城南コベッツ東船橋教室

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東船橋教室のメッセージ

2026.10.28

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※このブログは《快眠ランド「受験生の睡眠と親の意識調査」》を参考に作成しました。

いよいよ本格的な受験シーズンが到来し、
連日机にかじりついて勉強する子どもの姿を見守っている
親御さんも多いのではないでしょうか。

「受験期は睡眠時間を削ってでも勉強すべきだ」という根性論は、昭和や平成から脈々と語り継がれて
きましたが、令和となった現代でもその常識は健在なのでしょうか。


「快眠ランド」を運営するムーンムーン株式会社が、中3・高3の子どもを持つ全国の保護者を対象に
実施した「受験生の睡眠と親の意識に関する調査」から、現代のリアルな受験事情が見えてきました。


【受験生の約75%が「7時間未満」の睡眠】


調査によると、中学生・高校生の受験生の平日の平均睡眠時間は、
約75%が「7時間未満」であることが分かりました。



6〜7時間未満: 37.0%
5〜6時間未満: 32.6%
7〜8時間未満: 17.1%
5時間未満: 5.0%


実に3人に1人以上が5〜6時間未満しか眠れておらず、受験を控えて睡眠不足に陥っている実態が
浮き彫りになっています。


◆睡眠が削られる原因は「勉強」と「スマホ」の二極化◆

睡眠時間が短くなっている理由として、「塾や予備校からの帰宅が遅い」といった学習面の要因と
並び、
「スマホやSNS」「ゲームや動画」といったデジタルデバイスへの接触が同じ割合(19.5%)で
上位にランクインしました。


昔は「勉強による夜更かし」がメインでしたが、現代の受験生はスマホの誘惑という新たな壁とも
戦っているようです。



【親の過半数が「4当5落」を知らない、または古い言葉と認識】


かつて受験勉強の代名詞として使われていた「4当5落(4時間睡眠なら合格、5時間眠ると不合格)」
という言葉。
この言葉について保護者に聞いたところ、驚くべき結果が出ました。


知らない: 50.3%
知っているが、古い言葉だと思っている: 32.6%

「知らない」「古い」と答えた人を合わせると8割を超え、かつての根性論は保護者世代の間でも
すでに過去のものになりつつあることが分かります。


さらに、「受験期は睡眠時間を削ってでも勉強時間を確保したほうがよいか」という問いに対しては、
「あまりそう思わない」「そう思わない」という否定派が48.1%と、肯定派(26.5%)を
大きく上回りました。
頭では「睡眠を削るべきではない」と理解している保護者が大半のようです。


【睡眠不足が引き起こす「日中の弊害」】


頭では睡眠の大切さを分かっていても、現実には約75%の子どもが睡眠不足に悩んでいます。
その結果、保護者が子どもの日中の様子で気になっていることとして、以下のような問題が挙げられて
います。


朝なかなか起きられない(22.4%)
集中力が続かない様子(14.3%)
イライラしやすい(12.4%)

睡眠を削った代償として、日中の学習効率の低下や精神的な不安定さを招いているケースが
少なくありません。



【睡眠は「削るもの」ではなく「武器にするもの」】



かつて語られた「睡眠時間を削って根性で机に向かう」勉強法は、
もはや過去の遺物となりつつあります。
令和の受験対策において本当に必要なのは、しっかりと脳を休ませて学習効率を最大限に高めること
です。

睡眠は単なる休憩時間ではなく、日中覚えた記憶を整理・定着させ、翌日の集中力を生み出すための
いわば「合格のための強力な武器」です。
闇雲に夜更かしをして体力を削るのではなく、質の良い睡眠を味方につけて効率よく努力を
重ねることこそが、過酷な受験戦線を勝ち抜き、令和の合格へとたどり着く一番の近道と言える
でしょう。

2026.10.27

退屈な反復こそが最強の投資 (6).png
秋の読書週間を前に、
公益財団法人 博報堂教育財団の「こども研究所」が、
全国の小学4年生〜中学3年生(1,200人)を対象にした「子どもの読書」調査結果を発表しました。

「今の子供たちは本を読まない」とよく言われますが、実態を詳しく見ていくと、
単なる「本離れ」では片付けられない、
現代の子供たちならではの興味深い傾向が見えてきました。


◇そもそも、この調査における「本」の定義◇

今回の調査で「本」として扱われているのは、紙の単行本だけにとどまりません。
電子書籍やオーディオブックはもちろん、以下のような幅広いジャンルが対象に含まれています。


