2024.01.02
2024.01.02
入試の種類
入試の種類 大学入試は多様化しています。
主要な入試は以下の通りです。
①一般選抜 ②総合型選抜 ③学校推薦型選抜 ④指定校推薦
①一般選抜
一般選抜の試験内容は、大学入試センターが実施する「大学入学共通テスト」と、各大学が独自に実施する「一般選抜試験」に大きく分かれます。
共通テスト・国公立大学2次試験・私立大学一般入試などがあります。
②総合型選抜
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致しているかどうかを評価する入試方式です。
学力検査以外の方法で受験者の能力や意欲、適性などを多面的に評価し、合否を決定します。
総合型選抜では、提出書類や面接、小論文、プレゼンテーション、資格・検定試験の成績、大学入学共通テスト(共通テスト)などを課す場合があります。
大学によって出願資格や選考方法が異なるため、志望大学がどのような試験を行っているか確認しましょう。
③学校推薦型選抜
学校推薦型選抜とは、高校の校長が推薦する生徒を大学が選抜する入試方式です。
2020年度入試までは「推薦入試」と呼ばれていましたが、2021年度入試からは「学校推薦型選抜」に名称が変更されました。 学校推薦型選抜では、高校での学習成績や課外活動などの実績が重視され、大学教育を受けるために必要な「学力の3要素」を総合的に評価します。選考は書類審査や小論文、面接が中心ですが、一部の国公立大学では大学入学共通テストや独自の学科試験を課すこともあります。
④指定校推薦
指定校推薦とは、大学が指定した高校の生徒を対象に、学校推薦型選抜(推薦入試)の一種として行われる入試方式です。
大学と高校が事前に協定を結び、高校の生徒を優先的に合格させる仕組みとなっています。
各大学が決めた評定平均(高1~高3の高校での成績の平均)をクリアしていたり、それ以外の指定された条件をクリアしていることが求められます
細かくみていくと、もはや何種類あるのかわからないくらいの方式がありま すが、多くの受験生が利用する代表的な入試とその特徴を以下にまとめます。

いずれの入試も「こうすれば確実に合格できる」というものはありません。
特に学校推薦型選抜と総合型選 抜については、面接試験が課されることもあり、不確実性が高い入試といえます(人が人を見る試験ゆえに採 点基準が一律でないため)。
学校推薦型選抜も総合型選抜も積極的に利用していきたいものですが、この「不 確実性」というリスクに対応するため「ダメだった場合は一般選抜でいく」という準備をしておくことが不可 欠です。
「推薦で行くから大丈夫」はありません。
国公立と私立
「国公立大学といえば 5 教科、私立大学といえば 3 教科。だから国公立大学のほうが難しい」これが一般 的な認識で、基本的にはその通りです。
ただ何事もそうですが、話はそれほど単純ではないというところもあ ります。
結論から言えば国公立大学と私立大学とでは「難しさの質が違う」というのが正しく、人によっては 「国公立大学のほうが合格しやすい」という場合もあります。
一方で、共通テストで数学が満点、他の科目の点が悪くて 75%に一歩届かなかったというような受験生は、この配点の場合は逆転勝利の可能性があります。
このような配点ゆえに「5 教科満遍なく勉強する」 というのは効果的ではありません。
「とにかく数学はどこまでも伸ばす」という覚悟でウェイトを置かなけれ ばいけません。
一般選抜の受験科目
一般選抜における典型的な受験科目を以下にまとめました。
※見ずらいので、クリックして拡大してください(※ご連絡いただければ見やすい資料を準備してあります)
国公立大学

例外はあるので、志望校の受験科目はきちんと調べる必要がありますが、典型的なパターンは上記のような 形です。
注意点をまとめると以下の通りです。
・国公立文系における共通テストの理科の選択は「指定」がある大学もあります (基礎科目 2 つを必須とするなど)。
・国公立文系・理系における地歴・公民の選択科目は「指定」がある大学もあります。
・国公立文系の 2 次試験は大学ごとに「英語・数学・国語」「英語・数学」「英語+数学 or 国語」「英語+1 教 科(数・国・地公)」などかなりバラつきがあります。
このため国公立大学を複数検討する場合、2 次試験 のパターンがなるべく一致する大学の中で検討しないと負担が大きくなります。
・国公立理系の 2 次試験は「英語・数学・理科(1 か 2)」が典型ですが、このうちの 1 教科、または 2 教科 のみで実施する大学も多く存在します。
これにより、得意科目を活かすことができる大学を受験する、ある いは苦手科目の試験がない大学を受験するのも効果的な戦略となります。
私立大学

