城南コベッツ綾瀬中央教室

Tel:0467-79-5120

  • 〒252-1127 神奈川県綾瀬市早川城山5丁目2-18 1階
  • 小田急・相鉄・JR海老名駅より相鉄バス「嫁ヶ久保」バス停 徒歩3分

受付時間:14:00~22:00/日祝休

  • 1対2個別指導
  • atama+個別指導
  • オンライン個別指導
  • 総合型・学校推薦型選抜対策
  • ジュニア個別指導

2022.03.16

先月末の学年末テストにおける、2学期期末テストと比較した点数アップの例をご紹介します。

中1 英語 +11点
中1 英語 +9点
中1 英語 +10点
中1 数学 +10点
中1 国語 +21点
中1 理科 +17点
中1 社会 +10点
中2 英語 +10点
中2 英語 +11点
中2 英語 +29点
中2 数学 +27点
中2 数学 +14点
中2 数学 +18点
中2 数学 +19点
中2 数学 +8点
中2 国語 +21点
中2 理科 +5点
中2 理科 +11点
中2 理科 +18点
中2 理科 +18点
中2 理科 +12点
中2 理科 +15点
中2 社会 +14点
中2 社会 +18点
中2 社会 +10点
中2 社会 +6点
中2 社会 +12点



当教室では通常授業のほか、テスト前にはテスト対策勉強会を実施し、学校のワークの演習や、頻出問題の演習を行うなどして、テストに臨んでもらっています。


お子さまの学習でお困りの点がございましたらご遠慮なくご相談ください。



綾瀬市の個別指導塾
城南コベッツ 綾瀬中央教室

2022.03.05

第6問になります。2021年はこの回で最後となります。

【第6問A】
長文1つと、それをまとめた表に関する問題です。

問1・問2
表の中のeffects(影響)で、「short-term」「long-term」で考えられるものを選ぶ問題です。
本文中では「short-term」を「for a short time」、「long-term」を「last a lifetime」と言い換えています。「term」は「期間」にあたりますが、他にも言い換えがなされています。正解の選択肢「unclear vision」、「sleep disorder」はそれぞれ本文中で「unable to (walk or) see clearly」、「have trouble (concentrating or) sleeping」となっています。比較的易しい言い換えですが、前半の問題よりは言い換えが多いですので、こうした形式に慣れておく必要があります。

問3
NHLが安全策として何を取り入れているか、という問題です。「introduce concussion spotters」という表現は本文にそのまま書いてあります。その目的を探すだけですので、狭い範囲で本文から答えを探すことになります。正解の選択肢は「脳震とうの兆候がある選手を特定するため」なのですが、本文では「脳震とうにかかっていると思った選手がいれば、...」となっています。単語が「concussion」以外、違う単語で選択肢が作られているので、きちんと意味を取りながら答えなければいけません。なお、選択肢1に「allow players to retrun~」というものがあり、本文にも「allow to return」があります。この選択肢はこれによる誤答をさせるためのものと思われます。
 
なお、難しい長文になると、同じ表現を使っているものは不正解というケースも多いですので、余力があれば不正解の選択肢の分析もしてみるとよいでしょう。

問4
表の最後のまとめの部分の空欄を答える問題です。最終段落から判断する問題と予想されますが、まさにその通りですので、比較的単純に答えられます。4つの選択肢はいずれも、本文と違う表現になっていますのが、ここでこの問題は「implement(ing)」という単語を知っているかがカギになったと思われます。他の選択肢は比較的易しい語彙で書かれていますが、このimplementを知らない場合には推測でこたえることになったかもしれません。この単語の後にnew rules and guidelinesとあり、本文には「take further measures to ensure player safety」とあるので、ここから十分に推測はできますが、implementがひっかけになっているかもしれないというように考えてしまうと、深読みして間違えるケースも考えられます。
結局implementは「実行する」という動詞なので、当然この選択肢「been implementing new rules and guidelines」が正解ということになります。

