城南コベッツ東船橋教室

Tel:047-409-7533

  • 〒273-0862 千葉県船橋市駿河台1丁目1-50 1階
  • JR総武線 東船橋駅 徒歩5分

受付時間:14:00~20:00/日祝休

  • atama+個別指導
  • 1対2個別指導
  • 定期テスト対策
  • スタディ・フリープラン
  • ジュニア個別指導
  • 1対1個別指導
  • デキタス個別指導
  • オンライン個別指導
  • 大学入試一般選抜対策
  • 英語検定試験対策
  • 総合型・学校推薦型選抜対策
  • 高校入試対策
  • 中学受験対策
  • デキタス
  • 城南予備校オンライン

2025.11.13

3冊の問題集の完成度があやふや・・よりも.png

入試直前期の黄金律:手を広げない勇気

入試本番が間近に迫るこの直前期は、受験生にとって最も精神的にも、時間的にもプレッシャーのかかる時期です。

誰もが「まだ足りない」「もっとやれることがあるはず」という焦燥感に駆られがちですが、この時期に最も避けるべき行動、それは「新しいことに手を広げること」です。

直前期の学習の目的は、知識の量ではなく、合格するための得点力を最大限に高めることです。

この時期に新しい参考書や問題集に手を出したり、これまで触れてこなかった分野に深入りしたりすることは、一見、穴を埋めるための努力のように見えますが、実は非常に危険な行為です。

その最大の理由は、中途半端な知識の増加既習範囲の定着度の低下を招くからです。

新しい問題に手を出すと、当然ながら解けない問題が出てきます。

それが生むのは、不要な不安と自信の喪失です。

入試は、知っている知識を正確に、かつ迅速にアウトプットする能力を問う場であり、直前期の受験生にとって「自信」は何よりも重要な武器となります。新しい分野に挑戦して苦手意識を深めることは、この大切な自信を自ら削り取ることになりかねません。

また、時間は有限です。新しい問題に費やした時間は、これまで積み重ねてきた既習範囲の復習と強化に充てるべき時間です。脳の記憶は、繰り返しの入力によって強固になります。入試で確実に点数になるのは、曖昧な新しい知識ではなく、何度も解き、理解し、体に染み込ませた鉄板の知識と解法パターンです。

「広さ」を追求する時期は、とっくに終わっています。直前期に求められるのは「深さ」です。具体的には、以下の三点に絞り込むべきです。

一つ目は、これまで使用してきた教材の徹底的な見直しです。

特に、過去問演習で何度も間違えた問題、マークをつけておいた苦手な単元、解説を読んでも完全に理解できていなかった概念などを、完璧に理解できるまで繰り返します。

二つ目は、志望校の過去問の分析と再演習です。

既に解いた過去問であっても、時間を計り、本番さながらの緊張感をもって再度解き直します。

その際、ただ正解を出すだけでなく、なぜその解法を選んだのか、時間配分は適切だったか、ミスはどこで発生したのかを詳細に分析し、本番での戦略を磨き上げます。

過去問は、志望校が受験生に求めている能力を教えてくれる最高の教材であり、これこそが「深める」べき対象です。

三つ目は、体調とメンタルヘルスの管理です。

直前期の学習効果は、体調と精神状態に大きく左右されます。十分な睡眠を取り、バランスの取れた食事を摂り、不安になりすぎないように適度な気分転換を心がけることも、最高の得点力を発揮するための重要な勉強の一部です。

合格する受験生は、直前期に「捨てる勇気」を持っています。

それは、まだやり残したかもしれないという未練や、新しい知識への誘惑を断ち切る勇気です。

残りの限られた時間は、自分の手の届く範囲、つまり「これまでやってきたこと」を「確実に点数に変える」ためにのみ使いましょう。

焦る気持ちを抑え、目の前にある、使い慣れた教材を信じて深掘りすること。

それが、直前期における最も合理的で、最も合格に近づくための黄金律なのです。

入試本番で「見たことのない問題だ」と焦るよりも、「これは知っている、解ける」という既視感と自信を持って臨むことの方が、圧倒的に高いパフォーマンスを引き出します。手は広げず、自分の持ち場を守り、既習範囲を磐石のものとしてください。

3冊の問題集があやふやな状態を残して終わるより、1冊の問題集を完璧にして受験会場に臨むほうが力を発揮できますし、自信につながります。

想像してみてください。

そのシチュエーションを想像していると、きっとわかると思います。

2025.11.12

おはようございます。
本日は「学力伸長率を飛躍させる鍵:自習率・自学率の向上」というテーマです。

見出しを追加 (1).gif



学力の伸長率を最大化するために、最も重要で、かつ見過ごされがちな要素が「自習・自学」です。

教えてもらっていること、授業を受けていることも重要な学び時間なのですが、得た知識を外に向けて放出することが出来なければ、本当の「出来た!」にはつながらないからです。

