城南コベッツ東船橋教室

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東船橋教室のメッセージ

【中学生必見!】夏の終わりから夏休み明けが危ない!なぜ数学でつまずくのか学年別に徹底解説!

2025.07.08

おはようございます。
東船橋のフクゾウです。

「この世の中学生は男も女も
数学 やべぇの子ばかり・・・
そんな皆さんのココロのスキマをお埋め致します

いいえ、お金は一銭もいただきません。わたしの笑顔はスマイル0円ですから。
皆さんが満足されたら、それが何よりの報酬でございます」


フクゾウ.png


夏休み、それは多くの学生にとって待ちに待った長期休暇。部活動に励んだり、友達と遊んだり、旅行に行ったりと、普段できない体験をする貴重な時間です。

しかし、この楽しい夏休みが、実は中学生にとって「落とし穴」になりやすい時期であることをご存知でしょうか?

特に、夏休みの終わりから夏休み明けにかけては、学力の低下、特に数学でつまずく生徒が急増する傾向にあります

なぜ、この時期に多くの生徒が壁にぶつかってしまうのでしょうか?

そして、学年ごとにどの単元に特に注意が必要なのでしょうか? そのメカニズムと具体的な対策について、詳しく見ていきましょう。



夏休みが「魔の期間」になる4つの落とし穴

学年を問わず、夏休みが数学の学力低下に繋がりやすい共通の要因があります。

1.生活リズムの崩壊 夏休みに入ると、多くの生徒は普段の学校生活とは異なる生活リズムになります。夜更かしをして朝遅くまで寝る、食事の時間も不規則になる、といったことはよくあることです。この生活リズムの崩壊が、夏休み明けの学習に大きな影響を与えます。脳は規則正しい生活リズムの中で最も効率的に働くため、集中力や記憶力の低下を招き、数学の論理的思考や計算力に悪影響を及ぼします。

2.学習習慣の途絶 学校の授業がなくなり、定期的な宿題も少なくなることで、知らず知らずのうちに学習習慣が途絶えてしまうことがあります。数学は積み重ねの教科であり、少しでも学習から離れると、以前に習った内容を忘れ、新しい内容についていけなくなるという悪循環に陥りやすくなります。長期的な学習ブランクは、この「忘れ」を加速させます。

3.長期休み特有の「課題」への取り組み方 夏休みには学校から宿題が出されますが、「最初に取り組むだけ」または「最後にまとめて取り組むだけ」というパターンになりがちです。また、丸付けを適当に済ませたり、間違えた問題の見直しを怠ったりすることもよくあります。特に数学では、なぜ間違えたのか、どこでつまずいたのかを理解し、間違いを克服することが学力向上には不可欠です。

4.得意科目・苦手科目の偏り学習 まとまった時間があるからこそ、自分の好きな教科ばかり勉強したり、苦手な数学から目を背けたりする傾向が見られます。苦手な数学から完全に離れてしまうと、その苦手意識はさらに強まり、基礎が固まらないまま新しい学期の内容に進むことになり、ますます理解が追いつかなくなります。

これらの要因が重なり、夏の終わりから夏休み明けにかけて、生徒たちは特に数学でつまずきやすくなるのです。記憶の薄れがピークに達し、学校生活への適応が困難な上に、夏休み明けにはテストや新しい単元が始まることが、さらに拍車をかけます。


さて、ここから数学の話題になるのですが、
最初に 学研総合教育研究所がまとめた苦手な教科・得意な教科についての調査レポートを確認してみてください。


学年別!夏休み前後の数学における要注意単元と対策

ここからは、学年ごとに夏休み前と夏休み明け(2学期、前期の終わり)に学習する主な単元と、それらを踏まえた学習のポイントを見ていきましょう。


中学1年生

中学1年生の夏休みは、小学校までの算数から本格的な数学への移行期であり、最もつまずきやすい時期の一つです。

夏休み前(1学期後半):

  • 正の数・負の数:特に四則計算(加法・減法・乗法・除法)の符号の決定。

  • 文字と式:文字式の表し方、計算、分配法則。

  • 方程式:一次方程式の基本的な解き方。

夏休み明け(2学期序盤):

  • 方程式の応用:割合、速さ、食塩水の濃度などを用いた文章問題。

  • 比例・反比例:グラフ、変域、式を求める問題。

  • 平面図形、空間図形:基本的な図形の性質、作図、体積や表面積の公式。

つまずきポイントと対策: 1年生で最も重要なのは、正負の数の計算を完璧にすることと、文字式・方程式の概念を理解することです。これができていないと、2学期以降の数学は全てつまずきます。夏休み中に、正負の数の計算練習を徹底し、文字式のルールを復習しましょう。

特に、方程式の文章問題は、国語力も問われるため、夏休み中に多様なパターンに触れておくことが重要です。

比例・反比例はグラフの概念が初めて出てくるので、夏休み中に基本的なグラフの書き方を復習しておくとスムーズです。


中学2年生

中学2年生は、数学の難易度が一段と上がる学年です。抽象的な概念が増え、1年生で習った内容の応用力が問われます。

夏休み前(1学期後半):

  • 連立方程式:加減法、代入法、文章問題。

  • 一次関数:グラフ、変化の割合、直線の式、交点。

夏休み明け(2学期序盤):