第6問Aは単語のレベルが少し高いですが、問題の手がかりを探すのには時間がかからない問題でしたので、短時間で抜けられる問題でした。

■重要単語・熟語・文法
●concussion「脳震とう」
 やや高度な単語ですが、そのあとすぐに本文中に言葉の説明がなされていますので、問題なく解けるようにはなっています。ただ、英語が苦手な人の場合、単語だけ追ってそのことに気が付かないケースがあります。長文問題ではこうした専門用語が出てくると、そのあとに説明が書いてあることがある、という認識でいると読みやすくなるでしょう。
ちなみに、「脳震とう」と似ているもので、「脳卒中」というものがありますが、これは「stroke」と言います。「打撃」という意味で知っている人も多いと思いますが、脳卒中で打撃という単語を使うのは一説には「神による打撃」と考えられたから、というものがあります。

●affect「影響する」、effect「影響」
 どちらも似ている単語ですが、動詞と名詞で文頭の文字が違います。非常に使い方を間違えやすいですが、間違えやすいからこそ、出題頻度は高いですので、しっかりと区別しておきましょう。

●last「続く」
 「この前の」という意味は中学生レベルですが、動詞の意味があるということは有名です。単語学習で複数の意味を覚えるのは大変なことですが、ある程度語彙力がついてきたら、しっかりと他の意味を調べたり、派生語を覚えていくようにしていきましょう。

●fine「罰金」「罰金を科す」
 こちらも上記同様、標準単語の別の意味です。本文中では名詞として、選択肢では動詞として登場しています。

●implement「実行する」
 解説でも触れた単語ですが、ここではこの単語の品詞に触れます。多くの場合「ment」ととあると名詞になります。achievementやjudgementのようなものですが、ただ、このimplementは名詞の意味もありますが、ここでは動詞ですので注意が必要です。実際に選択肢では、(has) been implementingとなっていたので、動詞であることには気づけると思います。動詞で使われるケースの方をよく見かける印象です。  

【第6問B】
甘味料(sweeteners)に関する問題です。難しい言葉が続きますが、その多くは固有名詞ですので、あわてず解きたい問題です。

問1
甘味料の世界が何によって変えられたか、という問題です。sweetenersが何を意味するかは読んでいくことだんだんわかりますが、sweetという単語が含まれていること、その後にsugarなどが出てくることからだんだん推測できていきます。
ここでは設問にあるchange the world of sweetenersという表現が本文にもあるので、その周辺から答えられます。この段落に、developd a wide variety of ~とあるところから、選択肢3を選びます。

問2
本文中に出てくるいくつかの物質の甘さを比較する問題です。砂糖を基準に何倍甘い、という表現がなされていますので、これを順番に並べます。表では「Advantame」が一番甘いとされており、これは本文に砂糖の20,000倍甘いとあります。「sucralose」のみ、「stevia」の2倍とありますが、その「stevia」は砂糖の300倍、「aspartame」と「Ace-K」は砂糖の200倍とあります。「HCFS」のみ本文前半に砂糖の1.2倍とあるので、選択肢3が正解です。
比較的集中した箇所に手掛かりがありますので、固有名詞のむずかしさに惑わされず、しっかり読み切りましょう。

問3
内容一致問題ですので、一つ一つ確認する必要がありますが、この問題は先に選択肢を見ておけば比べながら解くことができますので、大問を解く前にこの選択肢を見ておけたかがカギとなります。不正解の選択肢の中には記載されていないもの、言い切れないものがあるので、そこにとらわれる過ぎると時間がかかります。正解の選択肢をきちんと見つけて、必要以上に時間をかけずに抜け切りたいところです。
ここでの正解の選択肢は3と5です。3については、stebvia comes from plant leaves とあるので見つけやすいかと思います。5については、選択肢の単語digestの意味がカギになります。「消化する」という意味ですが、本文中に「move through the body extremely slowly」とあり、選択肢ではnot digest quicklyとありますので、これが正解です。

問4
作者の意見を選ぶ問題です。最終段落が作者の意見の段落になっているので、ここから読み取るというようにまず考えしょう。難しい長文であれば違うところにかいてあるというケースはありますが、この文全体は基本説明文ですので、再び本文を確認するのであれば最後の段落を見て、まずは判断というのは問題ありません。
ここでは、一番最後の文をいいかえた選択肢4が正解です。