授業や指導は学びの「きっかけ」であり「土台」を築くものですが、実際に学力が大きく伸びるのは、学習者自身が主体的に取り組む自習と自学の時間において、問題を解く力が増長されること!これがとても重要なのです。


自習と自学を向上させることが、成績向上、さらには将来にわたりずっと激変するであろう現代社会を生き抜く「真の学力・真の生きる力」の獲得に直結します。



「教えられる学び」から「自ら掴む学び」へ

従来の教育モデルでは、教師が生徒に知識を「教え込む」ことに重点が置かれていました。

しかし、情報が溢れ、テクノロジーが進化し続ける現代において、与えられた知識を受け身で習得するだけでは不十分な時代になってしまいました。


「自習」は、授業で習ったことを自分の力で定着させるための「反復と習熟」のプロセスです。

一方「自学」は、疑問や興味を起点に、与えられた課題を超えて自らテーマを見つけ、情報を収集・整理し、深く探求していく「主体的な探究」のプロセスを指します。


この二つが高いレベルで実践されることで、学習者は以下の重要な能力を養います。


  • 知識の定着力と応用力 授業で受けた刺激を、自習を通じて「自分のもの」とし、様々な問題に応用できる真の理解へと昇華させます。

  • 自己調整能力(メタ認知) 自分の理解度や弱点を把握し、「何を」「どれだけ」「どのように」学ぶべきかを自分で計画し実行する力が向上します。これは、学習効率を飛躍的に高める要因となります。

  • 探究力・問題解決能力 自学を通じて、既成の知識に頼らず、未知の課題に対して自ら問いを立て、解決策を導き出す「生きる力」を育みます。


自習率・自学率を高めるための具体的戦略

学力の伸長率を上げるには、単に「勉強時間を増やせ」と言うのではなく、質を高める戦略が必要です。

1. 環境と時間の最適化

  • 「いつ・どこで・何を」のルーティン化: 自習・自学を習慣化するための具体的な時間と場所を固定し、学習開始への心理的ハードルを下げます。

  • 短時間集中型の導入: 例えば「ポモドーロ・テクニック」のように、集中と休憩を繰り返すことで、効率と集中力を維持します。

2. 学習方法の「質」向上

  • インプット後の「アウトプット」の徹底: 読んだり聞いたりするだけのインプット学習だけでなく、問題演習、人に説明する、ノートに要約するなど、自ら手を動かすアウトプットの時間を増やすことで、定着度を高めます。

  • 「なぜ?」を深く掘り下げる習慣: 疑問に感じた点を放置せず、教科書や参考書、インターネットを活用して徹底的に調べ、関連知識まで広げる「自学」を意識します。

3. 動機づけと内発的要因の強化

  • 目標設定の「自分事化」: 親や教師に言われた目標ではなく、自分が本当に達成したい目標を設定し、それを日々の学習計画に落とし込みます。

  • 成功体験の積み重ね: 小さな目標を達成する度に自己肯定感を高め、それを次の学習へのモチベーションへとつなげます。 **「やればできる」**という自己効力感が自学自習の原動力となります。


真の学力伸長へ

自習率・自学率を高めることは、学力伸長率の向上という短期的な成果だけでなく、学習者が生涯にわたって学び続ける意欲と能力を獲得することに繋がります。他者に依存せず、自らの力で知識を習得し、課題を解決できる人材の育成こそが、これからの社会が求める教育の姿です。

教育の現場や家庭では、知識伝達の時間を増やすのではなく、

学習者が自ら学びを深めるための「機会」と「スキル」を提供し、その主体的な活動を最大限に支援することが求められます。

自習・自学の習慣が根付けば、その伸びしろは無限大です。



他者依存から脱却し、学習者自身が学力の主導権を握ることで、その伸長率は劇的に加速するでしょう。




2025.11.11

見出しを追加 (8).png

近年、大学入試が大きく変化していますね。

それに対して賛否あり、ここでは賛否を述べず、賛否を述べず、賛否を述べず、賛否をの、述べないように我慢しながら書いていきます。

さて、参ります。

総合型選抜」(旧AO入試)の台頭は目覚ましく、従来の一般選抜とは一線を画す高い合格実績が注目を集めています。

その衝撃的な数字の一つが、なんと「第一志望大学への合格率78.3%」というデータです。

この驚異的な合格率が示すのは、受験生が自身の学びへの意欲と個性を武器に、希望の大学へ進むルートが確立されつつある現実・・・・なのだそうです。

本当か?


