2025.06.12

2025年度大学入学共通テストの国語の照準をあてた記事です。
【国語の問題構成と推定読解時間】
大問 | 分野 | 数 | 配点 | 文字数 | 500文字/分の読解 | 1200文字/分の読解 |
1 | 文章 | 10 | 45 | 7,300 | 14分36秒 | 6分05秒 |
2 | 文学 | 7 | 45 | 7,930 | 15分52秒 | 6分36秒 |
3 | 実用 | 5 | 20 | 4,380 | 8分46秒 | 3分39秒 |
4 | 古文 | 7 | 45 | 3,640 | 7分17秒 | 3分02秒 |
5 | 漢文 | 9 | 45 | 2,210 | 4分25秒 | 1分50秒 |
38 | 200 | 25,460 | 50分55秒 | 21分13秒 |
※SRJ調べで、約という部分をカットしています。
昨年に比べて1330文字UPしていた今回の共通テスト。文字数の25,460語を原稿用紙であらわすと、63枚分になります。
国語の試験時間は90分です。
どんな試験でも読む時間だけでなく、各時間が必要です。
高校生たちの平均的な読書スピードは、1分間に概ね500文字です。
この数値をあてはめていきますと・・・・
試験時間が90分で、読む時間は51分かかる計算です。よって解くための時間が39分となります。
このペースでは、相当国語が得意だという生徒でも難儀するはずです。
読む時間を短縮して尚且つ、素早く情報をつかみ処理して的確に読み解いていけるかが重要となります。
この長文の長文化というのは、今に始まったわけではなく、センター試験時代からその兆候は少しずつ出ていました。
共通テストになってからはその動きに拍車がかかり、
国語だけではなく、英語も数学も!という形で文章を多く読まなくてはならないタイプが増加したのです。
傾向は伝播するもので、次第に高校受験の国語の問題や中学受験にも大きく影響を与えてきました。
当方の見立てでは、
大学入学共通テストの傾向は、他のすべての傾向の見本、手本になっていると感じます。
大学入学共通テストが変われば、確実に全国のテストが早晩変わっていくという流れです。