・物語、小説、絵本、伝記、ノンフィクション、エッセイ
・ひみつ・知識・雑学の本、やり方・作り方の本(スポーツ、ゲーム、工作など)
・謎解き、なぞなぞ、クイズ、パズル
・ストーリーまんが、学習まんが
・図鑑、辞典、写真集、イラスト集


純文学や小説だけでなく、まんがや図鑑、雑学本なども含めた「子供の身の回りの読み物全般」を
広く指しているのが大きな特徴です。


【「読書好き」は約7割なのに、実際の読書時間は...】


まずは、子供たちの「読書好き度」と「実際の読書時間」についての結果です。

「本を読むことが好き」な小中学生:69.3%(約7割)
1週間の読書時間「週1時間未満」または「全く読まない」:72.6%(約7割)

なんと、「本が好き」と答えた子供が約7割もいる一方で、実際の読書時間は
「全く読まない(17.4%)」「1時間未満(55.2%)」を合わせると約7割が週1時間未満
という
結果になりました。

「本は好きだけど、普段あまり時間は取れていない」というギャップが浮き彫りになっています。

また、学年別に比較すると、小学生では「大好き」の割合が16.8%であるのに対し、
中学生では8.
7%へと半減しています。
「好き」の合計も小学生の72.8%から中学生の65.8%へと下がり、
学年が上がるにつれて読書離れが進む傾向
もうかがえます。


【ライバルは動画やゲーム!でも、それが「読書の入り口」にも】


現代の子供たちの自由時間を大きく占めているのが、
動画やゲームといったデジタルエンターテインメントです。

意識調査では、「本を読むのは楽しい」と答えた子供が63.9%だったのに対し、
「本を読むよりも動画やゲームのほうが楽しい」と答えた子供は76.
5%にのぼりました。
この傾向は、本が「大好き」な子供の間でも51.0%が「そう思う」と答えており、動画やゲームが
いかに強力な娯楽であるかが分かります。

しかし、面白いのはここからです。

普段読む本を知るきっかけとして、「学校の図書室(55.5%)」や「本屋(48.6%)」に並んで、
「動画(25.0%)」や「アニメ・ゲーム・テレビ・映画(20.9%)」といったメディアが2割以上
を
占めました。

さらに、本を読んだあとの行動として、読書が「大好き」な子供のデータを見ると、
以下のような積極的な姿が浮かび上がります。


43.9%:「その本のアニメやドラマ、映画を観る」
30.4%:「本に出てきたことを実際にやってみる」
23.6%:「舞台となった場所へ行く」


デジタルコンテンツは読書時間を奪うライバルであると同時に、本と出会う強力な「入り口」となり、
さらには読後の世界を広げる
「立体的な楽しみ方」のスイッチにもなっているようです。


【これからの子供と「本」の付き合い方】


今回の調査を通して見えてきたのは、
子供たちの「本が好き」という気持ちやポテンシャルは決して低くないということです。

動画やゲームにあふれる現代において、昔ながらの読書スタイルをただ強いるのではなく、
まんがや図鑑なども含めた多様な「本」の形を認めつつ、アニメや映像などのメディアを上手に
きっかけにしながら本の世界へ誘うアプローチが、
今の世代には合っているのかもしれません。

2026.10.26

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「試験でなかなか平均点を超えられない...」
「あと10点伸ばしたいけれど、どう勉強すればいいか分からない」

そんな悩みを抱えていませんか?

実は、定期テストでも大学入試でも、あるいは各種資格試験でも、試験で安定して成果を出す人が
必ず守っている「共通のルール」が存在します。
このルールは、平均点を目指す人だけでなく、8~9割の高得点を狙う上位層であっても全く同じです。


【配点の7割を占める「基礎」の徹底】


試験で点数が伸び悩む人の多くは、「難しい問題を解けるようにならなければ点数が上がらない」
という思い込みに囚われています。

しかし、これは大きな間違いです。


◆基礎が最もコスパの良い得点源◆

どんな試験であっても、出題される問題の6〜7割は教科書や基本参考書の
例題レベル(=基礎・標準問題)で占められています。

合格点や目標点を取るために必要なのは、誰も解けないような難問をクリアすることではありません。
「誰もが解ける基礎問題を、1問も落とさずに確実に正解すること」です。