■重要単語・熟語・文法

●abundant「豊富な」
 単語の意味も重要ですが、大切なのは、長文では難しい問題になると、低い学年で習った単語を使わず、難しい単語で言い換えます。中学校で習った単語をどのように言い換えるのか、という視点で単語学習を進めましょう。例えば、「buy」は「purchase」ですが、日本語でも「買う」を「購入する」というと固い表現になります。こうした言い換えが英語にもあるという認識が大切です。
 ちなみに、in abundanceも同様の意味です。同じ単語を使わず派生語を使うという言い換えもありますので、覚えておきましょう。

●arttificial「人口の」
 「AI」というと「人工知能」と知っている人は多いと思います。このAIは「artificial intelligence」の略です。こうした時事的な表現・単語はしっかりと覚えておきましょう。

●alternative「代わりの」
 こちらも環境問題を扱う問題では頻出単語です。alternativeは化石燃料「fossil fuels」の代わりに代替エネルギー源「alternative energy source」を、というような文でよく使われますので、覚えておきましょう。

●those who「~する人々」
 thoseのような指示語は何を指すかをかならず意識して読みたいところですが、この場合は、決まり文句で「~する人々」で、この場合のwhoは関係代名詞です。

●nonetheless「それにもかかわらず」
 以前にも紹介したtherefore同様、接続「副詞」です。howeverもそうですが、難度の高い分になるとこうした言葉がよく使われます。ライティングでこうした単語を使えると文全体が引き締まりますので、ライティングが出題される学校を受ける場合は、これらの単語の使い方に注意が必要です。

●suggest that S V「SがVするのを提案する」
 訳はそのままとるだけですが、ここで大事なのは、Vが動詞の原形を取ることです。
問4の選択肢に登場しています。ここではSがpeopleなので、動詞が原形になっていますが、次の文をみてください。
 I suggested that he donate money to the company.
 「私は、彼にその会社にお金を寄付するのを提案した」
ここではdonateが過去形になったり、三単元のsはつかずに、原形となります。
この用法は仮定法現在といい、動詞がsuggestやproposeなどの動詞の時におこります。
イギリス英語では、heのあとにshouldを入れることがあるので、入試ではどちらも正解になることがあるようですが、正誤問題などで問われることがあるので、どちらの用法もおさえておきましょう。

2022.03.02

前回の英語に続き、数学になります。

■問1
例年通りの計算問題です。数年前にマークシートになった際に、記号で正しい答えを選ぶ問題になりましたが、今年も同様です。出題された計算問題も例年通りで、
ア:正負の数の計算(整数同士)
イ:正負の数の計算(分数)
ウ:文字式の計算
エ:平方根の計算
オ:式の展開
となっていました。

基本的には標準問題ですが、1問3点ですので、ここで15点取れることになります。
入試本番では1問も落とさないようにしたいところです。


■問2
小問集合です。例年通り5問の出題で、ア~ウが比較的毎年頻出の問題になります。
今年は、
ア:連立方程式
イ:二次方程式
ウ:二次関数の変域
でした。二次関数の小問は変化の割合の問題の方が出題回数は多いのですが、今年は変域でした。変化の割合か変域の問題のいずれかが毎年出題されています。
エはやや標準的な文章題で、中1の1次方程式の文章題になっていました。(連立方程式でも解けます)
オは近年式の値の問題が多く出題されており、今年も同様でした。与式を変形して解くと解きやすい問題です。

1問4点ですべて正解すると20点となります。この問2も比較的標準問題ですが、エの文章題は苦手とする人は多く、他の小問のように出題される問題が決まっているわけではないので、ある程度の対策は必要でしょう。70点以上目指している場合は全問正解しておかないと、いけない箇所になります。


■問3
数年前から証明問題が問3の小問に移りました。それに合わせて、証明問題が穴埋めになり、今年もその形でした。アの2が角度問題となっており、ここまでの他の問題に比べれば難度が高い問題でした。条件をしっかり整理し、等しい角度をしっかり記入していくことで求めることができます。
イは資料の整理の問題は、説明を読んで、正しいグラフを選ぶ問題です。割合の計算を必要としているためやや時間がかかりますが、きちんと処理していけば難度は高い問題ではありません。
ウとエが円の問題で難度の高かった問題になります。ウが角度問題、エが三角形の面積を求める問題でした。エは補助線を必要とするため、時間のない中途中であきらめてそのあとの問題に進んだ生徒は多くいたと思います。80点以上を目指していた人はここの2問を解くことができたかどうかで結果が分かれる問題になったと思われます。


