綱島教室のメッセージ
言語について
2023.11.23
こんにちは。先日「私日本語大好きやねん」という話をしたかと思うのですが、私は日本語に限らず言葉というものが好きです。
とてつもない自分語りから始まりましたが、本日はタイトル通り言語についてお話していきましょう。
日本の第一言語は言わずもがな日本語で、小学生のころから「国語」という授業で日本語を習います。
そして今や世界の共通言語といっても過言ではない「英語」を小学5年生から習っていきますね。日本人の第二言語と言われており、ある程度のレベルは求められ、高校卒業後大学でも文理関係なく付き合っていくのが英語になります。
英語が苦手、という生徒さんは少なからずいらっしゃいますし、かくいう私もめちゃくちゃ得意か、と言われればそれはNOです。
ですが、苦手だから、異国の言葉だからと諦めるのには早いんですよね。
もちろん、これに年齢も関係ありません。
何故か、といえば答えは簡単。私たち日本人は「言語の最難関」と言われる日本語を日常的に扱っているからなのです。
海外の方も異国語を習うことがあります。その中で最も習得が難しいというのが日本語なのです。
アルファベットは26文字。大文字小文字あるやん!と言いたくもなりますが、大文字小文字は正直ライティングにちょこっと乗っかるくらいで習得するうえで大きな壁になるか、と言われれば答えはNOですね?
ライティングするのに「大文字にする定義意味不明なんですけど!?」っていう人、ゼロではないかもしれませんがそう多くはありません。
ですが、現代日本語は58,982字です。内訳はひらがな・カタカナ 168字 + 漢字 (文字情報基盤文字)58,814字。
いいですか?言葉じゃないですよ?文字ですよ?
この中でも2,000字取得すれば十分と言われますが、それでも2,000字!
もう一回言いますよ。字、ですからね。単語じゃないですよ。
そしてもう一つの難関「読み」ですよ。
はい、「一日」これ、なんて読みますか?
「ついたち」?「いちにち」?
文章によって使い分けますよね。「一」も「日」も読み方は様々です。
じゃあ次、「はし」を漢字で書いてください。
お友達と書いても、ご家族の中で書いても、きっとバラバラですね。
橋、端、箸...まさか、嘴って書いた人います?
このような特殊さから、海外の人達は日本語のことを「極悪な言語だ」と言います。
これは海外の学者が書いたレポートに乗っていた言葉なので、割と海外の中では共通認識なのかもしれません。
そして日本語は「位置が変わっても、抜けても意味が(大体)通じる」という特性もあります。
「私はあなたを愛している」
「あなたを愛している、私は」
「私は愛している、あなたを」
「私はあなたを...(愛している)」
「(私は)あなたを愛している」
「私は(あなたを)愛している」
完璧ではなくとも、大体伝わりますよね
ですが、英語はそうもいきません。なぜなら英語は「位置」が「意味」を決めるからです。
極論で大雑把に言うと「位置」が分かっていれば「意味」は分かるし、「意味」が分かっていれば「位置」も分かるのです。
英語の勉強はいわば「位置」と「意味」の特訓。
ちなみに、日本人が覚えやすい言語として挙げられるのは「英語」と「韓国語」です。
そして日本人が習得しにくいと言われているのが「中国語」とも言われています。韓国語は文字(ハングル)は英語のアルファベットの特長を持ち、文法は日本語に近い特徴があると言われているためです。
習得が難しい「中国語」には、発音の壁があると言います。
中国語は同じ文字で4つの発音があり、発音により意味を分けるものですから、スピーキング習得のハードルは高いと言われています。
リーディングは漢文体なので、ニュアンスで読み取ることはそこまで難しくないとも言われています。
こう考えると、英語の勉強は思ったよりハードルが高くはないのかもしれません。
バイリンガルも決して無謀な夢ではありません。城南コベッツでぜひ一緒にバイリンガルの夢を追い、「言語って楽しい!」にしていきましょう。