・難問を1問解く努力:膨大な学習時間が必要で、本番で解ける保証もない
・基本問題を完璧にする努力:成果が出やすく、本番でも確実に点数に結びつく

特に平均点付近で伸び悩んでいる方は、難しい問題集に手を出すのではなく、
まずは「テキストの基本例題を、他人に解説できるレベルまで反復すること」に集中しましょう。
上位層を目指す場合でも、土台となる基礎が盤石でなければ応用問題の解説を理解することすら
できません。


【得点力を一瞬で上げる「ケアレスミス」の撲滅】


「分かっていたのに、計算ミスで落とした」
「『誤っているものを選べ』なのに『正しいもの』を選んでしまった」

試験後にこんな後悔をした経験は誰にでもあるはずです。
しかし、これを「ただの不運」や「うっかりミス」で片付けてはいけません。
ケアレスミスは立派な「実力不足」であり、最大の失点原因です。


◇ミスを減らすだけで偏差値は上がる◇

多くの場合、目標点に届かない原因は「知識が足りなかったから」ではなく、
「取れるはずだった点数をミスで捨ててしまったから」です。

もし1回の試験で10点分のケアレスミスをしているなら、新しく知識を詰め込まなくても、
それをゼロにするだけで成績は一気に上がります。

日常の勉強から以下の具体的な習慣を意識しましょう。

・問題文の条件をビジュアル化:「誤っているもの」「2つ選べ」には〇や下線を引く
・途中式・思考プロセスを整理して書く:雑なメモ書きをやめ、見返しやすくする
・「自分のミスの癖」をメモする:どんなミスをしやすいかを記録し、試験直前に見返す

「解ける問題を確実に答案に反映させる」という意識を持つだけで、
あなたの得点力は劇的に変わります。


【限られた時間を使い倒す「時間配分」と「割り切り」】


試験は時間との戦いです。
どれだけ知識があっても、制限時間内に答案用紙に書き切れなければ1点にもなりません。

成績が伸びない人に共通する典型的な失敗パターンが、
「途中の難しい問題で立ち止まり、
後半の簡単な問題までたどり着けないこと」です。


■「飛ばす勇気」が得点を最大化する■

試験が始まったら、必ずしも1番から順番に解く必要はありません。
重要なのは「解ける問題から順番に解き、制限時間内で確実に点をかき集める」ことです。


① 開始30秒の全体俯瞰
試験開始直後に全体をサッと見渡し、問題数と難易度の目安を把握する。

② 「詰まったら即パス」のルール化
1〜2分考えて方針が立たない問題は、一旦飛ばしてマークをつけ、次に進む。

③ 大問ごとの時間制限を決めておく
「大問1には最大15分まで」と事前に決めておき、過ぎたら途中で打ち切って次に進む。


後半に隠れている「簡単に解ける基礎問題」を時間切れで解けない事態(解答欄の空白)は
絶対に避けなければなりません。


【試験の本質は「できることを確実にやる」こと】


今回ご紹介した3つの原則を改めて振り返ってみましょう。

1. 配点の7割を占める「基礎問題」を完璧にする

2. 徹底的なミス対策で「失点」を抑える

3. 時間配分と割り切りで「解ける問題」から確実に取る

これらは一見シンプルですが、どのようなレベルの試験(高校受験、大学受験、資格試験、
公務員試験など)においても変わらない普遍的な勝ちパターンです。

試験の目的は「満点を取ること」でも「難問を解いて格好つけること」でもありません。
「自分の現在の実力の中で、1点でも多く点数をかき集めること」です。

2026.10.24

退屈な反復こそが最強の投資 (5).png
おはようございます。

本日、10月24日(土)は調整休館日となっております。

自習室もご利用できませんので、ご了承ください。
土曜日、日曜日にいただいた問い合わせには、26日(月)より順次対応してまいります。

10月26日(月)より、業務を再開いたしますので、よろしくお願いいたします。

2026.10.23

退屈な反復こそが最強の投資 (4).png
近年、
ビジネスシーンや教育の現場で「リベラルアーツ」という言葉を
耳にする機会が急増しました。

「単なる『教養』のこと?」 「大学の学部名で見かけるけれど、具体的に何を学ぶのか分からない」
と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、リベラルアーツの根本的な意味から歴史的な起源、
そしてなぜ変化の激しい現代社会でこれほど注目されているのかを紐解いていきます。