■問4
毎年必ず出題される2次関数の問題です。アとイは例年通り比例定数を求める問題と直線の式を求める問題でした。
イは答えが分数になる問題ですが、座標が整数になる問題ですので、易しい問題と言えます。
ウは面積比を求める問題で、図形の性質(高さの等しい三角形の面積比)を使うとやや計算を短縮できます。複雑な計算を要しない上、比較的何をすべきかがわかりやすい問題なので、問3の円の問題よりは正解率は高いかもしれません。難関校合格のためには正解しないといけない問題ではあります。

問4だけで考えれば、例年よりやや易しかった印象です。


■問5
こちらも例年通りの出題で確率の問題でした。2つのサイコロの問題ですので、時間をかけてでも確実解けると大きな得点(10点)となります。ただし、例年はアが選択問題でイが自分で答えを求める問題でしたが、今年はどちらも自分で答えを求める問題でした。


■問6
空間図形の問題です。それ自体は例年通りですが、今年はやや難しくなった印象です。
アは例年中1の知識で解ける問題で、イが三平方の定理などを使う問題でしたが、今年はアから三平方の定理を必要とする問題でしたので、数学が苦手な生徒はアから苦戦したかもしれません。
イは三角形の面積を求める問題ですが、3辺の長さを自分で調べ、、二等辺三角形であることを発見したうえで面積を求める問題なうえに、途中の計算も分数を必要とするため、苦戦した生徒は多くいたかもしれません。
ウの問題は最短距離の問題で、展開図を書くところまではできた生徒が多かったと思いますが、実際にその長さを求めるためには補助線や相似を利用する問題になっていたので、非常に難度は高かったと思います。
問4のエと問6のウが今年は全体の正解率が非常に低くなるのではないかと思われます。




全体を通して言えるのは、
●基本問題が一定数出題されたので、極端に点数が低くはなりにくい
●難度の高い問題が数問出題されたので、高得点も取りにくい
ということですが、最近の神奈川県の数学はこういった傾向が続いてはいますので、ある程度それに備えて入試を迎えられた人は多かったと思います。
全体の難易度はやや上がったということが言えると思います。


■今後の対策
神奈川県の数学は上記のような傾向になっているため、まず基本的な計算力を身につけ、毎年頻出の問題の対策は徹底的に行うことが大切です。神奈川県の公立入試は数学が一番傾向がはっきりしているので、数学で得点を稼ぐというスタンスになると思います。
一方で、ここのところ、これまでに出題されたことのないような問題が出たり、非常に難度の高い問題が出題されることも増えています。80点以上を狙っていくためにはこれらの対策も必要です。幅広く対策が必要になりはしますが、ある程度想定される程度の難度の問題でもあるので、様々な考え方を身につけていきましょう。

2022.02.23

2/15に行われました公立高校入試の問題について出題内容と今後の対策をご紹介します。
英語と数学の記事を書く予定ですが、今回は英語です。

■問1 リスニング
※音声の確認ができていませんので、出題されている問題文からの判断です。

大きな出題形式の変更はありませんでした。例年通り(ア)の会話の続きを答える問題が3問、(イ)の対話の内容一致の問題が2問、(ウ)のメモや表の空欄を埋める問題と追加の問題という形でした。最後の問題が過去数年、単語を書く問題でしたが今年は選択問題でした。

■問2 語彙
対話文のなかで空欄があり、それを答える例年の形式ではありましたが、答える単語は例年の記述でなく、選択問題になりました。問題数3問は例年通りです。出題された単語はrespect、experience、differrentのようなやや長い単語でしたが、他の選択肢が比較的標準的な単語でしたので、特に迷うことなく正解できた受験生は多いと思います。

■問3 文法・選択問題
ここは例年通りの形式で、出題のされ方、答え方に変化はありません。問題数は4問でした。ここ数年見られる、主語が長くなっているものに対する動詞を選ぶ問題が出題されました。また、今年から範囲となった現在完了進行形の文が出題されていましたが、選択するのは後半の前置詞を選ぶ問題でしたので、難なく答えられる問題でした。

■問4 並べ替え
例年通り4問の出題で、6つの選択肢のうち5つを使い、3番目と5番目を答える問題でした。
難度が高いというほどではないものの、きちんと考えながら文を作らないといけない問題があり、時間が取られたケースはあったと思われます。
今年から出題範囲となった仮定法が出題されました。

