城南コベッツ綾瀬中央教室

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2022.09.30

2022英語共通テスト リーディング 第3問の解説です。

第1問、第2問は以下のリンクから。
第1問
第2問

■第3問A
イギリスのあるブログの内容に関する問題です。

●問1
設問は、 In Emily's blog, you read that she ~ に続く内容を答える問題です。本文全体を読んだうえで判断する問題になりますので、選択肢を一つ一つ吟味して答える必要があります。
選択肢1は「日本の伝統的な音楽を楽しんだ」ですが、本文2段落目に太鼓と琴についての記載があり、powerful,relaxingという前向き表現をしており、これをいいかえていると考えられるので正解です。
選択肢2は「日本のドラムを学んだ」です。日本のドラムは太鼓のことですが、これを学んだという記載はありません。
選択肢3は「竹のwater slideをつくった」というものですが、流しそうめんを楽しんだ記載はありますが、竹のスライドを作った記載はありません。
選択肢4は「すべての屋台の食べ物を試せた」です。屋台は緑茶、アイス、たこ焼き、焼き鳥がありますが、このうち焼き鳥は食べていません。
あらためて、正解は1です。

【ここに注意】
この問題は違いますが、時系列に並べる問題は、本文の記載順とは異なることがあります。曜日や年代などにより前後することがあるので、その点に気を付けて問題を解きましょう。


●問2
落語を聞いた時にエミリーのリアクションについて問われています。
選択肢はそれぞれ、困惑した、確信した、興奮した、リラックスした、です。
このうちconvinced(確信した)は落語ということと話がずれています。やや難易度の高い単語なので、この単語を知らない場合に、勘で選ぶ、ということを念頭に置いて問題がつくられているかもしれません。
本文2段落目に、somehow I didn't find it funny.とあるので、confuse(困惑した)が正解です。※convince,somehowは重要単語のところでもふれます。

■第3問B
イギリスの山登りのチャレンジに関する問題です。

●問1
選択肢の出来事4つを時系列順に並べる問題です。
選択肢1の内容が第2段落2行目、選択肢4が第2段落4行目、選択肢3は直接の記載はありませんが、第3段落で2番目の登山が終わった後、移動の際の道がすいていたことが書いてありますので、これが3番目、選択肢2については最終段落中ほどに2人がミニバスに戻ると記載がありますので、これが4番目です。
よって、1,4,3,2の順です。

選択肢1では頂上についたという表現を「reach the top」としていますが、本文中では「reach the summit」となっているのが、若干難しかったかもしれませんが、どちらもreachをつかっているので、summitを知らなくても問題なく解けた人は多いと思います。

●問2
Scafell Pikeを登り終えた際にスケジュールが遅れた原因を問う問題です。選択肢2「It wa difficult to make good progress in the dark」という表現と本文3段落目なかほどAs以下から3文の内容が一致するので、これが正解です。選択肢の表現は比較的標準的な表現ですので、同じ表現がなくても気づきたいところです。

●問3
本文を読んでわかる内容を選ぶ問題です。
選択肢1は「満足感がなかった」ですが、本文最後のないように反します。
選択肢2は「3つすべての頂上に着いた」ですが、途中で2人が登れなかったものの、この作者自身は成功していますので、これが正解です。
選択肢3は時間内に成功したとありますが、予定よりは遅れていたので不正解。
選択肢4「ミニバスの運転手だった」は記載がありません。
改めて正解は2です。


◆重要単語・熟語・表現

●第3問A
・worth ~ing「~する価値がある」
この熟語は使い方に注意があります。例えば、
「この場所は訪れる価値がある」
これは
This place is worth visiting.
でいいのですが、考え方によっては、場所は本来「訪れられる」ので、
This place is worth being visited.
となるのではないか、と思ったりしませんか?
2つ目の文が間違えとなる理由は、worth ~ingはのingは受動を表すので、
本当は「~される価値がある」というように、「される」の意味がingにすでに入っています。これはworthという言葉がその原因で、同じようにingに受動の意味を持たせるものとしては、wantやneedがあり、どちらも「~される必要がある」という意味になります。

非常に使い方に注意が必要な熟語なのでしっかりと覚えておきましょう。

・learnt
learnの過去形です。learnedというのもありますが、learntがイギリス英語、learnはアメリカ英語です。第2問同様、イギリス人が書いたものなので、イギリス英語が使われています。

・somehow「どうにかして」・「どうも」「なぜか」
この本文では後ろの意味です。somehow I didn't find it funnyは「どうも私にはそれが面白いとは思わなかった」となります。

・be convinced「確信する」
問2の選択肢にありました。空所の前にwas (most likely)とあり、be動詞とつかわれるとこちらの意味の方でよく使います。なお動詞convinceは「説得する」という意味もあります。


●第3問B

・fortunately「幸運なことに」「幸いにも」/unfortunately「残念ながら」
unfortunatelyの方が逆接になるため、長文中に出る頻度が高いように思いますが、これらの言葉の後に文章読解上大切な内容が書かれていることがあります。覚えておきたい単語です。