私立大学は細かなところで大学によってかなりバラつきがあるので志望校の受験科目はきちんと調べる必 要があります。多くがだいたい上記のパターンに当てはまりますが、注意点は以下の通りです。
・文系の漢文は最難関および難関以上の文学部で出題。地理、政治経済は受験不可の大学があります。
・文系の「選択教科」の数学は地歴公民との選択です。
・農学系は数学と国語を選択できる大学もあります。
・看護系は「英語・数学ⅠA・生物」または「英語・国語(現古)・生物」が典型的な受験科目です。
入試の種類 大学入試は多様化しています。
主要な入試は以下の通りです。
①一般選抜 ②総合型選抜 ③学校推薦型選抜 ④指定校推薦
①一般選抜
一般選抜の試験内容は、大学入試センターが実施する「大学入学共通テスト」と、各大学が独自に実施する「一般選抜試験」に大きく分かれます。
共通テスト・国公立大学2次試験・私立大学一般入試などがあります。
②総合型選抜
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致しているかどうかを評価する入試方式です。
学力検査以外の方法で受験者の能力や意欲、適性などを多面的に評価し、合否を決定します。
総合型選抜では、提出書類や面接、小論文、プレゼンテーション、資格・検定試験の成績、大学入学共通テスト(共通テスト)などを課す場合があります。
大学によって出願資格や選考方法が異なるため、志望大学がどのような試験を行っているか確認しましょう。
③学校推薦型選抜
学校推薦型選抜とは、高校の校長が推薦する生徒を大学が選抜する入試方式です。
2020年度入試までは「推薦入試」と呼ばれていましたが、2021年度入試からは「学校推薦型選抜」に名称が変更されました。 学校推薦型選抜では、高校での学習成績や課外活動などの実績が重視され、大学教育を受けるために必要な「学力の3要素」を総合的に評価します。選考は書類審査や小論文、面接が中心ですが、一部の国公立大学では大学入学共通テストや独自の学科試験を課すこともあります。
④指定校推薦
指定校推薦とは、大学が指定した高校の生徒を対象に、学校推薦型選抜(推薦入試)の一種として行われる入試方式です。
大学と高校が事前に協定を結び、高校の生徒を優先的に合格させる仕組みとなっています。
各大学が決めた評定平均(高1~高3の高校での成績の平均)をクリアしていたり、それ以外の指定された条件をクリアしていることが求められます
細かくみていくと、もはや何種類あるのかわからないくらいの方式がありま すが、多くの受験生が利用する代表的な入試とその特徴を以下にまとめます。

いずれの入試も「こうすれば確実に合格できる」というものはありません。
特に学校推薦型選抜と総合型選 抜については、面接試験が課されることもあり、不確実性が高い入試といえます(人が人を見る試験ゆえに採 点基準が一律でないため)。
学校推薦型選抜も総合型選抜も積極的に利用していきたいものですが、この「不 確実性」というリスクに対応するため「ダメだった場合は一般選抜でいく」という準備をしておくことが不可 欠です。
「推薦で行くから大丈夫」はありません。
国公立と私立
「国公立大学といえば 5 教科、私立大学といえば 3 教科。だから国公立大学のほうが難しい」これが一般 的な認識で、基本的にはその通りです。
ただ何事もそうですが、話はそれほど単純ではないというところもあ ります。
結論から言えば国公立大学と私立大学とでは「難しさの質が違う」というのが正しく、人によっては 「国公立大学のほうが合格しやすい」という場合もあります。
一方で、共通テストで数学が満点、他の科目の点が悪くて 75%に一歩届かなかったというような受験生は、この配点の場合は逆転勝利の可能性があります。
このような配点ゆえに「5 教科満遍なく勉強する」 というのは効果的ではありません。
「とにかく数学はどこまでも伸ばす」という覚悟でウェイトを置かなけれ ばいけません。
一般選抜の受験科目
一般選抜における典型的な受験科目を以下にまとめました。
※見ずらいので、クリックして拡大してください(※ご連絡いただければ見やすい資料を準備してあります)
国公立大学

