2022.04.14
イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。
「よく聞きなさい。種を蒔(ま)く人が種蒔きに出て行った。
蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。
ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽を出した。
しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
ほかの種は茨の中に落ちた。すると茨が伸びて覆いふさいだので、実を結ばなかった。
また、ほかの種は良い土地に落ち、芽生え、育って実を結び、
あるものは三十倍、あるものは六十倍、あるものは百倍にもなった。」
そして、「聞く耳のある者は聞きなさい」と言われた。
イエスがひとりになられたとき、十二人と一緒にイエスの周りにいた人たちとが
たとえについて尋ねた。 そこで、イエスは言われた。
「あなたがたには神の国の秘密が打ち明けられているが、
外の人々には、すべてがたとえで示される。
それは、『彼らが見るには見るが、認めず、聞くには聞くが、理解できず、
こうして、立ち帰って赦(ゆる)されることがない』ようになるためである。」
また、イエスは言われた。「このたとえが分からないのか。
では、どうしてほかのたとえが理解できるだろうか。
種を蒔く人は、神の言葉を蒔くのである。
道端のものとは、こういう人たちである。
そこに御言葉が蒔かれ、それを聞いても、すぐにサタンが来て、
彼らに蒔かれた御言葉を奪い去る。
石だらけの所に蒔かれるものとは、こういう人たちである。
御言葉を聞くとすぐ喜んで受け入れるが、 自分には根がないので、
しばらくは続いても、後で御言葉のために艱難や迫害が起こると、
すぐにつまずいてしまう。
また、ほかの人たちは茨の中に蒔かれるものである。
この人たちは御言葉を聞くが、この世の思い煩いや富の誘惑、
その他いろいろな欲望が心に入り込み、御言葉を覆いふさいで実らない。
良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて受け入れる人たちであり、
ある者は三十倍、ある者は六十倍、ある者は百倍の実を結ぶのである。」