■問5 英作文
例年通りの出題形式です。会話文の途中に空欄があり考えられる英文を書く問題です。
基本的には疑問文を書くことが求められますが、今年も同様でした。比較的標準的な難易度の問題でした。

■問6~問8 長文読解
こちらも例年通りの出題形式で、問題数も変化はありませんでした。文の空欄補充やグラフを選ぶ問題、内容一致(2つ選ぶ)などはパターンをつかんでいれば解きやすい問題です。
問7では数学(算数)の計算を必要とする問題がありましたので、条件をきちんと読み取って正しく計算できる必要がありました。


全体的に今年は大きな難易度の変化はないように思われます。出題傾向も記述が減ったこと、指導要領の改訂による新しい範囲が出題されたということ以外にはほぼ同様でした。



【今後の対策】
●リスニングについて
 中学生が一番対策しづらいのがリスニングかと思いますが、きちんと練習すれば得点できるようになることを把握しておきたいところです。
 これから受験を迎える皆さんがすべきなのは、普段から音声を聞く機会および自分で発声する機会を取り入れることです。文の中で英語を読むと音がつながったり、逆に音が消えたりする現象に慣れておくとよいと思います。カタカナ英語ばかりを意識してしまうと、自分の思っている発音と違う発音がされてしまい聞き取れないということが起こってしまいます。自分で発音したことがあると余計に聞きやすくなりますので、長めの英文を読む機会を作るとよいでしょう。
 なお、いわゆる「リスニング力」を鍛えるということでなく、音声が流れるまでの準備の仕方を練習することでも、得点できるようになります。何に注意して音声を聞くか、ということを問題の間を利用して確認する練習を直前期にするとよいでしょう。

●文法・英作文
 多くの受験生が苦労するのが並べ替え問題です。不要な語句があるためここで時間を取られてしまうケースが多いですが、普段から英作文をする練習をしておくと終盤苦労することは減らせるでしょう。これからできることとしては、新しい単元を学習した際、例えば「動名詞」を学習した際は、動名詞を使った文を何も見ずに言えるようにするなどがあげられます。各単元1文、2文ストックするだけでも英語力は大きく上がっていくでしょう。

 なお、並べ替え問題では関係代名詞や分詞を用いた後置修飾の問題は頻出問題になっていますので、受験期には絞って練習することも効果的です。

 問5の英作文はこれまでの傾向は疑問文になっています。熟語などを使うケースが多くあり、文末に疑問詞が残る疑問文が出題されることがありますので(今年もそうでした)、こういった点はしっかり確認しておくとよいでしょう。基本的には会話の中の文補充問題ですので、勉強としてだけの英語でなく、言語として英語を学んでいけると自然に身につくと思います。

●長文
近年、英語の試験は高校入試に限らず時間内に終わるか、というのがポイントになります。そして時間内に終わらせるためには高い語彙力と文法力を求められます。やみくもに長文をたくさん読めば読むのが早くなるということではありませんので、語彙や文法の学習をしっかり進めていくことが大切です。

 その上での長文の攻略としては、過去問研究が非常に重要です。ここ近年は傾向通りの出題が続いており、グラフや表の形式や内容を選ぶ問題、文挿入(選択)、内容一致問題が出題されます。これらの問題を解きながら、選択肢がどのように作られているか、何をポイントに答えを選ぶのか、ということをしっかり確認していくことが大切です。

2022.02.08

第5問になります。

【第5問】
試行調査では人物についてのまとめの問題でしたが、実際に出題されたのは牛についてでした。ただ、形式は試行調査のような形式でしたので、初年度に受けた人とたちにとっても解きやすかったと思います。
(2022年も同じ形式でした)
このあたりから本文中の単語が難しくなってきています。


問1
本文がプレゼンテーションの形式でしたが、そのタイトルを答えるものです。始めの段落だけでこたえる問題ではないので、他の設問も意識しながら全体を読んでいくことになります。
なお、この第5問は表を埋める形式になっているので、全体を何を意識して読むべきかはわかりやすい問題かと思います。

