2024.09.24
2024.09.24
2024.07.09
令和7年の公立高校入試の選考基準が先日発表されました。
以下に、綾瀬市近隣および主な校の選考比率(内申点:入試点)をご紹介します。
※3つ目のカッコ内の数値は特色検査(実施校のみ)の割合です。
厚木 4:6(:2)
厚木王子 5:5 ※旧、厚木東・厚木商業(合併)
厚木北 6:4
厚木西 5:5
海老名 3:7
有馬 5:5
大和 4:6(:1)
大和南 5:5
大和西 4:6
座間 4:6
綾瀬 6:4
綾瀬西 6:4
藤沢西 4:6
湘南台 5:5
伊志田 5:5
上溝 5:5
上溝南 5:5
湘南 4:6(:2)
横浜翠嵐 3:7(:3)
【補足】
面接が共通で実施されなくなって2年目の入試です。基本的にはこういった数値を変更するのは3年後が多い(初年度の生徒が卒業して再検討をすると思われます)ので、変更自体はやはり少なかったです。上記に記載した学校では変更はありませんでした。神奈川県全体で変更した学校は5校の模様です。
なお、上記には記載していませんが、2次選考の基準を変更した学校も一部あり、上記の学校の中では綾瀬高校が、学力検査:観点別の比率を8:2から7:3に変更しました。綾瀬高校は1次選考の比率が6:4という内申重視校ですので、それに合わせた変更かもしれません。
なお、詳細の入試制度は神奈川県教育委員会ホームページにてご確認ください。
綾瀬市の学習塾
城南コベッツ 綾瀬中央教室
2024.07.02
2024年6月(S-CBTは5月)より、3級以上のライティング問題が1問追加となりました。新しく追加されたのは以下の通りです
3級・準2級 | Eメールの内容の返信を記述する問題 |
2級・準1級・1級 | 英文を読んでその内容を英語で要約する問題 |
これらの変更により難易度に多少の変化があるのは事実ですが、すべての級で「ライティングが増えたので、難化」ということは必ずしも言えません。もちろん、ライティングそのものが苦手という人にとっては難化と感じるとは思いますが、時間変更や、長文問題の削減等を考えると、下位の級はさほど難易度に影響はないと思われます。とはいえ、2級以上の要約追加による難易度の変化はやはりあった模様です。ただし、得意の分野や目標点によっては、大きな難易度の上昇とはならず、きちんと出題内容を把握して臨めば、決して必要以上にあわてる必要はないこともわかります。それぞれの級で見ていきましょう。※1級は省略
◇3級
今回追加されたのは、Eメールへの返信ですが、Eメール本文内で質問をされているので、その質問に答える形式です。2024年度1回目の問題では「How long~?」「How many pictures ~?」というように具体的に質問されているので、基本的にはそれに答えれば十分です。中2でも十分にこたえられる問題ですので、これまでの3級に比べて、大きく難易度が上がったとは言えないでしょう。さらに、この追加問題の影響で、試験時間が15分追加されているので、十分に考える時間はあります。結論としては、決して難化していませんので、特に3級受験を考えている中3生などは安心して受験してください。
◇準2級
追加された問題は3級同様、Eメールの問題ですが、3級と違うのは、文章を読んで自分で質問を作るという点です。この点で言えば、本文をよく理解したうえで質問を考える必要がありますが、文の内容は平易なもののため、質問は浮かびやすいとは思います。また、メール内で質問された内容にこたえて、その理由に触れますが、これは3級や準2級の従来のライティング問題のようなイメージで、自分はこう思う、なぜなら~だ、のような趣旨の内容を書くことになります。40語~50語で書くため、やや大変にうつりますが、模範解答としては中2レベルの文章となっており、練習しておけば、難しいものにはならないでしょう。従来のライティングに比べても書きやすいものになったのではないかと思いますので、過度に心配する必要はありません。
