば長文のほうは中学単語が中心になっていますが、2級の長文は高校生で学習する単語を普通に使った文になっているため、単語力および文法力の強化が必要です。この点でいえば、中学生時に2級に合格というのは相当難しく、基本的に考える必要はないかと思います(※)。高1終了時に受験をし始めて高校2年生のうちに合格できるならば、英語力はかなり高いといえます。高3終了時の合格でも十分英語が身についているといえるものになるため、当教室にお通いの高校生には高校在学中に2級以上の合格を目指してもらっています。

2級くらいになるとリスニングで苦戦する生徒さんが増えてきます。準2級までであれば、リスニングのほうが点が高くなるというケースが少なくないのですが、2級のリスニングはしっかり対策をしないと点をあげることが難しいのが実際です。

※大阪府の高校受験では、英検2級(以上)を取得していると有利になるという高校があります。

◇準1級

 2級からさらに難易度が飛躍してかなりの難易度になっています。2級を受かった後、数か月勉強すれば合格できるという難易度ではなく、単語力をかなり強化しないと合格は難しいです。準1級以降は新しい文法が必要になるということはありませんが、内容がよりアカデミックになる、全体的に高い文法知識が必要になる、そして文章自体が長くなるという点で非常に難しいです。また、リスニングでは、多くの生徒さんが苦戦するパート(Part2)があり、準1級合格最大の壁になっているといっても過言ではありません。このため、高校生にとっての準1級はかなりハードルが高いものになっています。ただし、長文だけで言うと大学受験でMARCHなどと呼ばれる難関大学を受験するケースの場合には準1級の長文を読めるような英語力は必要です。

現在の大学受験では準1級を取得できていると、一定の加点があったり、学校によっては英語が満点換算されるため、多くの高校生が受験生しています。高2の冬や高3の春に受験をする人が増えていますが、大学生になってからの受験、社会人の方の受験も一定数います。

◇1級(ご参考)

 準1級合格のための単語力が約9,000語をといわれるのに対し、1級合格には12,000~15,000語の習得が必要と言われています。また、2次試験では2分間スピーチ(社会問題などについて)が必要になり、さらにそのスピーチに対してQ&Aもあり、非常に難しいものになっています。単語にしても、面接対策にしても、大学受験とは方向が違うので、大学受験のために1級を合格しておくということを考える必要はありません。早慶以上の超難関大学受験生には1級取得者がいるのが実際ではありますが、帰国子女や、中学受験の難関校出身者がおおいため、公立中学、公立高校での英語教育が主という人では、1級所得によるメリットも決して大きくないため、基本的には準1級までを考えるというスタンスで問題ありません。合格を目指すのなら、基本的には大学受験が終わってからということになるでしょう。ただし、大学以降は就職のために英語試験を受けることもありますが、TOEIC(L&R)のほうがよくつかわれています。さらに海外の就職であれば、TOEFLやIELTSの方が必要になるため、何かに有利になるという理由で英語資格試験を利用する大学生にとっては、これらを受ける中でついでに受けるというような位置づけになるように思います。




以降は、英語学習における英検の意味についての個人的な意見です。英語が嫌いな人にとっては興味のない内容かもしれませんが、英検学習を通して得られること、実感できることなどをご紹介いたします。

●英語を楽しむ、という実感を得るなら準1級以上の学習をするのがおすすめです。

英検と聞くと、受験に有利だからうける、というだけになってしまうことも少なくないとおもいますが、上位級の英語が読めるようになってくると、身の回りの英語がわかってくるようになり、英語自体を楽しく感じることがあります。

たとえば、洋画を吹き替えなしで見てみてください。このとき、字幕を英語にするのがおすすめです。実は映画はボソボソ話すことが多いので、耳だけで聞き取るのはかなり難しいですが、英語字幕があれば、何を言っているかがわかりますし、準1級くらいの英語力があれば、英語字幕があれば、映画にもよりますが、内容の6割程度は理解できるかもしれません。実際、ハリーポッターの映画では高校英語で使われている文法がたくさん出てきますが、準1級に合格できる英語力があれば、これらは十分理解できます。自分の学習した文法が出てくることで、英語学習が楽しくなってきます。せっかく英語を勉強するのですから、楽しく学びたいものですね。