【リベラルアーツとは?】


リベラルアーツ(Liberal Arts)を日本語に直訳すると、「自由にするための技(学問)」と
なります。

Liberal(自由な、解放された)Arts(技術、学問、術)※ラテン語の Ars に由来

単に「知識をたくさん詰め込むこと」や「雑学に詳しくなること」ではありません。
「人間を不自由な状態(偏見、先入観、常識の縛り、支配など)から解き放ち、自分自身の頭で考え、
自由に変革していくための知識と技術」こそが、
リベラルアーツの本質です。


【リベラルアーツの起源と歴史】


リベラルアーツの起源は、今から2000年以上前の古代ギリシア・古代ローマ時代にまで遡ります。


① 古代ギリシア・ローマ:市民としての「自由」を得る技術

当時の社会は「自由市民」と「奴隷」に分かれていました。
奴隷が生存のための実務的な作業(労働や技術)に従事していたのに対し、自由市民が政治に参加し、
自立して生きるために必要な学問として生まれたのがリベラルアーツの原点です。

裁判や弁論で自分の意見を述べ、社会の意思決定を行うためには、言語を操る力や論理的な思考力が
不可欠だったのです。

② 中世ヨーロッパ:大学の基礎「自由七科(セブン・リベラルアーツ)」

中世ヨーロッパで大学が誕生すると、リベラルアーツは体系化され、
基礎教育である「自由七科(セブン・リベラルアーツ)」へと発展しました。

自由七科は、言葉に関する3つの学問(言語系)と、数に関する4つの学問(数学系)に分かれます。


◆言葉の3科(トリウィウム / 三学)】◆

・文法学(Grammar):正しい言語の使い方・記述を学ぶ
・論理学(Logic):筋道の通った思考と論理展開を学ぶ
・修辞学(Rhetoric):人に伝わる説得力のある表現法(弁論術)を学ぶ

◆数の4科(クワドリウィウム / 四術)◆

・算術
(Arithmetic):数の概念や計算(静的な数)
・幾何学(Geometry):空間や図形(空間における数)
・天文学(Astronomy):宇宙や時間の動き(時間における数)
・音楽(Music):音の調和や比率(調和の数)※当時は数学の一種


これらは神学、法学、医学といった「専門学問」に進む前に、人間としての思考の土台を
作るための必修科目とされていました。


【現代におけるリベラルアーツの定義】

時代を経て発展した現代のリベラルアーツは、「専門分野の枠を超えた横断的な学び」を
指すのが一般的です。

主に以下の3分野を横断して学びます。

・人文科学:哲学、歴史学、文学、言語学など(人間の思想や文化を探求する)
・社会科学:経済学、政治学、社会学、法学など(人間が集まる仕組みを探求する)
・自然科学:数学、物理学、生物学、化学など(自然界や宇宙の法則を探求する)

特定の専門スキル(プログラミング、会計、マーケティングなど)を深掘りする前に幅広く学問に
触れ、
「複眼的な視点」と「問いを立てる力」を養うことが目的です。


【なぜ今、現代社会でリベラルアーツが必要なのか?】


AIの進化やグローバル化など、変化の激しい現代(VUCA時代)においてリベラルアーツが
重視される理由は主に3つあります。

① 「答えのない問い」に対処するため

専門的なスキルや知識は、テクノロジーの変化によってすぐに陳腐化してしまいます。
また、正解が決まっている課題であれば、AIの方が圧倒的に早く正確に解決できます。

しかし、「何が問題なのか?」「人間にとっての豊かさとは何か?」といった答えのない課題に対して
独自の問いを立て、判断を下すには、
思想・歴史・倫理などを根底から理解するリベラルアーツの
思考が欠かせません。

② 専門性に「軸」と「発想力」を与えるため

1つの専門分野だけを突き詰めると視野が狭くなり、「木を見て森を見ず」の状態に陥りがちです。
歴史、科学、哲学といった一見関係のない知識を掛け合わせることで、これまでにない
イノベーションや柔軟な発想が生まれます。

③ 情報過多の時代に「他人の意見」に流されないため

SNSやメディアに情報が溢れる現代では、意識しないと他人の意見や流行に思考を
乗っ取られてしまいます。
古代からのリベラルアーツが目指した「自分を自由にする」とは、先入観に惑わされず、
批判的思考(クリティカルシンキング)で物事の本質を見抜く力を得ることに他なりません。


【自分らしい「自由」を手に入れるための学び】


リベラルアーツの歴史と本質を振り返ると、以下の通りです。

起源:古代ギリシア・ローマの自由市民が、政治や生活で自立するために学んだ技術。
発展:中世ヨーロッパで「自由七科(言葉と数に関する7つの学問)」として体系化。
現代の意義:文理の枠を超えて幅広く学び、先入観から解放された「自分の軸」を持つための教養。

リベラルアーツとは、単なる「お勉強」や知識の暗記ではありません。
激変する現代社会において、自分の足で立ち、自分の頭で考え、自分らしく自由に生きていくための
「一生ものの武器」です。

2026.10.22

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「子どもの勉強時間が減っている」というニュースを目にしたことはありませんか?