また、この追加により、準2級ではリーディングの問題の削減があります。初めの語彙・文法の問題で5問減り、長文問題(3問付き)が1つ減りました。リーディングで負担がかかっていた人にとっては、かえってリーディングの点があげやすくなったとも言えます。
試験時間については、全体で5分延長となりました。長文が1つに10分程度かかることがおおいため、3級同様、新しく追加されたライティングに15分使えると思われます。
全体的な難易度はしっかり調整されており、こちらもライティング追加によって難化したとは言えないでしょう。
◇2級
2級からはライティングの追加は要約問題になります。150語程度の長文をよみ、その内容を英語で要約するというものです。
要約する文章自体は準2級程度の難易度のものなので、2級受験者にとっては難しいものではないと思います。文章が3段落構成になっており、これをそれぞれ1文にまとめる形にすればよいので、ある程度形式に合わせて練習すれば、問題なく書けると思います。パラフレーズ(同義語による言い換え)が必要になるため、単語暗記の仕方に工夫が必要になりそうです。文法的な言い換えのアレンジがあると点が高くなりそうですが、最低限、具体的な表現をやや抽象化することができれば、合格点は獲得できると思います(これは今後わかってくるかと思いますが)。
2級でも長文問題の削減がありました。4問付きの大問が1つなくなり、短文空所補充からは文法問題と熟語問題の一部がなくなりました。この削減による難易度の変化がそれぞれになるかと存じますが、個人的な印象ではリーディングとライティングを総合的にみると(本会場受験の1次試験)が少し難化につながったようには思われます。英検の上位級は語彙問題を含む短文空所補充は半分程度正解し、長文で点を稼ぐのが多くのパターンです。削減された問題には文法問題を含みますが、ここは従来得点しやすい問題であったため、全体的に得点源になる問題が削減された形になります。このため、多くの2級受験生にとっては問題数が少なくなったものの、リーディング・ライティングをまとめて考えるとやや難化したと感じられるようかもしれません。
2024年6月現在、要約の点の付き方については、やや厳しめかもしれない(簡単に高得点は出ない)という印象です。これをふまえると、2級はやや難化につながった印象です。
※2級で高得点を狙う場合
大学受験では級の合格でなくCSEスコアという英検独自の点数が必要となるケースがあります。この場合、準1級で合格点をとるよりも、2級で高得点をとってCSEスコアを稼ぐという戦略も考えられます。この場合においては実はリーディング単体は易化につながったとも言えます。これは単純に問題数が減ったため、リーディングで高得点が出やすくなったことに由来します。準1級に合格できる英語力であれば2級はさほど難しくないので、リーディングを短い時間で仕上げ、ライティングにしっかり時間をとって仕上げるというような解き方ができるようになったともいえます。準1級レベルの英語力の人にとっては2級はある意味易しくなったのかもしれません。
◇準1級
2級同様の要約問題です。文章の長さは200語弱と少し2級より長いですが、文章自体の難しさは、2級のものと大きく変わらず読みやすい文章になっています。
3段落構成になっており、2級同様、問題提起、利点、欠点というように文が構成されているので、要約の方法は2級と変わりません(1級は文章の構成がやや違ったので、準1級の文章が今後変わってくる可能性はあります)。
長文と語彙問題の削減により時間の変更はなく、要約問題が追加された形です。ただ、準1級の要約は60語~70語でやや長めに書く必要があるため、ライティングが苦手だった人にとっては時間の制約がより厳しくなった印象です。基本的には多くの場合、ライティングが苦手な人が多いため、準1級は多少の難化につながったといえるように思います。