・nevertheless「それにもかかわらず」
nonethelessにも書き換えられます。despite that、in spite of thatなどという意味ですが、これらはライティングでも使えるようにしたい単語です。こちらも逆接なので、この後の文には注目する必要があると思っておくと長文読解には役立つはずです。





2022.09.15

2022年の共通テスト英語解説、第2問です。

第1問はこちらから。

■第2問A
図書館についての案内文を読む問題です。

●問1
図書館でできることを選ぶ問題です。情報が分散していますので、本文の読み方が大切になります。

選択肢Aは「コーヒーを持ち込める」というものですが、これは本文右の中段あたりに飲み物は持ち込めないことが書いてありますので不正解。
選択肢Bは「席を取っておける」ですが、本文左の「Using Computers」の項目の一番最後にこれができないことが書いてありますので、不正解。
選択肢C、Dはそれぞれ、「second floor(※後述します)のコピー機を使える」、「コピー機を使うのにIDを使う」というものです。本文上段に、図書館のカードでコピー機が使えると書いてあり、Dが正解なのですが、コピー機の場所は本文を一番最後まで読まないと書いてありません。なお、コピー機はテレビの横にあることが最後に記されていますが、その少し前にテレビは「ground floor」 にあることが記載されているため、Cの不正解が確定します。
最後の選択肢Eは「Study Areaで自分のパソコンが使える」というもので、これは、本文左の「Using Computers」の項目の中ほどに記載がありますので、これは正解の選択肢です。

よってDとEとなっている5が正解です。


【ここに注意】
・選択肢Cの根拠は上記のように本文の最後に書いてあります。とばし読みで関連情報を探そうとして読んでもなかなか見つからずに、いたずらに時間がかかりすぎるということが起こりえます。基本的には本文を読むときは、どこに何が書いてあるかをある程度覚えておきながら読み、あとですぐに探せるようにする、ということが大切です。

・5つ選択肢がある中で確実に正解のものが2つ見つかれば、他の不正解の根拠は探す必要がありません。第2問は短時間で抜けたいところです。


●問2
「main entrance」にいる人がオリエンテーションに参加するためにどうするか、という問題です。この問題では「main entrance」とオリエンテーションの場所をそれぞれ読み取る必要があります。
main entranceは「first floor」、オリエンテーションは「third floor」にあることが書かれていますので、正解はgo up two floorsの3ということになります。

※この問題はイギリスが設定の問題なので、階の呼び方がアメリカと違うことを知っているやや困ってしまう場合があります。詳しくは重要単語のところで。

●問3
main entranceの近くに何があるかという問題です。
問2のmain entranceの場所を探す際に、同時に見つかったと思います。ワークステーションの1が正解です。

●問4
8月2日に借りた本を8月10日に返した場合に、どうなるかを問う問題です。
本文「Borrowing Books」の項目には、1度に借りれるのは8冊で7日間借りれる、期日までに帰さないと以降3日間本を借りられない、という内容があります。
これを具体的に日付で示せているものが正解です。
この条件で考えるとまず、8月2日に借りて10日に返していますので、期日を超えています。ですので、3日間借りることができません。
選択肢3に8月13日の前は本を借りることができない、というものがあり、これが正解です。

●問5
昨年も出題された、fact問題です。この問題では、opinionが含まれることがあり、本文から手掛かりを探す前に、opinionになっている選択肢を省くことが大切です。
選択肢3はhandout(資料)が素晴らしいとありますが、これは完全にopinionですので、探す必要はありません。選択肢1,2,4を吟味しましょう。
選択肢1はヘッドライトまたはイヤホンが必要、とあり、本文最終段落にそのまま記載があり、これが正解です。
選択肢2は図書館は9時に開く、ですが、本文上段に開館時間は午前8時から午後9時と書いてありますので不正解。
選択肢4はStudy Areaはよくすいているというもので、これは、学生のコメント2つ目、混んでいるので席をとるのに早くいった方がいい、というものに反しています。
ということで、正解は1です。


■第2問B
イギリスからの交換留学生が書いた新聞記事に関する問題です。

●問1
ペットを飼っている人が多い国を高い順に並べる問題です。
これは本文第1段落を読めば解くことができますので、時間はかからないでしょう。
イギリスが2/5の家がペットを飼っており、これがアメリカより低いとあります。そのあとにオーストラリアが一番割合が高い、と書いてあるため、オーストラリア、アメリカ、イギリス、の順になり、選択肢2が正解です。

●問2
ペットを書くことのメリットが何か、という問題です。
本文中段のアンケート結果の3つの項目をまとめた選択肢4「生活が楽しくなる」が正解です。

【ここに注意】
他の選択肢については、直接の記載がありませんが、本文中でその単語は使っています。たとえば選択肢2にsleepという単語があります。選択肢自体の意味は「より長く眠れる」というものですが、本文ではペットと一緒に「sleep」すると書いてあるのみです。
選択肢3のpopularに関しては、本文最終段落に「日本では子豚がペットとしてpopular」と書いてあります。
いずれにしても、単語だけにとらわれずに、きちんと文を訳す必要があります。
ここは比較的易しい文法で書かせていますので、正解した人は多いと思いますが、困った際に本文に書かれた単語で構成されている選択肢は、不正解になることがしばしばあります。(共通テストの場合、前半ではそれが正解になることもありますが)

