横浜六浦教室のメッセージ
正常性バイアス
2025.07.30
正常性バイアス(=Normalcy bias)は、予期しない事態に直面した際、
心の平穏を守るために状況を「正常」と認識してしまう心理的メカニズムです。
例えば、災害や危険な状況において、「自分は大丈夫」と過信し、
避難が遅れることがあります。これにより、被害が拡大する恐れがあります。
正常性バイアスは、企業や個人のキャリアにも影響を与え、
リスク対応の遅れや判断ミスを引き起こします。これを防ぐためには、
日頃から想定外の事態に備え、冷静に対処する訓練が重要です。
正常性バイアスは、「日常のさまざまな出来事や判断」「心理的ストレス」に反応しないことで、
「正常な範囲に納まっていると認識する」「心の平穏を守る」ための機能です。
正常性バイアスが災害など非常時に機能した結果、「この程度なら大丈夫」
「自分なら大丈夫」といった過小評価につながり、逆に被害を拡大してしまう場合があります。
混同しやすい正常性バイアスと同調バイアスの違いは、下記の通りです。
正常性バイアス:予期しない事態に直面した際、先入観や思い込みが働き、
事態を正常な範囲内と自動的に考える心の働きのこと
同調性バイアス:周囲の人と同じ行動を取ることが安全だと考える心の働きで、
一致団結といった良い作用もあります