従来の「合格」の概念を覆す数字

大学入試における第一志望合格率が78.3%という数字は、これまでの入試の常識では考えられなかった高さです。一般選抜が共通テストや個別学力試験の点数という単一の基準で合否を競うのに対し、総合型選抜は「多面的な評価」を重視します。

具体的には、受験生が高校生活で培った学業成績(評定平均)はもちろん、活動実績、志望理由書、面接、プレゼンテーション、小論文などを通じて、「大学のアドミッション・ポリシー(求める学生像)にどれだけ合致しているか」「入学後の学びへの意欲や将来の展望が明確か」といった資質や意欲を総合的に評価します。

この選抜方式では、ペーパーテストの点数では測りきれない、受験生個人の「熱意」や「個性」、「潜在能力」が最大限に評価の対象となるのです。

という前提、よいこの表現ですが、本当か・・・?

合格率「爆上げ」の鍵は徹底した自己分析とマッチング

なぜ、総合型選抜はこれほど高い第一志望合格率を達成できるのでしょうか。

その鍵は、選抜過程の特性にあります。

  1. 志望大学との「最高のマッチング」: 総合型選抜で出願する受験生は、事前に大学の理念や学部の教育内容を深く研究し、「なぜこの大学でなければならないか」を突き詰めます。その結果、選考を通過した学生は、入学前から大学が求める人物像と高いレベルで合致しているため、ミスマッチが少なく、「第一志望」を貫く強い動機を持っています。

  2. 徹底的な「自己分析」と「言語化」: 合格への道のりは、自分自身の強み、興味・関心、将来の目標を深く掘り下げ、それを説得力のある志望理由書や面接での回答として「言語化」する作業が不可欠です。この過程で、受験生は自身の目標と大学での学びを結びつける明確なビジョンを構築します。

  3. 万全な「準備」と「対策」: 合格者は、入試本番前から長期間にわたり、出願書類の作成、面接や口頭試問の練習、小論文対策など、専門的な対策を講じています。情報戦とも言えるこの選抜方式において、計画的な準備が合格を強力に後押ししているのです。

上記で、紫の部分以外はアレで書いてみました。
でも 違うなぁと思います。


①総合型のほうが楽だからです

②総合型のほうが早く大学進学が決定するからです

「お、おい・・・そんなあからさまに」と怒られるかもしれませんが、オブラートに包む必要がないと思いますし、その先の話があるので大丈夫です。

まず

総合型だとか(推薦も含み)で、楽したい、早く進路決定したい場合、高3から

「うぉおおおおりゃーーー!」と気合入れても遅いです。

これらの合格をゲットする人たちはしっかりと高校1年生から努力しているからです。中3で受験疲れになってしまった人、部活が青春だぜ!という人にはなかなか舞い降りてこないチャンスの芽が

高校1年からの地道な努力の土壌の上に芽吹いてくれるのです。

これ、

誤解しないようお願いします。

2025.11.10

クリスマスには うなぎだよな.png

おはようございます!
今日のテーマは、「中学受験個別指導塾」です。

私は悟ってしまいました。知ってしまいました。

(※何を悟って何を知ったかは一番 下に)


自信満々です。

城南コベッツ東船橋教室は、中学生・高校生向けの伝統的な1:2個別指導とatama+(アタマプラス)及び、授業受け放題のサブスク型スタディーフリープランだけが得意な学習塾だと思っていませんか?

実は小学生指導が非常に活気づいてきた次世代型の中学受験個別指導塾というカラーも持ち合わせているのです。

実際、中学受験個別指導塾として言えば、東船橋地区では断トツです。

首都圏で約19%弱の小学生たちが受験する時代になりました。

今の小学生たちは、新学習指導要領による教育が浸透している子供たちですので、レベルが高いです!

私自身、もうかれこれ15年業界にどっぷりですが、2年ほど前から 

「ん?最近の小学生はちょっと違うぞ」(いい意味で)

と思い始めるようになりました。その前、コロナの前ぐらいでしょうか。そのあたりから、小学生のお問合せが徐々に増えている感じはしたのですが、実際にこれは本物だ!と感じるようになったのはやはり2年前ですね。

何がどう変わったのかを超具体的に言えるわけではないのですが、敢えて一つ言えば、

「学力が高くなっている」

ということです。

気のせいではなく、本当に。

小学生たちは、2つのパターンでお誘いします。

①中学受験

②中学受験をしない

どちらの場合でも お任せください。

①中学受験をする場合には、その子に合った学校選びから対策まで本当に細かく細かく練っていきます。さすが中学受験個別指導塾!!と言ってもらえるでしょう。

中学受験率は高止まりしていますが、戦略を教えます。

例えば、

・うちの子、中学受験大丈夫かしら?
・中学受験に向いているかしら?
・耐えられるかしら?