●問3
調査の結果を一番よくあらわしたものはどれか、というものです。
アンケート結果の3つ目の項目の内容を表した選択肢2が正解です。他の内容は記載がありません。

●問4
日本でのペット事情についてのデビッドの意見をまとめたものを選ぶ問題です。
本文最終段落にペットを家で飼っている人の話の記載がありますので、選択肢4が正解です。

●問5
この記事のタイトルとしてふさわしいものを選ぶ問題です。
本文はペットを飼うことの利点や欠点を述べていました。この趣旨に合うのは選択肢2「ペットを飼うことは何を与えてくれるか」となります。



◆重要単語・熟語・表現

●第2問A

・関係代名詞非制限用法
本文では次のように使われています。
Information Desk, which is on the first floor
上記の「, which」がこれにあたります。先行詞の補足説明のように使いますので、ここではインフォメーションデスク、これは1階にあります、のように訳します。
非制限用法はいろいろな場面で使えますが、よくある使い方としては、上記のような固有名詞の説明です。
通常固有名詞は制限用法での関係代名詞で修飾はしないのですが、非制限用法なら使えます。ライティングでも、何かの用語や人物を使って、非制限用法で説明する、というように使えますので、覚えておくと便利です。

・「ground floor」「first floor」「second floor」「third floor」
実はここではそれぞれ、「1階」「2階」「3階」「4階」です。
というのもこの文章はイギリスの図書館の話をしていますが、イギリスでは、1階のことを「ground floor」とよび、2階が「first floor」となります。なお、アメリカではfirst floorは1階です。
上記解説の中でイギリスの階の呼び方を知っていると、という話を書きましたが、「main entrance」の場所を勝手に「ground floor」と思い込んでしまうと、オリエンテーションが「third floor」ですので、1階から4階ということになり、3階上がることになってしまいます。実はその選択肢はないので、あらためてmain entranceの場所を探さなければいけないことに気が付けます。この点でいうと問題が易しく作られています。
ground floorについては比較的よく知られていますので、英語を学習するうえではこういったことも知っておくと楽しく英語が勉強できると思います。

・photocopiers「コピー機」
ここではこの単語の意味よりも接頭辞photoについてご紹介します。
photoというと写真を浮かべる人は多いと思いますが、この接頭辞には「光」という意味があります。「コピー機」に対して「写真」というイメージは非常によくわかると思いますが、一方で「光」というイメージも関連があると思いませんか。もちろん「写真」「光」という関連も納得はできると思います。
そしてこの光関連で覚えておきたい単語が「photosynthesis」です。この単語の日本語訳には「光」がつきますが、写真のイメージはないと思います。その意味では「photo」に「光」の意味があることを知っておくのは非常に有効だと思います。
photosynthesisは「光合成」です。


●第2問B

・two in five「5分の2」
割合を表す表現はいくつかあります。直接分数を言う表現であれば、「two-fifths」のように「基数-序数」の形で表せますね。なお、基数の部分が複数の場合は序数が複数になります。
また、two out of fiveのような表現も可能です。それぞれ抑えておきたい表現です。

・organise、flat
これらの単語はイギリス英語です。organiseはアメリカ英語ではorganizeと書きます。またflatはアパートのことで、アメリカではapartmentです。第2問Aでも階の呼び方にイギリス英語がありましたが、この文書もイギリスの交換留学生が書いた、という設定ですので、イギリス英語が使われています。
イギリス英語もたくさん覚えるべし、という意味ではありませんが、出てきた際にはしっかりチェックして知識として持ってくことは必要なことかと思います。











2022.09.10

2022年の共通テストの英語の解説を行います。設問ごとのポイントに触れていき、正解の解説だけでなく、設問によっては不正解の選択肢についてや、どういう間違えが考えられるかについても触れいてきます。
諸事情により、長文の全訳等は書けませんのでご容赦ください。



今回は第1問です。

■第1問A

デザートに使う果物の種類についてまとめてある表を見て答える問題でした。
昨年はチャット関連の問題でしたので、はじめの見た目の変化に驚いた人もいるとは思いますが、扱う文は短いですので、落ち着いて解いて短時間で抜けたい問題です。

●問1
「cupuacu」と「buriti」が共通してどのようなデザートに使えるかを答える問題です。4つの選択肢のうち、いずれにもあるのはcakeですので、これが正解です。

●問2
「sour cake」を作るために一番向いているデザートを選ぶ問題です。表内にsourがあるのは「jabuticaba」と「pitanga」ですが、pitangaの方はcakeではなく、jamやjelliesに向きますので、答えは「jabuticaba」となります。