●1級取得の意味

本文中にも書きましたが、1級取得によるメリットは多くありません。通訳案内士の英語試験が免除される、というのはありはするものの、このために1級を取得しようとする人は多くはないでしょう。となると多くの場合は、英語力の証明、ということになると思います。ですが、個人的には1級の合格にはさらに別の意味があると思っています。

英検1級の2次試験では社会問題について問われます。
たとえば、
「世界共通言語により世界経済に利益があるのか」
「人類は自らの滅亡を防げるのか」
「SNSは人々のモラルを下げたのか」
「現代において宗教は必要か」
「より多くの女性をリーダーに持つことが日本企業にとって有益か」
「テロリズムは根絶することができるか」
などがあげられます。1級の実際の面接では5つのテーマのうち1つを選んで2分間スピーチをすることになりますが、これらをそもそも日本語ででも考えることが普段あるでしょうか。実は1級の面接だけは合格率が60%となっており、採点基準も比較的厳しめです。このため、これらに対応するためには、市販の対策本で付け焼刃で対応するのでなく(それで合格する方もたくさんいますが)、普段からいろいろな社会問題に興味を持ってそれを英語で言えるようにする、という姿勢が必要です。さらに、上記のものは日本だけのことでなく、世界の状況に目を向ける必要があります。これこそが英検1級を受ける・取得する意味かと思います。「無知の知」という言葉があります。自分が何を知らないのかを知る、ということになりますが、英検の学習をとおして、様々なことを学ぶことができます。自分の興味のなかった分野へ足を踏み入れ、新たに興味を持つことにもつながります。英検1級の学習は学びのきっかけになるといえるのだと思います。

2024.05.07

令和7年の神奈川県公立高校入試の主な日程が5月上旬に発表されました。

  • 募集期間:123日(木)~1月29日(水)
  • 志願変更期間:2月4日(火)~6日(木)
  • 学力検査:214日(金)
  • 特色検査および面接:214日(金)、17日(月)および18(火)
  • 追検査:2月20日(木)
  • 合格発表:228日(金)

ほぼ昨年通りの日程で、大きな変更はありません。入試日程はここ数年2/14で続いています。今回14日が金曜日になったため、主な学校での特色検査等が週明けになります。追検査(インフルエンザ等にり患した際の別日程での学力検査)や合格発表日も同じ日程です。

詳細は教育委員会のホームページにてご確認ください。

2024.03.28

26日、教育委員会より、先月行われた公立高校入試の合格者平均が公表されました。結果は以下の通りです。( )内は昨年度のものです。

英語 47.0(55.3)
数学 55.6(53.0)
国語 64.0(75.1)
理科 57.3(51.0)
社会 54.8(58.4)
計 278.7(292.8)※
※合計は各科目の平均を単純に合計したものです。


【補足】

合計点としては令和に入ってからは一番平均が低い結果がとなりましたが、ここ近年が易しくなってきた傾向があるので、個人的には、いつもの難易度に戻ってきた印象ではあります。以前は神奈川県の入試は260~280点程度で平均が推移していましたが、令和以降は280~300点となっていました。この辺りは得点の教科が易しくなったり難しくなったりすることでで変動するものではあるので、全体をならして考えると、基本的には神奈川県の入試は270点~290点程度で考えるとよいように思います。

今年の一番のポイントは英語が難しくなったということかと思います。問われているものそのものに大きな変化はないのですが、使用されている単語、長文の内容という点で例年より難しくなっていたため、受験生は苦しめられたのではないかと思います。なお、英語の平均40点台というのは令和2年以来です。基本的には神奈川県の受験はそれ以前にも40点台の平均点は比較的多くあります。神奈川県の英語は「難しい」という認識がよいと思います。