実際の要約の採点基準ですが、2級にも書きましたがやや厳しめで、簡単に高得点が出るわけではなさそうです。模範解答を見ると、2級以上に名詞構文や単語の言いかえパラフレーズが頻繁に行われていますので、文章が短いことを考えると、こういった文法のアレンジや単語力が如実に問われるもようです。また、語数指定は厳密に守らないと減点になる可能性が現時点であります(これは今後明らかになると思います)。ただ、合格点レベルの7割(※)程度であれば、準1級のライティングに慣れている人であれば、比較的とりやすいとは思われます。
※準1級はすべての項目で7割で必ずしも合格とはなりませんが、6割程度の項目があっても、8割を超える項目があると合格できることが多いです。(素点の1点が高得点ほどCSEスコア時の換算が高くなるので)
いろいろ書きましたが、はじめにも書いたように、もともとライティングが苦手という人にとってはやはり難化した(というより面倒になった)といえるでしょう。しかしながら、英語力を測るテストという視点で見たときには、問題の追加による時間の調整や難易度の調整はきちんとされている印象ですし、本文にも書きましたが、少なくとも3級や準2級は大きな影響はありません。要約の追加は多少の負担にはなると思いますが、広い目で見れば、極端な難易度変更にはなっていませんので、ぜひ挑戦していってもらいたいと思います。ライティングの練習は、英語力の向上に大きくつながりますので、今回の形式変更をきっかけに、英文を書く機会を増やしてみるとよいと思います。
2024.06.26
英検は各級にそれぞれ推奨レベルが設定されています。しかし実際には、英検協会が示している難易度の目安よりも少し下の学年から合格を目指すことができるものとなっています。たとえば準2級は「高校中級」程度というのが英検協会が示しているものですが、実際には中学生で合格することも少なくありません。そこで、各級の大まかな難易度や、いつごろから受験可能かなどをご紹介いたします。
※本記事は2024.6時点での記事でしたが、2025.7時点で準2級プラスについての加筆、および2級についてを一部修正したものです。
◇5級
基本的な難易度は中1の初級程度です。基本的な単語の意味や文章がわかるようであれば、合格の可能性はかなり高いです。リスニングもありますが、ある程度座学だけで進めていても聞き取りやすいものになっているため、いわゆる耳を鍛える、というような必要はありません。
基本的には英語を学習し始めてから1年程度で合格できるというのが基本的なイメージです。ただ、小学校の低学年から始める場合は、学習している内容によっては2年程度かかることもあるかもしれません。小5や小6で文法学習を進めるケースがよく見られますが、この場合に1年あれば十分に合格できるという難易度です。
なお、小学校のみで英語を習っているという場合で6年生の終わりに5級を受けてもやや難しいかもしれません。これは学校の英語は理解や覚えることに重点が置かれていないのが現状なので、学習としての英語に慣れておかないと英検は難しいかもしれません。
◇4級
内容としては中2の中盤くらいまでのイメージですが、文法は中1の内容全体が安定していれば十分に解ける内容です。リスニングで点数が稼げるケースが多いため、合格のために中2の英文法を扱うという必要もなく、それまでに学習したものがしっかり定着できているのであれば、おそらく合格となります。標準的には中2の冬などに受験される方が多いですが、中1の終わりに受験して合格される方も多くいらっしゃいます。
なお、4級まではライティングおよび面接(スピーキング)はありません。
◇3級
基本的には中2の内容までが問題なく理解できていれば3級は問題なく合格となります。ただ、中3になる前に受験する場合、中3の学習内容となる関係代名詞や分詞については、少し学習しておくほうがよいかと思います。関係代名詞については文を作れるようになるという程度には必要ありません。たとえば、
I have an aunt who lives in Osaka.