  • 一次関数の応用:図形との融合問題、速さに関する問題。

  • 平行と合同:平行線の性質、多角形の性質、合同の証明。

  • 確率:場合の数、確率の計算。

つまずきポイントと対策: 2年生の夏休み前は連立方程式と一次関数が山場です。

特に一次関数は、今後の関数分野の基礎となるため、グラフの読み取り方、傾き(変化の割合)と切片の意味をしっかり理解することが重要です。

夏休み中に、これらの単元の計算練習とグラフの問題を重点的に復習しましょう。

夏休み明けに始まる図形の証明は、論理的思考力が問われるため、夏休み中に1年生で習った図形の性質や記号の意味を復習しておくと良いでしょう。また、確率も苦手意識を持つ生徒が多い単元です。場合の数から丁寧に復習し、漏れなく数え上げる練習をしておきましょう。証明問題は、夏休み中に「なぜそうなるのか」を考える習慣をつけておくことが、2学期以降の学習をスムーズにする鍵になります。


中学3年生

中学3年生は、高校入試を控える重要な学年です。これまで学習した内容の総仕上げに加え、新たな重要単元が登場します。

夏休み前(1学期後半):

  • 多項式:展開、因数分解。

  • 平方根:根号の計算、有理化。

  • 二次方程式:解の公式、文章問題。

夏休み明け(2学期序盤):

  • 二次関数:グラフ、変域、最大値・最小値。

  • 相似な図形:相似条件、相似比、面積比・体積比。

  • 円の性質:円周角の定理など。

  • 三平方の定理(ピタゴラスの定理):平面図形・空間図形への応用。

つまずきポイントと対策: 3年生の夏休み前は、展開・因数分解、平方根、二次方程式といった計算分野の集大成です。これらは高校数学の基礎となるため、夏休み中に徹底的に練習し、計算ミスをなくすことが最優先です。特に因数分解はパターンが多く、慣れるまで時間がかかるので、毎日少しずつでも練習を続けましょう。

夏休み明けは、二次関数、相似、円の性質、三平方の定理といった、入試の頻出単元が目白押しです。これらは図形と関数の融合問題として出題されることも多く、これまで習った知識の総合力が問われます。

夏休み中に、1・2年生で習った図形の性質を復習し、基本的な定理や公式を再確認しておくと、スムーズに3年生の応用単元に取り組めます。

特に三平方の定理は、多くの問題に応用されるため、公式を覚えるだけでなく、様々な図形に適用できる練習をしておきましょう。


夏休み明けの数学でつまずかないための具体的な対策!

学年を問わず、夏休み明けの「つまずき」を回避し、学力向上に繋げるための共通の対策は以下の通りです。

1.規則正しい生活リズムをキープする 夏休み中も、できるだけ学校があるときと同じ時間に起き、同じ時間に寝るように心がけましょう。難しい場合は、夏休みの終わりに向けて徐々に元のリズムに戻していくように調整しましょう。

2.毎日少しでも学習時間を確保する 「学習ブランク」を作らないために、毎日決まった時間に勉強する習慣をつけましょう。たとえ30分でも1時間でも構いません。毎日継続することが重要です。特に数学は、計算練習や基本問題の復習をルーティンに組み込みましょう。

3.夏休みの宿題は計画的に!そして徹底的に! 夏休みが始まったら、まず宿題の量を把握し、いつまでに何をやるか具体的な計画を立てましょう。特に数学のドリルや問題集は、毎日少しずつ進め、決して「溜め込み」をしないことです。問題を解いたらすぐに丸付けを行い、間違えた問題は必ずその日のうちに、または翌日には見直して解き直しましょう。 なぜ間違えたのか、どこで理解が止まっているのかを把握することが重要です。

4.苦手を克服するチャンスと捉える 夏休みは、普段の授業ではなかなか時間を取れない苦手分野の克服に最適な時期です。学年ごとのつまずきポイントを参考に、自分の苦手な単元があれば、教科書を読み直したり、参考書や問題集で基礎から学び直したりするチャンスです。焦らず、一歩一歩着実に理解を深めていきましょう。

5.夏休み終盤には「総復習」の時間を設ける 夏休みが終わる1週間前からは、夏休み中に学習した内容だけでなく、これまでの学年で習った重要単元も含めて総復習する時間を設けましょう。 特に数学は、前の学年の内容が土台となることが多いため、抜けがないか確認することが重要です。苦手な問題や間違えやすい問題を重点的に復習し、夏休み明けのテストに備えましょう。



まとめ:夏休みは「差がつく」期間!

夏休みは、遊んだり休んだりするだけでなく、学力を伸ばす絶好のチャンスでもあります。

しかし、その過ごし方によっては、夏休み明けに大きな「つまずき」が生じてしまう可能性も秘めています。

特に数学は、積み重ねが非常に重要な教科であり、夏休み中の学習習慣や取り組み方が、その後の学力に大きな影響を与えます。



「夏休みの終わりから夏休み明け」という魔の期間を乗り越え、むしろここで差をつけるためには、規則正しい生活、計画的な学習、そして苦手分野への積極的な取り組みが不可欠です。

楽しい夏休みを過ごしつつも、学習への意識を忘れず、充実した夏休みを過ごしましょう。そうすれば、夏休み明けに自信を持って新学期を迎え、さらなる学力向上へと繋げることができるはずです。頑張れ、中学生!