文部科学省の「全国学力・学習状況調査」をはじめとする様々な調査で、小中高生の平日における
家庭学習時間の減少傾向が指摘されています。
昔のように「毎日2時間、机に向かって黙々と問題集を解く」という光景は、
確実に変わりつつあります。

しかし、ここで一つの疑問が浮かびます。

「勉強時間が減ったなら、子どもの学力は落ちているのではないか?」


実は、答えは「NO」です。

それどころか、国際的な学力調査では驚くべき結果が出ているのです。


【勉強時間が減っているという「事実」】


文部科学省の調査などによると、家で全く勉強をしない「家庭学習時間ゼロ」の子どもの割合や、
平日に1時間以上勉強する生徒の割合は年々低下傾向にあります。

かつては「勉強=時間をかけて机に向かう量」と考えられていましたが、
現代の子どもたちの生活スタイルにおいて、机に拘束される時間は確実に減少しています。

「うちの子、家に帰ってきても全然勉強しないんだけど......」
と頭を抱える保護者の方も多いのではないでしょうか。


【それでもPISA調査では軒並み高順位を維持】


勉強時間が減っている一方で、OECD(経済協力開発機構)が実施する国際的な学習到達度調査
(PISA)の結果を見てみると、日本の15歳(高校1年生)の成績は世界トップクラス
を維持
しています。

読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの主要3分野すべてにおいて高水準を記録しており、
OECD加盟国の中では実質トップクラスの成績を収めているのです。

「学習時間は減っているのに、学力順位は非常に高い」

一見すると矛盾しているように思えるこの現象、一体なぜ起きているのでしょうか?


【学力を維持できている「3つの要因」】


この背景には、教育環境のデジタル化と、日本の学校教育の強みが組み合わさった
「3つの大きな理由」があります。


① デジタルツールによる「タイパ(時間対効果)」の向上

最大の要因と考えられているのが、効率的な学習環境の普及です。
現在では、YouTubeなどのわかりやすい授業動画、AI学習アプリ、GIGAスクール構想による
1人1台端末が当たり前になりました。

以前なら「分からない問題の解説を調べるのに30分かかる」ような場面でも、
今やAIや動画を使えば1〜2分で解決できます。

「無駄な待ち時間」や「ただ作業するだけの時間」が削ぎ落とされたことで、
短時間でも深い理解を
得られる「質重視の勉強」へとシフトしているのです。

② 学校授業の密度の高さ

OECDの分析によれば、日本の教室は授業中の私的利用や注意散漫が少なく、
「学校授業の集中度・密度が高い」とされています。

家庭での学習時間が減っても、
学校での学びが強力な土台となっています。

③ PISAの問題傾向と新学習指導要領の合致

現在の日本の教育は「暗記型」から「思考力・応用力重視」へと転換しています。
これが、知識の活用力を問うPISAの問題形式と非常に相性が良いという点も挙げられます。


【しかし「スマホ・ゲーム時間の増大」というリアルも...】


ここまで読むと「デジタルのおかげで短時間で賢くなっている!万々歳だ!」と
思えるかもしれません。
しかし、現実はそこまで単純ではありません。

家庭学習時間が減ったもう一つの大きな理由は、
「スマホ・ゲーム・SNSの利用時間が急増し、
勉強時間が押し出されたから」という側面です。

内閣府等の調査を見ても、小中高生のスマホ利用時間は年々増加しています。
ここで起きているのが「学力の二極化」です。


デジタルを「効率化ツール」として使う層
AIや解説動画をフル活用し、短時間で効率よく学習を終わらせて成果を出す。

デジタルに「時間を奪われる」層
SNSや動画鑑賞、ゲームに時間を費やし、単純に学習意欲や習慣が低下してしまう。


前者のような「スマートな勉強」に切り替えられた生徒がいる一方で、後者のように
単に娯楽に時間を奪われている生徒も多く、
平均値の裏で格差が広がりつつあるのが現実です。