この文では、whoが関係代名詞ですが、文の仕組みを理解するというより、who以下がauntの説明になっている、という程度の理解で十分です。
3級から面接があるので、心配される方が多いですが、英検の面接は、準1級までは1次試験の後に準備することで間に合うことがおおいので、過度に心配する必要はありません。面接の流れをしっかりつかみ、実際に何度か練習しておけば、問題なく合格できます。面接を理由に受験を回避しようと思う生徒さんが少なくありませんが、基本的に英検は1次試験が合格できていれば、問題なく合格できるというのが2次試験のスタンスですので、積極的にチャレンジするとよいでしょう。高校受験(私立推薦・併願優遇)で利用するのであれば、中3の10月の受験機会までに合格する必要があります。
英語の非常に得意な方が中2の冬頃に、一般的には中3の秋での合格を目指すことが多いです。
◇準2級
出題範囲としては高校生の学習範囲を含みますが、中3までの内容がほぼ問題ないという状態であれば準2級は合格できます。ただ、中3生ですと準備なしに合格するにはやや難しいです。まず語彙パートが高校生レベルですので、非常に難しいですが、合格を目指すという点ではここで高得点をとる必要はありません。基本的には語彙パートは半分くらいの正解率を目指し、長文でしっかり得点するというのが中学生での合格パターンです。このため、過去問をしっかり解いて練習することが大切です。長文ははじめ難しく感じることが多いのですが、これを乗り越えると公立入試の英語長文が楽に読めるようになるという傾向もありますので、英語が得意な中3生はチャレンジしておきたいところです。
高校生になってから準2級を取得するというケースももちろん多くあります。高1終了時に準2級に合格できるというペースでも英語学習においては順調に進んでいるケースといえます。実際に中堅大学では総合型選抜の出願資格にしているケースも多くありますので、英語がとても苦手という人でも準2級を取得して高校を卒業したいところではあります。
※準2級プラスができたことで、総合型選抜の出願資格に今後変化がみられるかもしれません。
◇準2級プラス
準2級と2級の難易度の差が大きいということから、2025年度から新設されたものです。本日時点でまだ1回しか実施されていないものですので、今後実際の合格の状況とにより、難易度の調整があるかはわかりかねるものの、初回分の問題を見た印象では、準2級に比べて大きく難易度が上がったものにはなっておらず、準2級と2級の間で言えば、準2級寄りという印象です。ですので、英検協会の示す基準は「高校上級程度」とありますが、実際の受験の動向としては、高1終了時に準2級プラスを取得というような流れになると思います。高2の春や秋に取得できているということでも、比較的順調に英語学習が進んでいる証といえるでしょう。
なお、中学生がこれに合格できるかという視点で見たときには、頑張れば届くこともある、という難易度のように感じます。早くから英語を勉強して、中2くらいで準2級に受かる生徒さんならば、合格することは可能かと思います。ただし、長文本文にも高校英語が登場するので、無理をする必要はないと思います。
◇2級
準2級プラスが準2級寄りだったことをふまえると(あくまで初回の印象ですが)、前の級からの難易度の上がり方はあまり変わらない印象です。準2級プラスに合格してから半年で合格というのは難しいように思います。
基本的な出題範囲が高校卒業程度となっているため、中学内容だけでは文を読み通すことができません。準2級であれば長文のほうは中学単語が中心になっていますし、準2級プラスは準2級の単語がある程度入っている前提が必要ですが、文法は中学英語だけでも内容は大まかな意味はとれる難易度かと思います。しかし、2級の長文は高校生で学習する単語を普通に使った文になっていることに加え、高校英語で頻出の文法はたくさん使われています。この点でいえば、中学生時に2級に合格というのは相当難しく、基本的に考える必要はないかと思います(※)。高1終了時に受験をし始めて高校2年生のうちに合格できるならば、英語力はかなり高いといえます。高3終了時の合格でも十分英語が身についているといえるものになるため、当教室にお通いの高校生には高校在学中に2級以上の合格を目指してもらっています。
2級くらいになるとリスニングで苦戦する生徒さんが増えてきます。準2級までであれば、リスニングのほうが点が高くなるというケースが少なくないのですが、2級のリスニングはしっかり対策をしないと点をあげることが難しいのが実際です。
※大阪府の高校受験では、英検2級(以上)を取得していると有利になるという高校があります。
◇準1級