国語は昨年から見ると平均点が大きく下がっていますが、昨年逆に簡単になって、例年の難易度に戻ったという結果です。国語は数年に一度極端に易しくなったり、極端に難しくなったりということがありますが、数値としては例年の程度の難易度ということになるかと思います。5科目の中では国語は「易しい」部類に入ります。

数学は数値上は例年程度の難易度ですが、実は把握しておきたい事項があります。それは、91点以上の高得点がとりにくい、ということです。数学の得点分布を確認すると、91点以上の人は全体(合格者)の0.7%ですが、同じ数値を他の教科で見ると、英語が5.6%、国語が3.5%、理科が4.9%、社会が5.9%です。

これは、数学では正解率が9%以下の難問が毎年3問出題され(10%を超えることもありはしますが)、1問6点で18点分出題されるためです。これらを3つとも落とすというケースは難関校合格者でも多く見られます。この点は入試の目標点を考える上では重要なポイントになります。

理科や社会は難易度の変動が落ちついてきた印象ですが、範囲によって難しくることがある教科でもあるので、受験生はこの点を頭に入れて対策を進めることが必要です。


詳細の数値は神奈川県の教育委員会のホームぺージにてご確認ください。


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2024.03.23

間もなく修了式を迎え、2年3学期の内申が判明します。そしていよいよ中3、受験学年となります。そんな皆さんがこれから英語や数学でさらに成績を上げるためにすべきことをあげていきます。現状によっても変わると思いますので、これはできている、これはできていないからやってみる、などというように読んでもらえればと思います。それぞれの項目の番号は優先順位ですので、参考にしてください。

【英語】

1. be動詞、一般動詞の文の区別の確認

ここで一つ問題です。「あなたは英語が好きですか」を3秒以内で英訳してください。

出来ましたか?大切なのは3秒以内ということです。こういった基本的なものを即答できるようになっていますか?時間を取って考えれば正解できるという人もいるかもしれませんが、それではやや心配です。できれば、瞬間的に答えられるようにしたいところです。

なお、ここで「Are you like English?」のように思ってしまった人は、しっかりとした復習が必要です。なぜこの文がいけないのか、という理由もまた大事です。

英語はすべてここから始まります。Doを使うのか使わないのか、などルールをまずは頭でしっかり覚えて、それを使えるようにしていきましょう。

ちなみに答えは「Do you like English?」です。

2. 不規則動詞の暗記

中2の最後で現在完了というものを扱いましたが、ここでは過去分詞を扱いました(教科書によっては受動態も扱っていると思いますが)。

この不規則動詞は今後もたくさん使っていきますが、不規則動詞は日常的に使う単語が多いので、そもそも原形も含めてこれらの単語をしらないと、英文が読めない・書けない、ということにつながりやすいです。したがって、不規則動詞をおぼえることは、英語力を上げることにもつながりますので、まだ覚えきれていないという人は今のうちに覚えておきたいところです。

なお、不規則動詞は動詞ごとに変化の仕方が似ています。ですので、書いて覚えるより発音して覚える方が効率的です。make-made-made、write-wrote-writtenなどのように声に出して覚えてみてください。たくさん言っていると気が付いたら覚えていたということも少なくありません。

3. 中2の文法のおさらい
 
英語は中1で英文の作り方の土台をならい、中2で細かい構文や文法事項を習います。不定詞・動名詞、比較、などのことです。

ここで例えば、「不定詞」と言われて、その形と意味が3つ言えるか、不定詞と動名詞の区別で大切なことは何か、などの文法事項を自分で整理して言えるか、が重要です。

受験に備えて文法対策をしていると中2の文法事項が抜けているということは少なくありません。上記、1や2のことができているという人は、こういった細かいことを復習しておくと今後につながっていきます。



もしこれらができていて大丈夫という人は、長文に触れておくのがおすすめです。現時点ではそこまで長いものでなくてもよいですが、入試を見据えて長文に慣れておくというのは有効かと思います。