実際にこの問1を答えるのはおそらく真ん中くらいまで読み進めれば答えられる問題ではあったと思います。「Astonとの出会い」にあたる3が正解です。


問2
プレゼンの主な登場人物(・動物)とそのほかの登場人物(・動物)を選ぶ問題です。
問1を判断する流れで一緒に解ける問題になります。基本的には繰り返し登場する、「Aston」、「Sabine」、「the Pony」が主なキャラクターです。

問3
出来事を順番に並べる問題です。5択の中から4つ選ぶ問題で、すべてが問題文に書いてあります。表を見ると、Sabineの馬が死んでから、AstonとSabineがショーに出るまでの出来事を並べるので、2人が何百キロも移動をするのは、そのあとのためにこの選択肢が除外となります。この問題では本文に出てくる順に並べれば正解となります。
ただし、他の問題のように、書いてある順番と実際の出来事の順番が入れ替わるケースがあるので、それを意識しながら問題を読むことが大切です。

問4
Astonの能力を選ぶ問題です。特に目立った言い換えはなく、書いてあるものをしっかり選べば正解できる問題です。他の選択肢はその単語は一部本文にありますので、それを選んでしまわないようにしたいところです。

第5問では時間が無くなってきている人が多いかと思ううので、あとで見直すと簡単だったというケースはありますが、あわてているとどうしてもすべての吟味ができずに見つけた単語だけを拾ってしまうことになるので、気を付けたいところです。


問5
4つの選択肢は、書いていないものもありますし、理由が違うものや、ある単語があるために違うというものがあり、それぞれをしっかり確認したいところではあります。
実際には正解の選択肢はわかりやすいのですが、他の選択肢もそれらしいように変えてあるのが時間のかかるポイントになったと思われます。
選択肢1はincrease number of funs と記載があり、本文にはgrowing nunber of online followesとなっており、これが正解です。
選択肢2は記載がありません。記載がないものを探してしまい時間がかかるケースはあるので、気を付けたいところです。
選択肢3と4が、記述内容の一部が違うものでした。
あっさり1を正解と判断できれば易しい問題ではあるのですが、他の選択肢が違う、と判断できないと迷ってしまうかもしれません。



■重要単語・熟語・文法
●if「~かどうか」
本文中では名詞節として登場していますので、「もし~ならば」でなく、「~どうか」です。比較的易しい文ではありましたが、ifが登場した際に、これがどちらか、ということを意識してすぐに名詞節であることを見抜く、というのが英文解釈には求められます。

●nor「~もまた...ない」
not + orということですので、訳としては上記のようになりますが、この単語の重要なのは、この後の文が倒置するということです。本文では次のようになっています。
nor had she expected Aston ~
この文を読んだ際に、norが接続詞で、hadが前の文の動詞とつながっていると考えてしまうと、sheが浮いてしまいます。ここでは、she had expectedとなっている文がnorがついたことでsheとhadが倒置していると読める必要があります。
この文では倒置に気が付かなくても「なんとなく」で読み取ることはできますが、こういった文法知識があると正確に文が読めますので、共通テストは文法が出ないとはいえ、文法知識が大切ということはこういったことから言えることになります。
この1文が問4に多少影響しているので、できれば正しく読みたいところでした。

●despite「~にもかかわらず」
有名な単語ですので、知っている人も多いと思います。ここで注意すべきは、despiteは一語で「~にもかかわらず」となり、いいかえのin spite ofは3語で同じ意味になります。despite of としてしまう間違えは目立ちますので気を付けましょう。

●leap「跳ぶ」
文の途中に何度か出てくるjumpの言い換えです。やや高度な単語になるでしょう。

●show off「見せびらかす」

●used to「以前は~したものだ」
 この場合は助動詞のように後ろは動詞の原形です。be used to 「~に慣れている」の場合は、後ろは動名詞が来ますので、あわせて覚えましょう。

●so that 「だから~」
「so ~ that ...」は「とても~なので...だ」といういわゆるso that構文ですが、これは違います。前の文を受けて「だから~」となります。しっかり区別して読めるようにしたいところです。

●,which :関係代名詞の非制限用法
最終段落の1つ前の段落に2回登場していますが、1回目は先行詞が前の文全体になっており、2回目は直前の名詞になっています。
関係代名詞に限らず、「,」が出てきたときにどう対応するのか、挿入であったり、上記のようなものであったり、接続詞の代わりであったり...、こういったところを意識して文を読めるようになる必要があります。