2級からさらに難易度が飛躍してかなりの難易度になっています。2級を受かった後、数か月勉強すれば合格できるという難易度ではなく、単語力をかなり強化しないと合格は難しいです。準1級以降は新しい文法が必要になるということはありませんが、内容がよりアカデミックになる、全体的に高い文法知識が必要になる、そして文章自体が長くなるという点で非常に難しいです。また、リスニングでは、多くの生徒さんが苦戦するパート(Part2)があり、準1級合格最大の壁になっているといっても過言ではありません。このため、高校生にとっての準1級はかなりハードルが高いものになっています。ただし、長文だけで言うと大学受験でMARCHなどと呼ばれる難関大学を受験するケースの場合には準1級の長文を読めるような英語力は必要です。
現在の大学受験では準1級を取得できていると、一定の加点があったり、学校によっては英語が満点換算されるため、多くの高校生が受験生しています。高2の冬や高3の春に受験をする人が増えていますが、大学生になってからの受験、社会人の方の受験も一定数います。
◇1級(ご参考)
準1級合格のための単語力が約9,000語をといわれるのに対し、1級合格には12,000~15,000語の習得が必要と言われています。また、2次試験では2分間スピーチ(社会問題などについて)が必要になり、さらにそのスピーチに対してQ&Aもあり、非常に難しいものになっています。単語にしても、面接対策にしても、大学受験とは方向が違うので、大学受験のために1級を合格しておくということを考える必要はありません。早慶以上の超難関大学受験生には1級取得者がいるのが実際ではありますが、帰国子女や、中学受験の難関校出身者がおおいため、公立中学、公立高校での英語教育が主という人では、1級所得によるメリットも決して大きくないため、基本的には準1級までを考えるというスタンスで問題ありません。合格を目指すのなら、基本的には大学受験が終わってからということになるでしょう。ただし、大学以降は就職のために英語試験を受けることもありますが、TOEIC(L&R)のほうがよくつかわれています。さらに海外の就職であれば、TOEFLやIELTSの方が必要になるため、何かに有利になるという理由で英語資格試験を利用する大学生にとっては、これらを受ける中でついでに受けるというような位置づけになるように思います。
以降は、英語学習における英検の意味についての個人的な意見です。英語が嫌いな人にとっては興味のない内容かもしれませんが、英検学習を通して得られること、実感できることなどをご紹介いたします。
●英語を楽しむ、という実感を得るなら準1級以上の学習をするのがおすすめです。
英検と聞くと、受験に有利だからうける、というだけになってしまうことも少なくないとおもいますが、上位級の英語が読めるようになってくると、身の回りの英語がわかってくるようになり、英語自体を楽しく感じることがあります。
たとえば、洋画を吹き替えなしで見てみてください。このとき、字幕を英語にするのがおすすめです。実は映画はボソボソ話すことが多いので、耳だけで聞き取るのはかなり難しいですが、英語字幕があれば、何を言っているかがわかりますし、準1級くらいの英語力があれば、英語字幕があれば、映画にもよりますが、内容の6割程度は理解できるかもしれません。実際、ハリーポッターの映画では高校英語で使われている文法がたくさん出てきますが、準1級に合格できる英語力があれば、これらは十分理解できます。自分の学習した文法が出てくることで、英語学習が楽しくなってきます。せっかく英語を勉強するのですから、楽しく学びたいものですね。
●1級取得の意味
本文中にも書きましたが、1級取得によるメリットは多くありません。通訳案内士の英語試験が免除される、というのはありはするものの、このために1級を取得しようとする人は多くはないでしょう。となると多くの場合は、英語力の証明、ということになると思います。ですが、個人的には1級の合格にはさらに別の意味があると思っています。
英検1級の2次試験では社会問題について問われます。
たとえば、
「世界共通言語により世界経済に利益があるのか」
「人類は自らの滅亡を防げるのか」
「SNSは人々のモラルを下げたのか」
「現代において宗教は必要か」
「より多くの女性をリーダーに持つことが日本企業にとって有益か」
「テロリズムは根絶することができるか」
などがあげられます。1級の実際の面接では5つのテーマのうち1つを選んで2分間スピーチをすることになりますが、これらをそもそも日本語ででも考えることが普段あるでしょうか。実は1級の面接だけは合格率が60%となっており、採点基準も比較的厳しめです。このため、これらに対応するためには、市販の対策本で付け焼刃で対応するのでなく(それで合格する方もたくさんいますが)、普段からいろいろな社会問題に興味を持ってそれを英語で言えるようにする、という姿勢が必要です。さらに、上記のものは日本だけのことでなく、世界の状況に目を向ける必要があります。これこそが英検1級を受ける・取得する意味かと思います。「無知の知」という言葉があります。自分が何を知らないのかを知る、ということになりますが、英検の学習をとおして、様々なことを学ぶことができます。自分の興味のなかった分野へ足を踏み入れ、新たに興味を持つことにもつながります。英検1級は英検という資格試験の1つのゴールではありますが、実は新しい学びのスタートである、といえると思います。