皆さん、新学期が始まりましたね。
仲の良い友達と同じクラスになって嬉しい人もいれば、そうでない人もいるかもしれません。どんな環境であっても、ここから新しい学習が始まることは全員に共通しています。
このタイミングで、ぜひ意識してほしいことがあります。
それは、「いつもよりほんの少し、0.01だけ多く努力すること」です。
「たった0.01?」と思うかもしれません。しかし、この小さな差が1年間でどれだけの違いを生むのか、ご存じでしょうか?
たとえば、毎日の努力を「1」とした場合、
0.99(妥協)を365日続けると → 約0.0255(0.99の365乗)
1.01(努力)を365日続けると → 約37.78(1.01の365乗)
つまり、最終的な差は約1,260倍にもなるのです。
「毎日ちょっと頑張るか、ちょっと手を抜くか」――その選択が、1年後に大きな結果の差となって表れます。
例えば、少しだけ多く単語を覚える、毎日少しだけ復習する。そんな小さな努力が積み重なり、大きな違いを生むのです。
塾では、皆さん一人ひとりが「1.01の努力」を少しずつ積み重ねていけるよう、全力でサポートしていきます。
今日から、ほんの少し意識を変えてみましょう。たった0.01の努力が、未来を大きく変えるかもしれません。
(文責:髙橋 和真)
最近、いろんなところで電光掲示板を見られるようになりました。そして電光掲示板の一部には日本語以外に英語で書かれたものも出てくるようになりました。そんな英語もかかれた電光掲示板で英語の勉強してみませんか?
英語の勉強、特に単語の練習ってやってもなかなか覚えられなくて、億劫ですよね。そんな息抜きにやってみるのはどうでしょう?例えば、電車の車内についている電光掲示板。その文を一例に考えて見ましょう。
the train is delayed by 30 minutes.(この電車は30分遅れている)
「train」は電車ですし、「delayed」遅れているという意味になります。しかし、この単語を調べてみるとどうでしょう。「train」には訓練という意味も出てきますし、行列なんて意味も出てきます。「delay」にはぐずぐずするという意味や手間取るという意味も出てきます。このように何気なく書かれている電光掲示板でもちょっとした英語の宝箱になっています。勉強の合間にやってみるのも面白いかもしれませんね。
(文責:富永三都樹)
国語、とりわけ現代文の考え方についてお伝えしようと思います。「なんとなく解けるからいいや」と考えがちですが、「勘」で解いていると、得点が安定しません。一発勝負の試験では、失敗する可能性があります。学習で養うのは、解き方の再現性を高めることです。出題はおおむね語彙や文法、文学史などの知識問題、本文合致問題、記述問題です。知識について、本文中に理解の及ばない語が用いられていると、読解の妨げとなります。英語であれば、まず単語帳の学習から始めることがほとんどですが、国語において語彙の学びは軽視されがちです。いたずらに読書をしても読解力は向上しませんが、語彙の数は読書量に比例するはずです。本文合致問題では、本文の記述と選択肢の表現を照合して考えることが重要です。問題は本文に依拠して作成されていることを踏まえて、解答根拠を特定する力が問われています。記述問題は、筆者の意見の要約やその上で自身の意見を述べるものが大半です。意見の混同を避けること、使用語句の選択に注意することが重要です。少しでも自分の言葉として発信できる語句を蓄え、表現の幅を広げてほしいと思います。(文責:仁木 陽大)
私は中学1年生の頃、『Drippy』という英語小説を読んでいました。いや、父親に「読まされていた」というのが正解でしょうか。もうだいぶ昔のことなので記憶は曖昧ですが、家出をした雨粒の子(ドリッピー)が色んな場所での体験を通して成長していく、という内容だったと思います。私はとにかく勉強嫌いだったので、見兼ねた父親がこれを毎日15分読むよう勧めてきたのがキッカケです。当然、中学1年生の私には英語小説は難しすぎて、何も分かりませんでした。しかし嫌々ながら読んでいくにつれ、次第に何となくですが「言葉のルールのようなもの」が身に付いていきました。「いつもこの言葉はここにあるな」「この語尾で終わる単語はいつも種類が似ている気がするな」など、明確に説明はできないものの感覚で分かるようになりました。気付けば1年ほど継続でき、その甲斐あり、その後は大学受験まで英語は得意科目となりました。たった15分の学習、というよりほぼ「遊び」です。小説を読んでいるだけなので、勉強という感覚がなかったのも継続できた要因です。また言葉のニュアンスなどは、単語帳でつらつら勉強するよりも実際の文章でどう使われるのか、これに触れ続けることで言語は上達するのだと実感しました。調べてみたところ、どうやら英語学習者向けの『家出のドリッピー』というのが現在あるようです。もし興味がありましたら皆さんも試してみてはどうでしょうか。
執筆:栗明純彦
11、12月に受けた定期テストが返却される時期になりましたね。また高校3年生の皆さんは入試に向けて過去問を解いている時期かもしれません。
テストや過去問の結果をみて、ほっとした生徒さんもいれば「もっと頑張れたはず」と感じる生徒さんもいるかもしれません。テストはただ点数を見るだけでなく、自分の学びを振り返る良いチャンスでもあります。どの問題がうまくいかなかったのか、テストの何週間前から勉強していたのかを確認することで、次に向けて改善すべき箇所が見えてきます。
約10年間、講師を務めて私が感じることは普段から、しっかりと勉強している生徒は定期テストや入試でも良い結果を残してくれます。ここでいう「しっかりと勉強している」というのは、ただ闇雲に長時間勉強するのではなく、「その都度勉強している内容を完全にマスターしてやろう!という意気込み」と「常に自己分析をしている」ことをいいます。後者はすぐに実践することは難しいと思いますのでそれができるように講師と一緒にサポートしていきたいと思います。
執筆:宮野俊太