2025.07.10
今回のテーマは、「何が出題されるかを知る」です。
これは、具体的なテストの点数をあげる方法ということになりますが、いくら勉強時間をとっても、自分の練習したものがテストに出なければ、残念ながら点数にはつながりません。
ですから、テスト対策、検定対策、入試対策などの場合は、何が出題されるか、ということを知る必要があります。
少し具体的に見ていきましょう。
例えば、中2の理科で「化学変化」が試験範囲になったとします。この時出題される可能性が高いのが、
・炭酸水素ナトリウムの熱分解
・水の電気分解
・硫化鉄の実験
・銅と酸素、マグネシウムと酸素の反応する比に関連した計算問題
などです。さらに炭酸水素ナトリウムの熱分解の問題では、
・反応前と反応後の物質の区別の仕方
・反応によって出てきた液体(水ですが)を確かめるための方法、色の変化
・実験場の注意2つ
・化学反応式
のいくつか、またはすべてが出題されます。
このように、中学生の理科では、この単元が出題されるならこの問題が出る、というのがありますが、この出題される問題、いいかえれば、「問われ方」を覚えることが大切です。
数学の例も見ていきましょう。
「2次関数」(中3)が試験範囲になるとします。この時出題可能性の高いものは以下のものです。
・2次関数の式を求める問題、対応するx、yを求める問題
・変化の割合に関する問題
・変域に関する問題
・グラフの交点やそれに伴った座標平面内の面積などを求める問題
・点や図形の移動の問題
などがあげられます。このうち、「変化の割合に関する問題」「変域に関する問題」は神奈川県の入試にも出題されることが多いため、テストにおいても出題される可能性は極めて100%に近いです。
こういったように、出るものがある程度わかっていれば、効率よく勉強もできますし、頑張ったことが結果として出やすいので、今後の意欲も上がってきます。目の前のワークの問題を解けるようにするだけでなく、どういう問題が出題されるのか、という視点で勉強を進めていくことが大切です。
では、これらの「よく出る問題」はどのようにして知ることができるでしょうか。
皆さん自身がやりやすいのは、複数の問題集を見る、解くことです。
「問題集」というのは、定期テストや入試の過去問を確認し、それに合わせて作られているため、基本的に重要問題というのは、どの問題集にも載っていることが多いです。
さらに学校の教科書の例題や章末問題などとの重複があるようであれば、それが「テストに出る問題」である可能性が高いかと思います。
学習塾ではこうした「よく出る問題」を中心に指導しながら、実際のテストで出題される、いわゆる応用問題への取り組み方を練習できますし、個別指導であれば、生徒さん個人個人に合わせた内容や指導法で進めることができますので、より効率よく勉強できるということにはなるかと思います。
もちろん、学習が進んでいけば、広く深く知識をつけていくことになりますので、テストのためでない知識をつけていくということにはなりますが、勉強は多くの人にとっては苦しいものなので、まずは頑張ったことがそのまま数値(結果)として身につくような勉強していくのがおすすめです。その結果、意欲が上がり、特定の教科や知識を追究できれば理想的かと思います。