東船橋教室のメッセージ
学力伸長率を飛躍させる鍵:自習率・自学率の向上
2025.11.12
おはようございます。
本日は「学力伸長率を飛躍させる鍵:自習率・自学率の向上」というテーマです。
学力の伸長率を最大化するために、最も重要で、かつ見過ごされがちな要素が「自習・自学」です。
教えてもらっていること、授業を受けていることも重要な学び時間なのですが、得た知識を外に向けて放出することが出来なければ、本当の「出来た!」にはつながらないからです。
授業や指導は学びの「きっかけ」であり「土台」を築くものですが、実際に学力が大きく伸びるのは、学習者自身が主体的に取り組む自習と自学の時間において、問題を解く力が増長されること!これがとても重要なのです。
自習と自学を向上させることが、成績向上、さらには将来にわたりずっと激変するであろう現代社会を生き抜く「真の学力・真の生きる力」の獲得に直結します。
「教えられる学び」から「自ら掴む学び」へ
従来の教育モデルでは、教師が生徒に知識を「教え込む」ことに重点が置かれていました。
しかし、情報が溢れ、テクノロジーが進化し続ける現代において、与えられた知識を受け身で習得するだけでは不十分な時代になってしまいました。
「自習」は、授業で習ったことを自分の力で定着させるための「反復と習熟」のプロセスです。
一方「自学」は、疑問や興味を起点に、与えられた課題を超えて自らテーマを見つけ、情報を収集・整理し、深く探求していく「主体的な探究」のプロセスを指します。
この二つが高いレベルで実践されることで、学習者は以下の重要な能力を養います。
-
知識の定着力と応用力: 授業で受けた刺激を、自習を通じて「自分のもの」とし、様々な問題に応用できる真の理解へと昇華させます。
-
自己調整能力(メタ認知): 自分の理解度や弱点を把握し、「何を」「どれだけ」「どのように」学ぶべきかを自分で計画し実行する力が向上します。これは、学習効率を飛躍的に高める要因となります。
-
探究力・問題解決能力: 自学を通じて、既成の知識に頼らず、未知の課題に対して自ら問いを立て、解決策を導き出す「生きる力」を育みます。
自習率・自学率を高めるための具体的戦略
学力の伸長率を上げるには、単に「勉強時間を増やせ」と言うのではなく、質を高める戦略が必要です。
1. 環境と時間の最適化
-
「いつ・どこで・何を」のルーティン化: 自習・自学を習慣化するための具体的な時間と場所を固定し、学習開始への心理的ハードルを下げます。
-
短時間集中型の導入: 例えば「ポモドーロ・テクニック」のように、集中と休憩を繰り返すことで、効率と集中力を維持します。
2. 学習方法の「質」向上
-
インプット後の「アウトプット」の徹底: 読んだり聞いたりするだけのインプット学習だけでなく、問題演習、人に説明する、ノートに要約するなど、自ら手を動かすアウトプットの時間を増やすことで、定着度を高めます。
-
「なぜ?」を深く掘り下げる習慣: 疑問に感じた点を放置せず、教科書や参考書、インターネットを活用して徹底的に調べ、関連知識まで広げる「自学」を意識します。
3. 動機づけと内発的要因の強化
-
目標設定の「自分事化」: 親や教師に言われた目標ではなく、自分が本当に達成したい目標を設定し、それを日々の学習計画に落とし込みます。
-
成功体験の積み重ね: 小さな目標を達成する度に自己肯定感を高め、それを次の学習へのモチベーションへとつなげます。 **「やればできる」**という自己効力感が自学自習の原動力となります。
真の学力伸長へ
自習率・自学率を高めることは、学力伸長率の向上という短期的な成果だけでなく、学習者が生涯にわたって学び続ける意欲と能力を獲得することに繋がります。他者に依存せず、自らの力で知識を習得し、課題を解決できる人材の育成こそが、これからの社会が求める教育の姿です。
教育の現場や家庭では、知識伝達の時間を増やすのではなく、
学習者が自ら学びを深めるための「機会」と「スキル」を提供し、その主体的な活動を最大限に支援することが求められます。
自習・自学の習慣が根付けば、その伸びしろは無限大です。
他者依存から脱却し、学習者自身が学力の主導権を握ることで、その伸長率は劇的に加速するでしょう。