【これからの時代に求められる「勉強の質」】


「勉強時間が減っているのに学力が高い」という現象の裏には、
デジタル技術による学習の効率化と、日本の強固な学校教育システムがありました。

これからの時代は、「何時間勉強したか」という「量」の時代から、
「デジタルやAIをいかに活用して解決したか」という「質」の時代へ完全にシフトしています。

AIや動画を使えば、勉強はもっと短時間で、もっと面白く効率的にできる時代です。
しかし、その強力なツールを「学びの相棒」にできるか、それとも「ただの娯楽」にして時間を
浪費してしまうか――。

子どもの学力格差は、これからまさに「デジタルの使いこなし方(デジタル・リテラシー)」によって
決まっていくのかもしれません。

2026.10.21

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少子化が叫ばれて久しい日本において、街を歩けば学校の統廃合や子供の減少に関するニュースを
頻繁に目にします。
しかし、教育に関するデータを紐解くと、非常に興味深く、一見すると不自然な現象が
浮かび上がってきます。

「子供の数は減っているのに、大学生の数は増えている」

直感に反するこの動きの背景には、一体何があるのでしょうか?


【その背景にある「大学進学率」の劇的変化】


「少子化=大学生の減少」というイメージを持ちがちですが、実際のデータはその直感とは
異なる推移を示しています。
18歳人口自体は、1990年代初頭のピーク時(約205万人)から現在は100万人前後へと激減しました。
それにもかかわらず、大学(学部)の在学者数は過去最高水準を更新し続けています。

この歪みを説明する最大の理由は「大学進学率の劇的な上昇」です。


① 「特別な場所」から「誰もが行く場所」へ

1990年頃、大学進学率は30%前後に過ぎませんでした。
当時は高卒で就職する割合も高く、専門学校や短期大学という選択肢も大きな存在感を
示していました。
しかし現在、大学進学率は60%超にまで達しています。
(短大や専門学校等も含めた高等教育機関全体への進学率は80%を超えます。)

18歳人口という「パイ」全体は半分近くに縮小したものの、
そのパイの中から大学へ進む人の「割合」が倍近くに跳ね上がったため、
結果として大学生の絶対数が維持・増加することになったのです。

② 大学の増設と女子の4年制志向

少子化が進む一方で、1990年代以降の大学設置基準の緩和などにより、
私立大学を中心に大学の数が大幅に増加しました。
また、かつて多く存在した女子短期大学が4年制大学へと改組されたり、共学化が進んだことも、
女子学生を中心に4年制大学への進学率を押し上げる大きな要因となりました。


【「現役志向」が高まった3つの理由】


大学生の増加を語る上で欠かせないもう一つの大きな変化が、
「浪人率の著しい低下(現役志向の高まり)」です。

かつては
「一浪・二浪は当たり前」
「目指す大学に入るために浪人してでも再挑戦する」
という文化が根強く存在しました。

しかし現代の受験生とその保護者の意識は大きく変化しており、
「何が何でも現役で合格できる大学に進学する」という安全志向・現役志向が定着しています。

なぜ、これほどまでに現役入学が重視されるようになったのでしょうか。


① 入試形態の多角化(年学校推薦型・総合型選抜の拡大)

従来の「一発勝負の一般選抜(旧一般入試)」だけでなく、高校での成績や活動実績を評価する
「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」や「総合型選抜(旧AO入試)」の枠組みが大きく広がりました。

現在では、私立大学の入学者の半数以上がこれらの選抜方式を利用して入学しています。

早期に進路が決まりやすく、過度な受験リスクを避けて現役合格を掴み取れる環境が整ったことが、
浪人生の減少と現役進学者の増加を後押ししています。

② 経済的負担とコストパフォーマンス(コスパ・タイパ)意識

長引く景気の停滞や物価高の中で、1年間浪人することによる予備校費用や生活費の負担は
決して軽くありません。
また、「1年遅れて社会に出るリスク」を避け、早く大学を卒業してキャリアをスタートさせたい
という、コストパフォーマンス(コスパ)やタイムパフォーマンス(タイパ)を重視する若者の
価値観も影響しています。

③ 大学全入時代の「全滅リスク」の低下

大学の数が大幅に増えたことで、特定の難関校にこだわらなければ「どこかの大学には合格できる」
という状況が生じました。
合格の選択肢が増えたことで、リスクを冒してまで浪人を選ぶ動機そのものが薄れているのです。


