北与野教室のメッセージ
埼玉県公立高校入試攻略マニュアル~国語編その④『大問3⃣攻略』~
2023.01.17
皆さん、こんにちは!
教室長の戸張です。
先日お話した埼玉県公立高校入試完全攻略マニュアルを掲載してまいります。
今回は第四回「国語編その④」になります。
☆試験で時間が足りなくなってしまう
☆国語の勉強の仕方が分からない
☆古文がどうしても苦手
☆作文で中々点数が取れない
このような悩みを持つ受験生は是非お読みください!
数学編→こちら(全6ページ)
英語編→こちら(全7ページ)
目次
1.国語の問題構成・基本情報 「一通り解く!」
→国語編その①
2.大問1⃣攻略 物語 「文章を読まずに、セリフや行動に注目!」
→国語編その②
3.大問2⃣攻略 漢字・語句・文法 「とにかくコツコツ!」
→国語編その③
4.大問3⃣攻略 説明的文章 「文章を読まずに、キーセンテンスに注目!」
→こちらの記事
5.大問4⃣攻略 古文 「主述関係と仮名遣いをマスターしよう!」
→国語編その⑤
6.大問5⃣攻略 作文 「事前準備で早期決着!」
→国語編その⑥
7.今からでもできること
→国語編その⑦
4.大問3⃣攻略 説明的文章 「文章を読まずに、キーセンテンス注目!」
今回は第四回、大問3⃣説明的文章の読解に関してお話していこうと思います!
大問3⃣では、文中における筆者の考えや具体例について問われます。
大問1⃣と3⃣、文章題の読解力が全体の点数を大きく左右します。
物語の攻略でもお話しましたが、得意な子にはある共通点があります。
それはズバリ「無駄な箇所を読まない」ということ!
国語が得意な子ほど必要な箇所だけをピンポイントで見抜いて読むため、早く解き終わります。
また余計な情報を盛り込まないため、記述問題もスマートにまとめられます。
一方苦手な子は文章のどこが大事かがわからず、なんとなく全部を読んでしまいます。
当然膨大な時間がかかる上に、ノイズともいえる余計な情報も取り込んでしまうため間違えてしまいます。
「読まない」ことが文章題攻略の大きなカギです。
では実際どのように解けばよいのでしょうか。
ポイントは7つ!(物語と共通しているものが多いです)
特に⑥と⑦は重要です!
①問題文から読む!
本文を読む前に「問題で何を問われているのか」を確認しましょう。
心情なのか、理由なのか、要約なのか、表現なのか...
それぞれで読むべき・注意すべき点が変わってきます。
まずは本文から何を探せばよいのか確認するようにしましょう。
②傍線部の近くは怪しい!
問題の答えは、出題されている傍線部の前後にあることが非常に多いです。
傍線部から離れれば離れるほど、その内容との関りは弱くなっていきます。
逆に言えば傍線部の近くには答えに通ずる糸口が必ずあります。
やみくもに探すのではなく、まず最初に傍線部を確認し、そこを中心として探すようにしましょう。
特に説明的文章では傍線部付近をチェック!
説明的文章では、文と文・段落と段落のつながりが強いです。
前後の箇所で因果関係が成立することが多く、これがこのまま答えになる場合があります。
傍線部付近を念入りにを確認するようにしましょう!
③言い換えに注意!
文字数などが指定されている場合、傍線部の近くに該当の文字数の言葉がない場合があります。
そんな時はどこかで言い換えをしている可能性が高いです。
・文章全体の最初か最後
・傍線部付近の段落の最初か最後
・問題文にある「キーワード」付近
こういった箇所が怪しいです。
いざというときはこれらの怪しい箇所を見てみましょう。
この言い換えが起こる可能性がある箇所がキーセンテンスです!
こういった箇所は特に筆者の表現されます。困ったら必ず確認しましょう!
④選択肢はツッコミ!
選択肢の中から選ぶ問題は、答え以外は間違いです。
つまり選択肢のどこかに間違った内容、ツッコミどころがあります。
逆に正解にはツッコミどころがありません。
傍線部付近を確認したら、各選択肢にツッコミを入れていきましょう。
全くツッコめないものがあればそれが答えです。
⑤穴埋めはキーワード!
穴埋め問題の場合、キーワードが指定されていることが多いです。
使う語句の指定がある場合、それらが使われている箇所をまとめれば答えとなります。
語句の指定がない場合、既に埋まっている箇所にキーワードが含まれています。
その語句が使われている箇所を本文から探してみましょう。
その付近の内容をまとめれば答えが作れるはずです。
⑥接続詞に注目しよう!
文章全体の流れを理解する上で重要なのが接続詞です。
例えば
「Aである。しかしBでもある。」
このような文ではAとBどちらが重要な(筆者の伝えたい)ことでしょうか。
この場合Bであることがほとんどです。
「しかし」は逆接の接続詞であり、今までの内容と逆のことを述べる場合に用います。
わざわざ逆のことを言うということは、それを述べる必要があるからです。
また他の例として
「なぜなら」があれば因果関係(理由と結果の関係)、
「つまり」があれば今までの内容の要約、
「例えば」があれば具体例の提示、
がなされているはずです。
このように(これも具体例をまとめる際に用いる接続詞)、
接続詞を読むだけで次の内容を予測することが可能です。
文章を読まずとも「多分この辺にはこんなことが書いてあるんだろう」と推測できるのです。
これは問題の答えを探す際に大きなヒントになるはずです。
⑦具体例は大事ではない!
これはよく勘違いされることなのですが、具体例の中に筆者の主張はありません。
そもそも具体例とは筆者の主張を裏付けるものであり、筆者の主張そのものではないからです。
「~を買うべきべきである。例えば~や~である。」
このような文の場合、重要な内容は前半のみであり、後半はそれをわかりやすくしているだけです。
問題で具体例の内容について問われている場合を除き、具体例は重要ではありません。
逆に具体例の前後にはその例についてまとめたキーセンテンスが存在します。
具体例を見つけたらその前後に注目しましょう。
今回の記事は以上になります。
次回は第五回、古文の攻略について掲載予定です。
それでは次の記事でお会いいたしましょう!