これら2問とも、基本的には設問をみて、何を問われているか確認しながら問題を解くというのが効率的と言えるでしょう。

【ここに注意】
急いで解こうとするあまり、特定の言葉を見つけてそれに飛びついてしまうということがあり得ます。注意しながら問題を解くことが大切です。



■第1問B

キリンの名前を付けるコンテストに関する案内を見て答える問題です。

●問1
コンテストに参加できる期間を答える問題です。真ん中程度に、6月1日から6月7日までと記載がありますので、選択肢2が正解です。
なお、設問はbetween June 1 and June 7とあり、問題文ではstarting at 12:00 am on June 1 until 11:59 on June 7とあり、多少の言い換えはされていますが、日付がしっかり書いてありますので、正解しやすい問題です。

【ここに注意】
各大問の前半の問題では、上の方に書いてあるはず、と上を何度も読んで気が付かないということがあります。一回読んで気づけない場合は一度すべて読んでしまうとよいでしょう。


●問2
キリンの名前を提出する際にしなければいけないこと、という設問です。上記の問題の手がかりの書いてある少し下に、「Each submission is $5.」とあります。この情報を手掛かりに、選択肢4「pay the submission fee」を正解として選びます。
ここで、選択肢2「spend five dollars at the City Zoo」についてでですが、これはat the City Zooが不正解です。キリンはウェブカメラで見れるので、動物園に行かなくてもよいことになります。もし選択肢4と2を迷って2にした人はfeeの意味で困ったと思われます。これは「料金」という意味ですので、問題なく4が正解ということになります。本文中に使われていない表現は長文問題では出題されますので、「パラフレーズ」(表現の言い換え)を意識して問題を解くことが大切です。

●問3
5人のファイナリストに残った場合にどうなるか、という問題です。
本文一番下の項目「Prize」の1つ目の内容、6月終了まで有効の1日フリーパスがもらえる、とありますので、選択肢1が正解です。ここでも表現がやや異なっていますが、比較的気づきやすい内容かとは思います。
選択肢4は「Prize」の項目の2つ目にありますが、これは優勝した場合のものですので不正解です。



◆重要単語・熟語・表現

●第1問A

・do research 「調査をする」
researchを名詞として使う場合、その時の動詞は「do」でよいということです。ある意味そのまま、と思いがちですが、例えば、「スピーチをする」が「make a speech」となるように、動詞は何を使うのか、という知識は非常に大切です。こういったものをコロケーションといいますが、単語を覚えるだけでなく、言葉の使い方までしっかりと学習していきましょう。

●第1問B

・name「名づける」
表のタイトルになっています。「Name a Baby Giraffe」とありますので、この場合のnameは動詞です。

・giragffe「キリン」
この問題でこの単語の意味が分からないと何のコンテストかわかりにくいでしょう。動物の名前は意外と難しいものもありますので、しっかりと確認しおくとよいでしょう。hippopotamusなどは知らない人が多いのではないでしょうか。ちなみにカバです。hippoと略されることもありますね。
なお、この問題では、キリンの絵が描いてあったので、そのおかげで思いだせた人もいたかもしれません。

・feed「えさをやる」
food「食べ物」の派生語になりますので、覚えやすいとは思いますが、知らない人が少なくない単語です。

・submit / submission「提出する/提出」
それぞれ動詞形と名詞形です。両方覚えたいところです。熟語の言い換えとして、「hand in」や「turn in」があります。合わせて整理しておきましょう。なお、hand inは手渡すイメージです。

・A as well as B「BだけでなくAも」
比較関連の熟語は覚えにくいものが多いと思いますが、こうしたものは上記のようにA、Bと入れて覚えるよりも実際の文で覚えたほうが覚えやすいはずです。こうした熟語を使った簡単な文を言えるようにしておくと、いつでも使えるようになると思います。



綾瀬市の学習塾
城南コベッツ 綾瀬中央教室

2022.09.07

英検などの英語資格や大学入試のリスニングテストなどで、リスニングの点が上がらずに苦しんでいる人は少なくないと思います。

英検でいえば2級以上、大学入試でいうと多くの人が受けるであろう、共通テストのリスニングなどは、一朝一夕には点が取れないものになっており、色々練習はしていても思うように点が上がらないということは非常によくあるケースです。

リーディングでは単語を一気にたくさん覚えた、英文解釈をたくさん練習した、などにより、急激に点数が上がるということは少なくありませんが、リスニングは耳の慣れもあることから、突然リスニングの点が上がる、ということは正直ないといってよいと思います。

だからこそ多くの人が苦しむのですが、それでも、ひと工夫をすることで聞きやすくなる、内容が頭に入ってくる、ということは実はあるものです。それをしっかり続けていくことで点数上昇の兆しが見えれば、リスニングに取り組む姿勢も変わってくると思います。