漠然とこのように思われることはありますよね。

そして、

・中学受験は小学3年生(4年生)からやらなければもう手遅れじゃないかしら?

こう思われる方がとても多いです。

ぜんっぜんそんなことはありません。

私のオススメは「小学5年生から始める中学受験」です。

ところで、中学受験=小4からとか・・・誰が決めたのでしょう・・・いい迷惑ですね。
そんな決めつけは無視して、

明るく中学受験を勝っていきましょう。

中学受験で・・どのぐらいの学校を狙えばいいのかわからない・・・・

実はそういうお声も多いです。

お任せください。

生徒さんの特性に合わせてお勧めの学校とお勧めの戦略を教えます!!

中学受験ノイローゼにしない!
悲壮感漂うしかりつける指導はしない!
子どもたちの子供らしさを失わせない!
明るく、元気にラストまで走れるやり方です。

②中学受験をしない場合でも、学校の補習形式、先取り方式、英検・漢検・数検などの検定狙いなどなど、保護者様とお子さんが考えるニーズにガッチリしたがって進行して参ります。

何日か前にお伝えしましたが、

中学受験をしない場合のオススメは断然!!英検取得です。
これは、もう「得!」間違いなく「お得」絶対お得、間違いなく損しない!こんなに有利な資格はないと断言します。

中学受験をしなくても中学になって余裕で勝てるようにしていきますので、ご安心ください。

こちらのオススメはとにかく、復習もやりますが、一通りの復習とかほころびを埋める学習を終えたら、是非とも先取りしてみてください。

学校の子供たちのようすを思い浮かべてみてほしいのです。

快活でクラス内でやたら勉強のできる子っていますよね。

そりゃ――何かやってますよ。

「勉強なんて全くしてないのよ~」って嘘は言わないようお願いします。

何もしていないのに、勉強ができるようになるのだったら、もはや、それ・・・不気味です。

こ、怖い・・・・

はい、堂々と先取り学習をしてます宣言でいきましょう。

私どもは小6の段階では中学内容をやっても全然大丈夫ですし、英語においては、英検5級からと思われる方が多いですが、

そのように保護者様がおっしゃっても

「いえ、5級じゃなくて最低4級からで大丈夫です」と伝えていて、

実際5級受験者はいません。

全員4級以上で小中学生のトライでは城南コベッツ東船橋教室の合格率は100%です。

中学受験をしていなくても中学になって勝ってしまえば楽です。公立中学に進んで勝てば余裕で高校進学の学習ができますよ。

私は悟ってしまいました。知ってしまいました。

はい、ではこれの答えを記載します。

近隣個別指導塾では、ほとんど中学生メインで、中学受験について詳しい人がいないです。

・大学受験 一般受験、総合型選抜、推薦入試 お任せください

・高校受験 私立一般受験、併願推薦、千葉県公立高校入試 お任せください

・中学受験 東船橋ナンバー1 お任せください

2025.11.08

おはようございます!
東船橋の寿司がすしです。

数学が得意なんだって?.png

今日は特に「英語」と「数学」の入試の真実についてです。大学入試っぽい内容ですが、高校入試も中学受験も一緒ですので参考にされてみてください。

さて、それではよろしくお願いいたします。

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

大学入試において、

「英語が得意な生徒は安定して高得点を取るが、数学が得意な生徒でも必ずしも高得点が得られるわけではない」

という現象は、多くの受験生や教育関係者が肌で感じている事実です。

特に難関大学の入試問題になると、この傾向は顕著になります。この違いは、単なる科目間の性質の違いだけでなく、入試問題の設計思想や、求められる能力の質に深く根ざしています。

実はこの現象、高校受験(公立・私立)や中学受験でも同様なのです。


英語が得意な生徒・・・たくさんいます。

算数、数学が得意な生徒・・・たくさんいます。

しかし、その「得意レベル」というのは、学校のテストでは!ということです。

英語:努力と積み重ねが報われやすい「測りやすい学力」

英語は、知識の積み重ねと習熟度が比較的ストレートに点数に反映されやすい科目です。

語彙、文法、構文といった「知識」のインプットと、それらを使いこなす「技能」(リーディング、リスニング、ライティング)のアウトプットは、時間をかけて系統的に学習することで、着実に向上します。

