玉川学園教室のメッセージ
文科省が専門高校を紹介
2025.06.29
高校Wacth7月号
城南進学研究社 教育事業本部発行(6月24日)
=====[ざっくり要約]=====
高校無償化の議論が進み、専門高校の魅力向上が課題となる中、
文科省が専門高校を紹介するHPを作成。
※HPはコチラ
HPではその魅力を伝えるため、
「実習の様子など約100の動画」や
「専門高校=就職じゃない」(約半数が大学進学)などが紹介されています。
======[村上の雑感]======
記事では「高校無償化の影響」とありますが、
先月配信した、高校watch【公立高校の併願制について】の
「地域人材を育成する専門高校への影響を懸念」に対する動きでもあると感じました。
実際、見てみるとHPの授業の様子は見ごたえがあります。
財務諸表の授業等、お子さまより保護者様が見られた方が関心が高いであろう内容もあります。
個人的に専門高校は選択肢の1つとして魅力を感じていますが、
10年以上の教育業界にいる経験の中でも、
専門高校が選択肢として出てくることは
100人中1人いるかいないかという感覚です。
やはり、15歳で進路を決まってしまうように思われる専門高校への進学は、
将来への意識、準備や覚悟が必要であり、
選択肢を広げておきたいというご家庭の意向もあるかと思います。
しかし、私を含めた保護者世代と現在は変わってきています。
高校に入って、早ければ1年後には文理選択があったり、
基礎学力試験など推薦入試を含めた入試の早期化は進んでいるため、
高校2年生の夏で大学入試がほぼ1年前となり、
大学or専門or就職など進路選択は高校入学後でも迫っていると感じられます。
これは小学校からの「総合学習」「探求」の授業も関係する話題かと感じました。
※ドイツは中学卒業時に大学進学か専門的な職能を身につけるかの進路選択があることも気になり調べました
日本の大学進学率が57.7%(8年連続上昇)であることや、
近隣高校の進路実績などのデータを合わせて確認するのが良いかと思います。
町田市のとある高校(評定オール3+が目安)だと大学進学率は6割でした。
全国平均とも言えますが、やりたいことが見つかれば、
専門高校という進路も大学進学という道があることも踏まえれば、選択肢に挙がるかもしれません
教育情報などを見ていると
wakatte.TVなどyoutubeの影響で、
生徒世代でも偏差値を重視する動きもあることは興味深くもあります。
本当にやりたいことを探すという意味で、
やはり、探求の授業などへの取り組みが
今後の進路選択には重要になってくるかと感じられました。