【社会構造の変化が生んだ現象と、これからの課題】


「少子化なのに大学生が増えている」という現象は、単なる統計の綾ではありません。

・社会から求められる学歴・スキルの水準が変化し、大学進学が「当たり前」になったこと
・受験生がリスクを避け、現役での進学を好むようになったこと

これら2つの要素が重なり合った結果生じた、現代社会の構造変化を象徴する動きだと言えます。

しかし、今後は18歳人口のさらなる減少が加速していくため、
「進学率の上昇」だけで大学生の数を維持することには限界が近づいています。

これからは「単に大学へ行く時代」から、「大学で何を学び、どのように社会とつながるか」
という教育の質そのものが問われる時代へと移行していくでしょう。

2026.10.20

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グローバル化やAIの急速な進化に伴い、日本の英語教育は大きな転換期を迎えています。

小学校での英語教育の早期化や中学校への単元前倒しが進む一方で、
「英語が嫌いになる子どもが増えた」「学習負担が重すぎる」といった現場の課題も
浮き彫りになってきました
。

こうした背景を受け、次期学習指導要領に向けた議論では、これまでの課題をクリアしつつ、
より実践的な「発信力」を育てるための見直しが進められています。


【英語教育の早期化と前倒し】


現在の学習指導要領では、グローバル化に対応すべく英語教育の大幅な前倒しが行われました。

小学校3・4年生:「外国語活動」として英語に親しむ
小学校5・6年生:正式な「教科」となり、成績が評価される
中学校:これまで高校で習っていた「仮定法」などの高度な文法事項が前倒しで導入

この急速な変化により、子どもたちへの負担が急増しています。
学研教育総合研究所などの調査データによると、小学校段階では「英語が嫌い」と答える割合は
5.0%程度と低いものの、中学校進学(中1)と同時に11.0%へ倍増し、中学2年生では20.5%
(約5人に1人)にまで急増
しています
。

さらに、その苦手意識や「英語嫌い」は解消されることなく、高校(17.5%〜19.5%)に至るまで
そのまま引き継がれてしまうという深刻な実態が明らかになっています
。
早期化による「英語のつまずき」をいかにケアするかが、長年の大きな課題となっていました
。


【小中接続の改善と語彙の整理】


こうした現場の負担や「中1ギャップ」を解消するため、次期学習指導要領では
小中接続の改善と学習負担の適正化が図られます
。

これまで、各校種で大まかな語彙数の目安があるだけで、中学校で急に難易度の高い語彙が登場し、
過度な負担を生む原因になっていました
。

次期改訂では、以下のような改善が進められています。

基盤語彙リストの明確化
CEFRレベルや使用頻度を考慮した「基盤語彙リスト」を作成し、教科書の語彙選定や難易度を
平準化する
。

中学校初期の丁寧な接続
中学校1年生の初期段階では、小学校で扱った話題を繰り返し扱い、
無理なく「聞くこと・読むこと・話すこと・書くこと」へと移行できるような工夫を取り入れる
。


量(語彙数)の追求から、本当に必要な土台の定着へとシフトすることで、
生徒が途中でドロップアウトしにくい環境づくりが進められています
。


【これからの時代に必要な「発信力」の強化】


これからは、簡単な翻訳や単なる情報の暗記はAIがこなしてくれる時代です。
だからこそ、英語教育の中心は「自分はどう思うか」「どう提案するか」といった人間の思考を
伴うアウトプット(発信)へとシフトします
。

次期学習指導要領では、単に英語を訳すだけでなく、
「多様な他者との相互理解を図るため、相手の文化的背景に配慮したコミュニケーション」
の重要性が強調されています
。

異文化を理解し、自分の意見を適切に伝える学習が増えていくことが予想されます
。


〇発信力を強化する2つの土台づくり

一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の調査によると、
英語で話すことが苦手な理由として、

「語彙力に自信がないから(60.9%)」
「流暢に話せないから(60.5%)」
「発音に自信がないから(53.6%)」

が上位を占めています
。

この苦手意識を克服し、発信力を高めるためには次の2つが鍵になります。

文法を「知っている」から「使いこなせる」へ
文法用語の暗記にとどまらず、基本文型を何度も音読して口になじませる。
見なくてもスラスラと言葉が出てくる状態を作ることで、堂々と意見を言える自信につながります
。

語彙と音の結びつき
音と文字を結びつけて無理なく単語を定着させ、「意味がわかる語」だけでなく「自分で使える語」を
バランスよく増やすことで、表現の幅が大きく広がります
。

英語教育の早期化や単元の前倒しは、グローバル社会を生き抜くための必須のステップとして
導入されました
。
しかし、その急激な変化は「英語嫌い」の増加という歪みも生みました
。

次期学習指導要領では、そうした反省を踏まえ、小中接続の滑らかさや語彙の適正化を図りつつ、
AI時代に本当に求められる「自分の頭で考え、相手に配慮しながら発信する力」へと舵を切ろうと
しています
。

2026.10.19

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お子さんの学習を見ていて、
「算数の計算はできるのに、文章題になると手が止まってしまう」
「記述式の問題でどう書けばいいか悩んでいる」
といったお悩みを感じたことはありませんか?