そこで、今回はそんな内容をいくつか紹介します。

  • 英語のリズム(強弱)に意識を置く

 リスニングをしているときに、「なんて言っているか、よく聞こう!」と力むあまり、一語一句はっきり聞き取ろうとしてしまうことはありませんか?
 こういった方は少し肩の力を抜いて、英文全体のリズムを意識して聞いてみてください。英語は日本語と違って、音の強弱がある言語です。一つの文章をとっても軽く読んでいる音と強く読んでいる音に分かれます。

例えば以下の文を見てください。
I have a bold plan to grow the economy through tax cut and reform.
これは先日イギリスで史上3人目の女性首相になったリズ・トラス氏の演説からのセリフですが、実際の演説では
I have a bold plan to grow the economy through tax cut and reform.
のように、下線部のところを強く発音していました。
この下線部だけを切り取ってみると
a bold plan 、 grow the economy 、 tax cut 、reform
となりますが、これだけを訳してみても
「大胆な計画、経済を成長、減税、改革」
となり意味が見えてきませんか?
はじめの文をきれいに訳すと
「私には、減税や税制改革を通して経済を成長させる、大胆な計画があります」
となりますが、
ほぼ同じような意味がつかめると思います。
こうした形で強く読んでいるところを意識して聞くようにするだけでも、聞き取りやすくなるのを実感できると思います。

当然、全体の流れがつかめればその後の設問にはしっかり答えられますので、こうした聞き取りができていなかった方はぜひ試してみてください。

  • 実際の会話のように、相手の「話を聞く」イメージで。

 特に問題の先読みをする人に多いのですが、選択肢を見て、この単語に気を付けよう、などと意識をするあまり、内容が頭に入ってこないというケースがあります。
 リスニングの音声もあくまで人が話していますので、目の前に人がいて、その人が話しているように聞くだけでも、内容が頭に入ってくることがあります。

  • きちんと場面を浮かべる
 基本的には冒頭に気を付けてどのような場面での話をしているかに意識を向けると後は内容が入ってきます。はじめのあたりで改めて音声を聞いている途中で選択肢を見ることで、更に場面が浮かびやすくなることがあります。場面が浮かべば多少難しい言葉が出てきても、十分に正解できる問題はたくさんあります。内容の詳細を問う問題での正解を目指すのはそのあとでもよいでしょう。
 ※音声を聞きながら選択肢を見るのは、比較的難度の高いものです。はじめのうちは音声と音声の切れ目のところで選択肢を見るようにするとできるようになると思います。

  • 接続詞はやはり大切
国語の問題や英語でも逆説の接続詞に注目して文を読むということをすることがあると思いますが、これはリスニングでも同様です。英検準1級以上の問題では、ある説に対してhoweverというセリフが出てくると、この後の内容が設問の手がかりになることがあります。リーディングにしろリスニングにしろ、設問はその文の大切な所を理解できているかを試されます。

  • 集中力を上げるためにメモを取りながら聞いてみる
音声を聞いているときに集中できないというケースはありませんか?どこを見ていいかわからない、目をつぶるのか、など色々試す人も多いようです。
そこでおすすめなのがメモです。1分程度の文章であればメモを取ることで聞き逃すということは少なくありませんが、本番でメモを取るかは別にして、一度メモを取りながらリスニングをしてみるとよいでしょう。集中してあっという間に音声が終わることになると思いますので、おすすめです。
はじめはそれこそ、書いているうちに聞き逃してしまうということがありますが、単語を省略して書いたり、記号を使うなどして慣れてくると、何をメモすべきかということがつかめてきます。実際にそれで問題を解いてみると、答えに必要なことをメモしていたということが増えてきます。これにより、どういうところに意識を向けて聞くべきかということがわかるようになり、メモを取らなくても全体的な流れをつかめるようになるでしょう。

  • リーディングを増やす。できればスピーキングやライティングも。
リスニング対策とするととかく、たくさん聞けばよい、というように考えがちですが、そもそも英語の4技能、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングはそれぞれ独立したものではなく、お互いに相乗効果があります。大学入試ではライティングやスピーキングは少ないと思いますが、英検の上位級であれば、これらも必要にあるので、バランスよく対策をするとリスニング力も上がります。特にリーディングは一番大きな影響があります。そもそも目で見て意味が分からないものは聞いただけで意味が分かるはずはありません。リーディング練習の際に1回読んで意味がすぐ分かるようにする練習はリスニング力のアップに大きくつながります。




多くの人にとって、リスニングの対策は非常にしづらいかと思います。どうやって勉強していいかわからない、何をすればいいかわからない、となりがちで息詰まることもしばしばです。

ですが、きちんと突き詰めれば解決法はあります。まずは自分がなぜリスニングができないのか、という原因をきちんとつかんで、それに合わせて対策をしていくことが大切です。



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2022.06.23

2022年の神奈川県の公立高校入試の解説をご紹介します。(英語・数学・理科の予定です)