入試問題は、一般的に広範な知識と、それを応用した読解・記述能力を問います。例えば、難解な長文であっても、知らない単語が少なければ、文脈から意味を推測する力や、論理構成を把握する力によって、正答にたどり着く確率は高まります。

つまり、「努力して積み上げた知識量と、その運用能力」が、そのまま点数となって現れやすいのです。

もちろん、ハイレベルな問題では速読力や高度な論理的思考力も必要ですが、

その土台にある「英語の基盤」がしっかりしていれば、「得意」という状態は「高得点」に直結しやすいと言えます。


数学:思考力とひらめきが試される「点数が不安定な学力」

一方、

数学は、基本原理や公式といった「知識」の習得だけでは、高得点を保証できません。

特に大学入試の難問では、既知の知識をただ適用するだけでなく、「問題の構造を瞬時に把握する力」「複数の解法を柔軟に組み合わせる思考力」、そして「発想の転換(ひらめき)」が決定的に重要になります。

数学が得意な生徒は、この基礎となる知識と論理構成力を持っています。しかし、入試問題は、既存のパターンに当てはまらない、「初めて見るタイプの問題」や、一見簡単な設問に巧妙なトラップが仕掛けられているケースが少なくありません。

  • 不安定さの要因1: 思考の「詰まり」。解法へのアプローチが一歩間違えると、どれだけ時間をかけても袋小路に入り、全く点数が取れない「完答かゼロか」に近い状況になりやすい。

  • 不安定さの要因2: 時間制約。膨大な計算量や深い考察を、限られた時間内で正確にやり遂げる**「処理能力」**も求められ、得意であっても本番で焦ると失点につながる。

つまり、

数学が得意であっても、その日のコンディションや、出題者の意図する「ひらめき」にたどり着けるかどうかの「運」や「瞬発力」の要素が、英語に比べて格段に大きいのです。


入試問題の「配点」と「求められる資質」の比較

この違いは、大学側が受験生に「何を求めているか」の表れでもあります。

比較項目 英語 数学(難関大)
主な能力 知識の量、積み重ね、情報処理、実用性 論理的思考力、問題解決能力、発想力
高得点の安定性 比較的高い(努力が報われやすい) 低い(思考の深さと瞬発力に左右される)
入試での役割 基礎学力・国際的資質の証明 潜在的な論理的才能・思考の限界点の評価

多くの文系学部で英語の配点が非常に高いのは、大学生活やその後の社会で必須となる「実用的なコミュニケーション能力と情報収集能力」を重視しているためです。この能力は、努力と時間で安定的に向上させることが可能です。

一方で、

難関理系学部で出される数学の問題は、単に「数学の知識があるか」ではなく、「未知の課題に対し、論理を組み立てて解決する、将来の研究者・技術者としての素養」を見極めるフィルターとして機能しています。

そのため、極端な話、

数学が得意でも、その問題特有の「鍵」となる解法に気づけなければ、得点は伸び悩むことになります。

共通テスト 2年目の波紋

「問題文が長い!」数学に悲鳴 2回目の共通テストどうだった? 数学教育の専門家らに聞く

こちら朝日新聞の記事です。

共通テスト、大学入試の本番のとき、受験生たちの学力は通常、最高潮状態です。

その受験生たちが「絶対合格するぞ!」という強い気持ちで迎えた試験当日、絶望の声が全国に鳴り響いたのです。

数学で、思い切り学習してきた受験生たち、高卒生たちが、本気の本気で取り組んできた受験勉強の集大成が、「悲鳴」ですよ。

これで、よくご理解いただけたと思いますが、

英語が得意でっす!!

数学が得意でっす!!

この言葉は四方八方から聞きますが、後者の「数学が得意でっす!!」のほうは、話半分以下に聞いておかなくてはいけない!!!!

ということなのです。


受験戦略への示唆

この構造的な違いは、受験戦略に重要な示唆を与えます。

  1. 英語は「得点源の柱」にせよ: 英語は、努力と時間を費やせば、安定して高得点を期待できる科目です。苦手意識がある人も、最後まで諦めずに知識を積み重ねることで、合格への「土台」を築くことができます。

  1. 数学は「満点狙い」ではなく「得点最大化」を: 数学が得意な生徒も、全問完答にこだわらず、確実に解ける問題を見極めて得点を積み重ねる戦略が重要です。難問に時間をかけすぎて、簡単な問題を取りこぼす「時間切れ失点」を防ぐことが、高得点への鍵となります。

結局のところ、入試問題における英語と数学の点数の違いは、「再現性の高い学力」と「閃きと深さで差がつく学力」という、求められる資質の根本的な違いに由来していると言えるでしょう。

新着情報

カレンダー

アーカイブ