【数学】

1. 中3数学の予習

英語とは異なり、数学は中3数学の予習を優先順位の1位にしました。ただ、ここで正負の数の計算ルール(足し算や引き算、かけ算での符号の決め方)を忘れてしまっているというなどの場合は、そちらが優先されますので、しっかりと確認しておきましょう。

ここで、復習よりも予習の優先順位が高い理由をご紹介します。実は中3数学はまた計算単元から入っていきますが、中1・中2と違い、中3は計算単元が3つ(展開・因数分解、平方根、2次方程式)続き、1学期の間はほぼ計算単元が中心になります。さらに、中3の計算は瞬発力やひらめきがとわれるため、計算の演習量がその後の数学の力を左右します。

たとえば、足して10、かけて16になる数はと言われてすぐ答えられるでしょうか。答は2と8ですが、これは計算というよりは頭の中で九九を検索する形になります。こういった練習をしっかり積む必要がありますが、これが苦手な人はできるようになるまで比較的時間を要します。ですので、まずはこうした中3の計算に慣れていくためにも、図形や関数などの苦手の解決と並行(またはそれよりも優先)して、中3の予習をしておくことが大切かと思います。

2. 過去の計算単元の復習、特に分数計算(文字式・方程式の違いも含む)

計算問題が苦手という人の多くに、分数計算が苦手という人が多くいます。特に中学生以降では方程式を扱いますが、通分して計算するのか、方程式のように分母を払うのか、などの違いが把握できていないケースが多いです。また、分数計算そのものを苦手にしている人も多く、4+3/5などを23/5とすぐにできないケースはよくあります。中3の計算でも分数の処理は必要となりますので、早めに復習しておく必要があるでしょう。この分数計算の克服も注3数学の理解を大きく左右しますので、気を付けたいところです。

中2の連立方程式が苦手という人や、忘れてしまうというケースはよくあるので、心配な場合は都度確認しておきたいところです。

3. その他苦手単元の復習

計算の克服を優先して、少し慣れてきた段階でそのほかの苦手の復習をするとよいでしょう。なお、関数と図形両方苦手という人は、それらの優先順位で言えば関数かと思います。入試でのウェイトが大きいというのがその理由です(入試問題の図形問題は中3範囲からの出題が多いというのもあります)。特に中2の1次関数は、苦手という人の多くは一次関数の知識ほとんどを忘れてしまっていたり解けないことがおおいので、傾きや切片などの用語の意味、グラフの書き方、交点の求め方など、最低限のところから復習を始めていくとよいと思います。


これらすべてある程度大丈夫という場合、中1・中2の総復習をお勧めします。書店にて薄めの本が売っているかと思いますが、すべて網羅してみて苦手を発見するとよいでしょう。特に新中3になる時のこうした学習は今後の学習意欲にもつながりますのでおすすめです。



いかがでしょうか。なお、当教室の新中3の皆さんにも、こうしたことを意識して指導を進めています。これから新しい環境で成績を上げたいという人は、是非一度ご相談ください。



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2024.03.06

先月末、公立高校の受験結果が発表となりました。受験結果がでたことで、気持ちの面でひと段落となった人は多いと思います。中には、まずは高校入学までゆっくりする、たくさん遊ぶ、などと思っている人も多いと思います。一方で、もしかするとこの記事を読んでいる中3生がいたならば、勉強についてどうしようか、でもまだ受験終わったばかりだし、と思っているのかもしれませんね。大学行きたいけど難しいのかな、という人もいるのかもしれませんね。

いずれにしても、受験を終えた中3生には、是非とも将来や進学についてあえてこの時期に考えてみてもらいたいと思っています。特に大学進学を少しでも考えているのなら、ぜひこの先読み進めてください。そして少しでも考えるきっかけになれば幸いです。

●まずは、単純に、将来何になりたいか、何をしたいかを考えてみましょう

この時、「全く何をしたいか決まっていない」という人も少なくないと思いますが、これで終わってはいけません。後で紹介しますが、大学進学を考えるとなると時間の猶予はもうあと2年を切っています。問題を先送りするのでなく、現時点で興味にあることを見つけることが大切です。