まずは英語です。長文等の全訳は掲載できませんのでご了承ください。
また、リスニングは本記事掲載時点で音声が入手出来ておりませんので省略いたします。

■問2
語彙の問題です。例年はあてはまる単語を書く問題でしたが、今年から選択問題になったことで易しくなりました。3問の出題は変わりませんでした。

(ア)正答:4 respect「尊敬する、尊重する」
 空所の前にJapanese cultureについて記載があり、空所の後のitが文脈上、このJapanese cultureであることに気が付けると、残りの選択肢では意味が通らないことに気が付けます。仮にrespectの意味を忘れてしまっていても、他の選択肢が比較的易しめの選択肢なので、消去法でこたることもできるでしょう。

(イ)正答:2 experiences「経験」
 こちらも他の選択肢に比べて、この選択肢だけやや語彙レベルが高いです。他の選択肢はdoors,schools,seasonsとなっており、文の流れに合わないことには気づきやすいと思います。直前の動詞がhaveになっていますので、doorsはすぐに不正解の選択肢と気づきたいところです。この単語の意味が分かっていれば、一つ前からの会話の流れで、剣道の練習、着物を着る、俳句を書く、などに触れていますので、experienceを入れるのが正解ということになります。

(ウ)正答:1 different「異なった」
 空所の後ろはcultureですが、そこだけ見るとどの選択肢も入れることができます。ですが、ここまでの流れでは、異なった文化を学ぶ、とすると会話全体の流れにはまりますので、正解はdifferentということになります。他の選択肢にnecessaryがありますが、この単語も重要な単語ですので、しっかり覚えておきたいところです。necessaryは「必要な」です。


■問3
文法の問題で、適語選択になります。

(ア)正答:2 is
神奈川県では頻出問題となっているものの一つで、主語が長くなっているものに対応する動詞を選ぶ問題です。今回の問題ではOne of the ~の部分が主語になっているため、oneに対応するbe動詞を選ぶ問題でした。選択肢のうち、単数の主語に対する動詞が、amとisになっていますので、isが正解です。この問題では意味を取る必要がなく、文法のみで正解できる問題になっています。中には意味を取ろうとして時間がかかってしまうケースがありますが、こうした文法の解き方をすると短い時間で解くことができる、ということを覚えておくとよいと思います。

(イ)正答:4 the best
この文章は読んだときに、流れでこういうような言葉が入りそうと思えたかが即答できるかどうかを分けると思います。とはいえ、選択肢があることで迷ってしまい不正解になるということもありますので、当てはめて意味が通るかを確認することは大切です。
4を入れることで、一番好きなのはどれか、という意味になるのでこれが正解です。

(ウ)正答:3 were built
関係代名詞(や分詞を使った後置修飾)の文も神奈川県の入試では頻出問題です。この問題では先行詞schoolを意識して選択肢を選ばなければいけません。正解の選択肢を入れることで、1980年に建てられた学校とすることができます。なお、意味を考えず文法だけで見ると4を入れることはできません。残りの選択肢を意味で判別する必要がある問題でした。なお、2の選択肢は空所の前のwhichがなければ意味が同じになる文となります。関係代名詞を使った文と分詞の後置修飾の文との違いをしっかり理解しておくことが大切です。

(エ)正答:4 since
新しく出題範囲となった現在完了進行形からの問題です。現在完了進行形は動作の継続を表しますので、この問題では「ずっと本を読んでいる」となります。これに相性のいいのは「~間」のforと「~から」のsinceです。空所の後は「10時」というある時の一点を表していますので、sinceをいれて「10時から」とすると意味が通ることになります。


■問4
並べ替え問題です。多くの受験生が苦労する問題です。ここの問題の難しい点は、不要な単語があるということです。意味と文法と両方の側面から考えて文を書けるようになることが大切です。会話文の中で文を作るので、あげられている単語から日本語を想像できると文が作りやすくなります。

ここで一つ問題となるのは、番号だけで処理するのか、文をきちんと書いたほうがよいのかという点です。神奈川県の並べ替え問題は単語に番号がついており、3番目と5番目に来る語を答えますが、このため、番号だけで並べ替えて解くこともできるわけです。個人的な考えでは、後者をお勧めします。入試では確実に点を取ることが求められます。このため、きちんと文章化して作った文章を読むことでより正解・不正解を判断しやすくなります。迷ったときにも実際に文を書いていみることで気づくこともありますので、文を書いて答えるのをおすすめします。

(ア)正答:4,3  (English is) spoken by many people as( their ~)
この問題の難しい点はasの用法になると思います。asときくと中学生の場合as ~asを浮かべる人が多いと思いますが、この文の中にはasが一つしかないうえ、空所の前後にももう一つのasがありません。この段階でasに「~として」という用法を思い浮かべられれば。空所後の彼らの「第1言語として」というように、一番最後にasを置くことができると思いますが、やや難しい知識になるでしょう。
一方で空所の前がEnglish isとなっており、選択の中に、by、spokenがあることから、受動態を想像しやすいと思いますので、ここで、spoken by many peopleまでは作りやすいと思います。残りの選択肢usesとasの使い方をどうするかと考えることになりますが、usesは動詞の3単元の形ですので、使う場所がないことに気が付けるとasの「~として」という用法を知らなくても何とか置くことができるのではないでしょうか。