実は、そのお悩みの根本的な原因は「国語力」にあるかもしれません。

「国語」というと、漢字の読み書きや小説の読解など、
国語のテストの点数だけをイメージしがちですが、
実は国語力はすべての教科の土台であり、近年の激変する入試を突破するための最大の武器なのです。


【そもそも「国語力」とは何を指すのか?】


一言で「国語力」と言っても、その中身はいくつかの要素に分かれています。
主に以下の3つの力が柱となっています。


読解力
問題文や資料が本当に伝えたい意図を、正確に読み取る力
。

思考力
読み取った情報を頭の中で整理し、論理的に筋道を立てて考える力
。

表現力
自分の理解や導き出した答えを文章として正しく組み立て、相手(採点者)にハッキリと
伝わるように表現する力
。


これらは国語の授業だけでなく、社会に出てからも必要とされる一生モノのスキルですが、
まずは学校の「勉強」において、どのように役立っているのかを見ていきましょう。


【国語力は勉強にどう役立つのか?】


① すべての教科の学習効率と得点力を高める

「国語は得意だけど数学が苦手」「理科の記述が書けない」という場合でも、
実は国語力が大きく関係しています。

◆算数・数学・理科の文章題◆
公式や解法をいくら完璧に覚えていても、「問題文が具体的に何を求めているのか」を
正確に読み解けなければ、正しいアプローチを選ぶことができず得点につながりません
。
文章題が苦手な子の多くは、計算力ではなく読解力でつまずいているケースがよく見られます。


◆英語力の土台になる◆
「主語と述語の関係」を理解する力や、文脈を捉える論理的思考といった日本語の基礎力は、
そのまま英語の長文読解や英作文の上達スピードに直結します
。
日本語の文法や構造がしっかりしている生徒ほど、英語への移行もスムーズです。


◆社会の深い理解と記述力◆
歴史や地理などの
教科書に出てくる出来事、資料の背景にある「因果関係(なぜそれが起きたのか)」
や「文脈」を自分の頭で咀嚼することが求められます。
また、近年の社会では自分の考えを正確に文章化して説明する記述式問題が増えており、
ここでも国語の表現力が不可欠になります
。

② 近年の激変する入試を突破する最大の武器になる

さらに、近年の受験事情を考えると、国語力の重要性はかつてないほど高まっています。

◇すべての試験の「共通言語」◇
どの科目(数学であれ、理科であれ、英語の和訳であれ)であれ、日本の学校の試験問題は
すべて日本語で書かれています
。
問題文を読み解くスピードと正確さが、試験全体の時間配分や、焦りを防ぐ精神的な余裕を
大きく左右します
。

◇「思考力・表現力」重視の入試への対応◇
近年の高校受験や大学受験(大学入学共通テストや総合型選抜・学校推薦型選抜など)では、
昔のような「知識の暗記量」を問う問題から大きくシフトしています。
提示された複数の資料を読み解き、自分の意見を論理的に文章として組み立てて表現する記述問題や
小論文が急増
しています
。
これらは一朝一夕には身につかないため、日頃からの国語力の積み重ねがそのまま合否を分けることに
なります。



国語力は、単に「国語のテストの点数を上げるため」のものではありません。
すべての教科の理解を深め、これからの変化の激しい入試を勝ち抜くための「土台となる力」です
。

「最近、文章題で苦戦しているな」「記述問題で手が止まっているな」と感じたら、まずは問題文を
正しく読み取る「読解力」や、筋道を立てて考える「思考力」に目を向けてみてはいかがでしょうか?

2026.10.17

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おはようございます。

本日、10月17日(土)は調整休館日となっております。

自習室もご利用できませんので、ご了承ください。
土曜日、日曜日にいただいた問い合わせには、19日(月)より順次対応してまいります。

10月19日(月)より、業務を再開いたしますので、よろしくお願いいたします。

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