2025.10.15

高校受験を控える皆さん、志望校選びで「理数科」「国際科」といった専門学科と普通科、どちらが良いか迷っていませんか?
もし
進路に迷いがあるなら、そして将来の選択肢を最大限に広げたいなら、私は断然普通科をおすすめします!
専門学科にも魅力はありますが、こと高校受験においては、合格定員の差が心理的に大きな壁となるからです。
さらには国立を狙うなら結局5教科+1教科(情報)だからです。
さらにさらに、自分の可能性なんて、出会う人、教えてくれる先生、何かのきっかけ、本やテレビやネットなどから得たインスピレーション!
などなどで、10代はくるくる変わるからです。
可能性を自ら狭めることをせずに、あっという間に過ぎていく高校生活の中で将来戦略を考えていったほうがいいでしょう。
合格定員が少ない専門学科の"不利"
専門学科の多くは、普通科に比べて合格定員が非常に少ないのが特徴です。これが、受験の難易度を押し上げ、合格のチャンスを狭めてしまう主要な要因となります。
具体例で考えてみましょう。
仮に、どちらの学科も倍率が1.5倍だったとします。
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普通科の場合:
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志願者数は 名。
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不合格者は $480 - 320 = 160名。
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320名枠のうち、160名が不合格になります。
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理数科の場合:
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志願者数は 名。
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不合格者は $120 - 80 = 40名。
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80名枠のうち、40名が不合格になります。
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たしかに不合格者の「人数」は理数科の方が少ないです。
しかし、専門学科を受験するということは、たった80名という非常に狭い枠を勝ち取らなければならないということです。
定員が少ないということは、わずかなミスや当日の体調の不調が、命取りになりやすい、ということを意味します。
普通科の320名という大きな枠なら、もしテストの成績が同じでも、合格できる確率は相対的に高くなります。
と言うか、どうして高校から専門?
感覚的にはちょっと不思議です。
定員40名とか、80名とか・・・・私が受験生なら「総合コースのほうがいい」「普通科のほうがいい」と1秒で答えを出して、そっちか考えないのですが・・どうしてなのか私が聞いてみたいです。
例えば「理数科」とかありますが、
多分
「数学は得意だから」という理由ではないでしょうか。
例えば「国際」とかありますが、
多分
「英語が得意だから」という理由ではないでしょうか。
う~~~~ん
数学が得意な人、英語が得意な人、もんんんのすごくたくさんいます。
自称数学が得意、自称英語が得意、
数検3級、英検3級、ゴロゴロいます。
数検準2級、2級レベル、英検準2級、2級レベル・・・ゴロゴロいます。
わんさかいます。
あちこちにいます。
いやはや、本当に うなるほどいるんですね。
別にそれがとんでもない武器になるというわけではないので、やっぱり普通科、総合コースのほうをお勧めします。
幅広い選択肢を担保する普通科
高校生になってから
「やっぱり興味が変わった」「別の分野に進みたい」と進路が変わることはよくあります。
え?ない?
いや、あります。
しかもものすごく多くあります。
私は何度も相談を受けますし、前に書きましたが、進路の選択間違いで入学金160万円が捨て金になってしまった事例もあります。
ものすごく多くあるのです。
専門学科に進んでしまうと、高校でのカリキュラムが限定的になり、途中で進路変更が難しくなる場合があります。
一方、普通科は、文系・理系を問わずバランスの取れた基礎学力を身につけられます。
これは大学受験はもちろん、社会に出たときにも非常に有利に働きます。普通科で土台をしっかり固めてから、大学やその先の専門分野を決める方が、将来の可能性を広げる上で賢明な選択と言えるでしょう。
高校受験は、人生の大きな分岐点です。専門的な知識は大学からでも遅くありません。
まずは合格しやすい定員の多い普通科を選び、高校生という貴重な3年間を安心して過ごすことを優先してみてはいかがでしょうか。
高校生活でじっくり自分を見つめ直し、将来の目標を見つけても遅くはありませんよ!