(イ)正答:6,2  (What)did you want to be
今回の並べ替え問題4題の中では一番正答率の高い問題でした。選択肢のなかに be to wantがあり、次の会話にdoctorとあるところから、「何になりたい」という意味を想像できると、事前とwant to beが作れると思います。あとはwhatに続くように疑問文を作ることで正答の文が作れるでしょう。

(ウ)正答:3,1   (I can't)decide which one I should (buy)
この問題は正答率22.0%という数字にも表れているように、難しい問題だったと思います。選択肢を見るとshould、I、to、whichなどがあるため、「どちらを買うべきか」という意味を浮かべられるかが第1のポイントです。次に、「~すべき」というとwhich to buyという形も考えられますが、これは語数が足りなくなるためにできないことを確かめる必要があります。最後にoneの置き場所です。oneにはいろいろな使い方がありますが、これは前の文にあるcomputerをいいかえたもので、結局ここでは「どのコンピュータを買うべきか」というようにする必要があります。この点をかんがえて、which oneとすることができればよいことになります。
このwhich+名詞やwhat+名詞などの形は受験生が間違えやすいものになるので覚えておきたいところです。

(エ)正答:3,6  (I)wish I were better at (playing~)
今年から出題範囲となった仮定法からの出題です。選択肢を見るとwish、were、I、couldと並んでいるため、I wish I could またはI wish I wereを浮かべるとよいでしょう。ここで問題がbetterの使い方です。当然betterはgoodの比較級なのですが、これがcouldとwereの使い分けに影響すると考えるのは中学生には難しい点かと思います。It is goodという言い方を考えれば当然wereでないといけないのはわかると思いますが、betterが形容詞という考え方をできるようになれると、自然と選択できます。
またもう一つ問題なのはatです。atの行き場所でこまってwere atなどというような語順にしてしまうケースもあるかとは思いますが、このatはもともとbe good at「~が得意」という連語から来ているものなので、文末に置くことで「ピアノがもっと得意だったらなあ」という意味を作ることになります。be good atは知っていてもbe better atというようにするということは非常に難しい点かと思います。
なお、並べ替えの直後がplayingなので、この直前にatが来る可能性を考えられると、be better atがわからなくても正解できるとは思います。
この問題の正答率は25.5%でしたので、正答率20%台の並べ替え問題が2問出題された形です。今年は並べ替え問題が難しくなったといえると思います。


■問5
英作文の問題です。絵と文章を見ながら、会話の流れに合うように文章を書く問題です。
記述問題なので、原則ここの設問が一番正答率が低くなります。今年の正答率は13.3%でした。
今年の英語は、これまで記述問題だったものがほとんど選択問題にかわりましたが、ここだけは記述形式のままでした。

まずここでの正答は
How long did it take to
となります。

基本的にここの問題は疑問文が出題されますので、一番注目してみるべきところはその後の返答になります。
今回はTwo hours.とありますので、「どのくらいかかるか」という疑問文を作ることがわかります。そこからHow longというように書くことはできるでしょうか。次に、「かかる」という表現ですが、時間がかかるの「かかる」はtakeを使います。また、この時の主語ですが、時間を表すitを使えるかが重要ポイントです。あとは文が過去になっていますので、それを踏まえて、How long did it takeまで書けます。
最後に、空所の後のget thereにつながるようにするという指示がありますが、このgetは動詞ですので、これをつなぐものが必要です。andなどでつなぐという考えが浮かぶかもしれませんが、ここでは、「そこへ着くために(つくのに)どのくらい時間がかかるか」というようにすると意味が通りますので、ここでは不定詞のtoが必要ということになります。


こうした英作文を正解できるようにするためには、普段から和文英訳をしていく必要があります。おそらく解答を見れば文自体は難しく感じないと思われる文章ですので、極端に難しい英作文を行う必要はありません。各単元の基本的な文章を英語で書けるようにしていけば、ここの問題は攻略できます。



■問6
長文読解です。今年も出題形式はこれまでと同様でした。長文問題は一見難しく見えますが、文法が細かくわからなくても解くことができるため、英語が苦手な人はかえって長文問題の練習をすると点を取れることがあります。

(ア)正答:3
空所が3か所あり、それぞれにあてはまる文を選ぶ問題です。空所補充ですので、指示語や前後関係に注目して解くことになります。
空所が3か所で選択肢も3か所ですので、わかりやすいところから解くのがよいと思います。

空所1:空所のある段落は観光客がごみを残していってしまう、それを店主やボランティアの人たちが拾っている、という文脈ですので、B「道をきれいにするのは難しい」が正解です。
空所2:空所の前に「人々が飲み物を飲んだ後」とあり、空所の少し後に、「私たちは"その"からのペットボトルを受け取っている。だから彼らはごみを持ち歩かなくてよい」とあります。この"その"にあたるのが選択肢Aのa PET bottle or can にあたると考えてAをあてはめます。
空所3:空所1と2が確定していれば、おのずとCが正解です。文脈的にはC「"その"店はたくさんのごみを受け取っている」の"その"が空所の前のcake shopにあたることをみつけて、Cをあてはめることになります。

