2025.06.05
中学生になると、学年が一つ上がるごとに「勉強の意味」や「成績の差が付くポイント」が大きく変わってきます。
このページでは、中学生の今の学年で「やるべきこと」や受験生になって「後悔しないコツ」についてお伝えします。
中一 差が付き始める最初の時期に「差をつける側」になる
1. 小学校との違い
中学生になってほとんどの人が感じることは、「小学校の時のテストと違う!」ということです。テスト範囲が広いため、「ここ数日の内容を覚えていれば良い点数が取れる」小学校のテストとは全く違います。また内容も、基本的なことがわかっていれば点が取れていたものが、きちんと理解していないと点が取れないものに変わります。
2. 夏休み前についたちょっとした「差」が重要
学習は「前に学んだ内容に積み上げていく」形で進みます。つまり、これまでの内容が不完全だと、9月以降の内容はついていくことが難しくなります。その結果、「やる気さえ失ってしまう」という恐ろしいことが当たり前のように起こります。そのため、「まだやらなくても追いつける」という考えは非常に危険になるため、夏休みを有効活用して差をつける側になりましょう!
3. まとめ
まだまだ高校受験を意識して勉強しなさいと言われても難しい時期かもしれません。しかし、中 3 でどういう学力になっているかはこの時期にかかっています。それは間違いありません。毎日着実に学習する人と、後になって一気にまとめて学習する人とでは、総学習時間が同じでも前者の方が確固たる学力を築けます。
「差がつき始める最初の時期に『差をつける側』になる」これを意識して有意義な夏休みを過ごしましょう!!
中二 中学生活の折り返し地点 勝負が分かれる最重要時期
1. 受験を意識する
中学生活も夏休みでちょうど折り返し地点です。ここから先は高校入試を意識しなければいけません。毎回の定期テストはせいぜい2ヶ月程度の範囲の試験ですが、高校入試の試験範囲は中学3年間の範囲です。定期テストの対策でも毎回大変なので、高校入試の対策は直前1ヶ月でできることはありません。今の段階で何が必要かといえば、答えは一つです。
「中学入学からここまでに教わった内容の徹底復習」です。9月になる前に「これまでの内容は大丈夫」という状態にしておかなければいけません。
2. 受験に必要な科目はすべて総復習
中学生活も後半に入るにあたり、英語・数学といったメイン科目以外にも手を入れていく必要があります。たとえば、昨年の地理をけっこう忘れてしまっているという場合、今やっている歴史、来年やる公民の学習に直接的な影響はありません。しかし入試ではしっかりと出題されますから、どこかのタイミングできちんとやり直しをする必要があります。そのタイミングはこの中2の夏をおいて他にはありません(もし放っておけば、中3の夏は「地理も歴史もやり直して同時に公民もやらないと」という状況になります)。
3. 英検®にチャレンジしてみよう
英検®は英語の学習状況を把握すること、そしてペースメーカーとしても有効であるだけでなく、将来的な進学にも役に立つ検定です。大学受験は26年度入試から年内に実施される基礎学力型入試が始まり、今後は中堅私大までの大学でメインの入試になっていくことが予想されて
います。この試験では英検®が非常に大きな意味を持つことが確実視されています。英検®を取得していれば合格可能性が一気に上がる試験です。
おそらく今後はこれに伴って多くの中学生・高校生が英検®を受検し、この入試は「英検®がないと圧倒的に不利」な入試になっていくはずです。英検®は英語の学習と「受検経験」で級・スコアが上がっていく試験です。まずはチャレンジして、継続的にランクアップしていきましょう!
4. まとめ
受験勉強のコツは「今のまま進んだら、○年生の□月にはどんな状況になるだろう」と想像すること。その想像した状況がマズそうな場合に「じゃあいつまでに何をしておくべきだろう」と考えることです。これを考えたときに「でも忙しいし・・・」と言い訳をしたくなりますが、そこで「忙しい中でどうやって時間を取って学習するべきか」と考えることがとても重要です。受験勉強は才能の有無よりも、こうして「必要なことを洗い出して、忙しい中で時間を作って学習できるかどうか」が勝負を分けます。中2の今の段階であれば、学習上の遅れはまだ十分取り戻せます。しかし時間がたてばたつほど「今から○○高校は難しい」、そして「今から○○高校は絶対に無理」という形で、だんだんと非現実的な話になってしまいます。目標を現実にするための必要な努力はその量だけでなく「時期」も大切なのです。
中3 勝負の夏 入試対策をまとめて進める最後のチャンス
1. 入試の結果を決める最大の勝負どころ
中3の夏は、高校入試に向けた最大の勝負どころです。中学入学からここまでの復習を一気に行う機会はこの後にはもうありません。9月からは再び学校で新しい内容を教わりますから、日々の復習に追われつつ定期テスト対策と入試対策を進めなければならず、「入試対策」としてじっくり時間を取ることは難しくなります。そして、冬休みは期間が短く、やれることは限定されます。また直前期ゆえに「過去問演習」を行うなど、復習に十分な時間を割くことはできません。「夏は、絶対に無駄にできない貴重な時間」という意識を持ちましょう。
2. とにかく問題演習を
これまでの総復習をするにあたり、やってしまいがちなことが「参考書の見直し」です。参考書の見直し、すなわち「知識の確認」は大切なことではありますが、それで確認して満足してはいけません。「知識があれば大丈夫」という発想は「野球のルールや戦術を知っていれば試合で上手にプレーできる」と言っているのと同じです。実際にはルールや戦術を知っているだけではプレーはできません。上手にプレーできるようにするには実際に練習をするしかありません。勉強も全く同じで、知識を得たら問題演習をしなければいけません。それで「あれ?なんでこんなミスしちゃったんだろう」「こんなことわかっていたのに、なんで間違えちゃったんだろう」「こんな意地悪な出題のしかたもあるのか。次は気を付けないと」というように、知識だけ身に付けてもうまくいかないという経験を積んでいく必要があります。参考書やノートを見て勉強する人はとても多いです(赤い下敷きで勉強する人など)。しかしこの学習では「経験」が積めませんから、時間をかけている割に成績が伸びません。同じくらい勉強しているはずなのに成績の伸びに差が出るのは、問題演習をどのくらいしているかということが大きくかかわります。忘れていること、理解できていないことを確認しつつ、問題演習で経験を積む。そんな良い学習を目指していきましょう。
3. まとめ
中学3年生の一年は、これまでの積み重ねと、これからの努力が結果に表れる本番の年です。
特に、「問題演習」にしっかり取り組むことで、知識の定着と得点力が格段に上がります。入試に向けた勝負は、すでに始まっています。「やるべきことを、今やる」。それが合格への一番の近道です。
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