たとえば、英語が得意(好き)だとします。とすれば、まずは英語をいかせる仕事にはどんなものがあるか調べてみましょう。直接英語を使うこと自体を職業とするなら、翻訳、通訳、英語指導者から、英語をツールとして使うのなら外国企業での就職や観光関連の仕事などもあると思います。もちろん国内企業でも取引先が英語圏であれば使う機会は多いですし、正直英語を利用して、ということであれば、選択肢は様々です。簡単に言えば、英語が使えるのなら選択肢は2倍以上になりますよね。ある仕事を日本でするのか、海外でするのか、ということになるので。

理系が得意ということであれば、ものづくりからIT系、エネルギー系の研究など様々あります。最近は地球環境を考えた取り組みが盛んですので、この分野の研究や開発は今後発展するのではないでしょうか。IT系で言えば、映像系やAIなどの研究が進んでいますね。AIなどは最近はいろいろなものが出ていますので、実際に自分で使ってみると興味を持てるかもしれません。日本は労働者不足という問題を抱えていますので、それを解決するためのツール、技術の開発なども非常に面白いと思います。

これらはプラスのイメージから入っていくものですが、逆に、自分には向かないものというところから考えるのも一つでしょう。●●は自分には合わない、というものはそうはいってもいくつかあるでしょうから、その残ったものを見てみるというのでもきっかけとしては良いように思います。

漠然と自分で経営をしていきたい、という人はいませんか?どんな会社を経営したいのか、どんなことなら自分にできそうか、というのを調べてみるのも面白いと思います。

そして、自分の興味のある職業、なりたい職業につくために、どのような進路を取る必要があるのか、ぜひ調べてみてください。大学、専門学校など様々なルートがあります。中には大学の後、大学院への進学が必要なケースもありますから、事前に調べておきたいところですね。


●大学進学を考える場合、まずは大学受験を知りましょう。

自分のなりたい職業をめざすため、選択肢を増やすため、キャリア形成のためなど大学に行く理由は様々ですが、そもそも大学入試が現在どうなっているのかを知ってください。高校受験とは全然違うので、これを知っておかないとあっという間に時間が来て選択肢が減ってしまうということが起こります。

まず、現在の大学受験は大きく分けて4つの入学方法があります。

1. 学校推薦型選抜(指定校)
2. 学校推薦型選抜(公募)
3. 総合型選抜
4. 一般選抜

上記の4つのうち、1~3が成績(高校では評定と言います)を利用した入試、4が筆記試験のある入試です。
※2の公募型、3の総合型は一部の学校で筆記試験もあります。

これらのうち、1と3は8月の下旬から出願や選抜がなされ、これが大学入試のスタートです。一般選抜での受験であれば試験が1月下旬から2月になります。

近年は上記の1から3での受験で募集定員の半分以上が決まるため、多くの受験生は評定を利用した制度で受験をしているのが現状です。

そして、この評定ですが、大学入試では1年生の評定から利用されるため、まさに入学してはじめから一定の成績を取ることが必要となります。ですから、大学進学を考えるためには、今この時期に準備が必要というわけです。

そして、もう一つ大事なことは、上記の通り一番早い時期の入試が8月下旬ですが、総合型選抜の場合、書類の作成が必要です。

もともと総合型選抜は、大学で何を学びたいか、これまで何を学習してきたか、などをアピールして行う入試です。これを書類にまとめる形になりますが、大学受験ですので、ただ事実だけを羅列して書くというのではいけません。きちんと文を精査して、いかに自分をアピールできるかということを踏まえて何度も書き直す必要があります。この準備にはおよそ数か月かかるため、総合型選抜利用の場合には3年生になったその時から準備が必要です。