(イ)正答:2
こちらも空所補充です。ある1か所にあてはまる文を4択で選びます。
基本的には選択肢の意味を正しく取れるかがカギとなります。

今回の問題は比較的選びやすい問題です。空所のあとに「問題は解決される」とあります。
選択肢2に「答えが見つかる」とありますので、これが正解です。
他の選択肢は1「1つ解決しても別の問題がでる」、3「ごみは増える」4「前よりもボランティアが働く必要がある」というのが趣旨です。すべてをきれいに訳さなくても、国語の問題のように、順接か逆説か、のような考え方でも解ける問題でした。


(ウ)正答:8
6択のなかから、文の内容に合う2つを選ぶ問題です。正答率が30.8%となっており、非常に難しい問題となっています。

なお、神奈川県ではこのウの形式の正誤問題が基本的には出題されますので、長文を解く時間を短縮するという点では、問題の文章を読むより先に、この問題の選択肢に目を通しておき、ポイントをつかみながら読むと、本文を見返す時間が短くなりますので、効果的です。

■問7
問6や問8より短い文章ですが、表や図を見ながら解く問題で、情報処理力を問われます。計算を必要とする問題が出題されることもあり、今年はアが算数の計算を問われる問題でした。

(ア)正答:2
文化祭で着るTシャツを選ぶ問題です。文章を上から読んでいきながら表と比べていく問題で、情報を読み落とさなければ選びやすい問題ではあります。
問題文に書いてある順に処理をしていくと
・絵が描いてあるシャツは選ばない。→Aが削除
・値段が一番安いもの → Cが候補
・割引があるので値段が変わる → Bが一番安い。
となります。
最後の割引の計算は自分で計算しなければならず、細かいところまで問題文を読むことができるかが大切な問題でした。
なお、40枚以上だと割引がかかること、10枚以上だと送料がかからないことは表の下にのっています。こうした問題では、「注意書き」に問題の手がかりが書いてあることもあるのでその点にも意識して問題を解きましょう。

(イ)正答:2
文章とカレンダーを見比べながら、音楽祭に行く日を選ぶ問題です。この問題も問題文の上から候補があげられており、少しずつ他の選択肢が出てきますので、じっくりよめば選択肢を絞れるでしょう。
以下のように候補日があげられていました。
・カナは7月23日か8月10日がよい → メアリーが両方とも不可。
・メアリーは8月1日か8月3日がよい → カナは1日はテニスレッスン、3日はお出かけ。
・カナのテニスレッスンの予定が翌日にずらせる → 8月1日で確定


アの問題は計算が絡むことで正解率が34.2%と低くなりましたが、イの問題は52.6%となっていました。


■問8
対話の長文問題です。出題形式は例年通りでした。

(ア)正答:2
文章中の情報を使って表を選ぶ問題です。今回はグラフの数値について文章中で解説していますので、下線部の直後からしっかりと読み進めていくことで正解を選べます。
グラフ1ですが、これは下線部1の直後6行を見るとBであることが読み取れます。文章中にも50%、30%と数値化されているので見つけやすいと思いきや、グラフ2については40%、30%という数値だけで解くと間違えたグラフを選んでしまいます。
グラフ2についての40%という説明は「男の子の約40%が3時間以上が画面(テレビやスマホ)を見ている」というものですが、正解のグラフZでは15.4%、23.5%という表記になっており、数値だけで解くとYを選んでしまいますので、気を付けましょう。Zのグラフ15.4%は5時間以上、23.5%は3時間以上5時間未満で合わせて約40%となっていますので、これが正解です。

前年の同様の形式の問題の正解率が57.5%に対して、今年は42.2%となっていますので、ここで引っかかってしまった人は少なくないように思います。

(イ)正答:4
問6のイ同様、文章の空所補充問題です。
オンラインでダンスのイベントを~、という文脈です。途中、選択肢にあるようなオリジナルダンス、体育館、ビデオ、というようなことは書いてありますが、文章の流れを意識することで4を選びましょう。

(ウ)正答:5
こちらも問6のウ同様、文章の内容にあるものを2つ選ぶ問題です。
問6も同様ですが、神奈川県のこの内容一致選択は、正解の2つの組み合わせの候補を選ぶ問題で、選択肢はaとb、bとdのようになっていますので、たとえば、a~fのなかで自分が正解だと思った2つが選択肢にない場合があります。
これを利用すれば、確実に正解と思うものが一つ見つかれば、他の選択肢はいくつか消せることになります。
たとえば、aが確実に正解だと自信を持てたとします。この場合aを含む選択肢をみて、aとb、aとdしかなければ、あとはbとdだけしっかり確認すればよいことになります。選択問題になっていることをいかすのも、時間を短縮する秘訣となります。