したがって、総合型選抜利用の場合、高2終了時点では志望校を決めておく必要があります。もちろん、いくつか候補をもって絞り込んでいくということは考えられるので、最終決定はもう少し後でも大丈夫ですが、高2のうちに志望校をほぼ決めておくことが必要になります。さらに、高校生での活動内容なども問われるため、高2のうちには自分のやりたいことに備えて動き出せている必要があります。大学のオープンキャンパスなどにも高2のうちに行っておきたいところです。

もちろん、一般受験で大学に行くことを考えている人もいるでしょう。この場合は確かに高3の2月が試験ですが、大学受験は難易度が高いですから、高3の1年間をしっかり受験勉強にあてることが必要です。ですのでやはり高3になる時にはしっかりと志望校を絞っておくことが大切です。

つまり、理想的には高2になった時に、志望校をいくつか持ち、夏から秋にかけてオープンキャンパス等を利用し、高2が終わるころには具体的に絞り込むというようにしたいところです。

そう考えると、大学受験について考える時間はあまり長くないのがわかりますよね。これが、高校入学前である皆さんが、将来や進路について知っておくべき大きな理由になります。

●できることなら英語と数学の中学の復習を。

英語と数学は高校進学後、それぞれ2つずつになります。
英語は「英語コミュニケーション」「論理・表現」、数学は「数学Ⅰ」「数学A」となり、テストもそれぞれでテストがある形です。
ですから、これまで以上に負担がかかり、苦手を残してしまうと高校ではあっという間に授業についていけなくなってしまいます。

もうすぐ卒業を控えている皆さんは、意図的に勉強の時間を確保しないといよいよ数週間勉強する機会をなくしてしまい、この受験で勉強した内容さえ忘れてしまいます。

ですので、英語や数学で苦手なものがあるのであれば、今のうちにやっておくことをお勧めします。

なお、今後学習をする上で大事な以下の二つについて心配な人は、もしかすると今しか練習る機会がないかもしれませんので、是非練習しておいてください。これらをおろそかにした結果、これまでなかなか点数が上がらなかったという人は少なくないと思います。

●(英語)単語の読み方

●(数学)四則の暗算

それぞれ簡単に説明します。
まず、単語の読み方ですが、実は単語暗記をする際に、読みを覚えずに、字面で覚えたり、ローマ字読みで覚えるという人は少なくありません。極端に英語が苦手でない人でもこういったことが起こります。
例えば、「fair」ですが、これを「火」と答えてしまう生徒がたくさんいます。まさに「ファイア」とローマ字読みしてしまうわけです。
「fair」は「フェア」と読みますが、「フェア」とわかれば日本語にもなっているので、「公平な」という意味は書けるはずです。ローマ字で覚えるのはそろそろ脱却し、英語の読み方を覚えることが大切です。慣れてくれば、音から単語を書けるようになり、単語暗記の効率も上がります。
今後高校では非常に多くの単語暗記を強いられますので、単語を読めるようにしておくことは、英語力を上げることにもつながるでしょう。

そして四則の計算です。
72-49を筆算なしで瞬時に答えられるでしょうか。45×3を即答できるでしょうか。実はこうした暗算は一定の時期を過ぎると練習しなくなってしまい、計算力が上がらないということが起こります。
高校数学では計算量が中学数学の比ではありませんので、こうした基本計算力を付けておくことが大切です。
いまさら、と思いがちかとおもいますが、計算が遅い人の多くはこうした計算に時間がかかっている人がほとんどです。
こうした暗算練習は、スマートフォンのアプリでよいものがたくさんあります。ゲーム感覚で練習できるので、自分に合うものを探して練習するとよいと思います。



さて、いかがでしたでしょうか。このように、今しておくべきことは実はたくさんあります。ただ高校の入学を待つのでなく、先々に備えて今できることをしておくと、どのような進路をとるのであれ、皆さんの人生が豊かになるはずです。

せっかく頑張って受験を終えたので遊ぶことも今しかできませんよね。それも大切です。ですが、自分自身の人生を考えることもまた必要なことですので、少し考えてみてください。

もし学習面で、自分だけでできないことがあるのであれば、学習塾を利用することも選択肢かと思います。何か相談があれば気軽にご連絡ください。



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