例外はあるので、志望校の受験科目はきちんと調べる必要がありますが、典型的なパターンは上記のような 形です。
注意点をまとめると以下の通りです。
・国公立文系における共通テストの理科の選択は「指定」がある大学もあります (基礎科目 2 つを必須とするなど)。
・国公立文系・理系における地歴・公民の選択科目は「指定」がある大学もあります。
・国公立文系の 2 次試験は大学ごとに「英語・数学・国語」「英語・数学」「英語+数学 or 国語」「英語+1 教 科(数・国・地公)」などかなりバラつきがあります。
このため国公立大学を複数検討する場合、2 次試験 のパターンがなるべく一致する大学の中で検討しないと負担が大きくなります。
・国公立理系の 2 次試験は「英語・数学・理科(1 か 2)」が典型ですが、このうちの 1 教科、または 2 教科 のみで実施する大学も多く存在します。
これにより、得意科目を活かすことができる大学を受験する、ある いは苦手科目の試験がない大学を受験するのも効果的な戦略となります。
私立大学

私立大学は細かなところで大学によってかなりバラつきがあるので志望校の受験科目はきちんと調べる必 要があります。多くがだいたい上記のパターンに当てはまりますが、注意点は以下の通りです。
・文系の漢文は最難関および難関以上の文学部で出題。地理、政治経済は受験不可の大学があります。
・文系の「選択教科」の数学は地歴公民との選択です。
・農学系は数学と国語を選択できる大学もあります。
・看護系は「英語・数学ⅠA・生物」または「英語・国語(現古)・生物」が典型的な受験科目です。
2024.01.02
<静岡県公立高校入試 社会>
例年、地理と歴史の割合が高く、公民の割合が低いです。
地理は、日本と世界の大問が出題され、資料の読み取りを中心とした問題が多いです。
歴史は、古代から現代までの年表をもとに、語句や文章で答える問題が多いです。
地理と歴史の対策としては、単に語句を覚えるだけでなく、出来事や事件を文章で説明できるようにしましょう。
また、教科書や資料集にある写真や表の持つ意味をしっかりと理解するとよいです。
公民では、政治経済など現代社会の様々な問題を取り上げて出題されます。
70文字程度の記述問題は必出なので、複数の資料を読み取る練習をしていきましょう。
社会入試データ解析.pdf

例年、地理と歴史の割合が高く、公民の割合が低いです。
地理は、日本と世界の大問が出題され、資料の読み取りを中心とした問題が多いです。
歴史は、古代から現代までの年表をもとに、語句や文章で答える問題が多いです。
地理と歴史の対策としては、単に語句を覚えるだけでなく、出来事や事件を文章で説明できるようにしましょう。
また、教科書や資料集にある写真や表の持つ意味をしっかりと理解するとよいです。
公民では、政治経済など現代社会の様々な問題を取り上げて出題されます。
70文字程度の記述問題は必出なので、複数の資料を読み取る練習をしていきましょう。
社会入試データ解析.pdf


2024.01.01
2024.01.01
記述問題の配点の推移
社会科の問題における記述問題の配点は、今回もあいかわらず高いままでした。
令和3年度 27点(全体の54%)
令和4年度 26点(全体の52%)
令和5年度 24点(全体の48%)
令和4年度と今回の問題数は同じ16問でしたが、 令和4年度→1点問題×6問、2点問題×10問令和5年度→1点問題×8問、2点問題×8問 記述問題の問題量自体は多いものの、難易度はそれほど高くありませんでした。
入試問題のような「~を...にふれて(関連付けて)」といった2つの記述を組み合わせて書かせる問題も、昨年と同じくあまり出題されていませんでした。
分野ごとの記述問題について詳細を見てみましょう。
地理的分野
昨年と同様、教科書本文にある記述や学校配布のワークなどでもよく見かけるような定番といえる問題が多く出題されていました。
「資料」をしっかり読み取れれば比較的答えやすい問題でした。
基本的な内容を確認できていればおおかた対応できたのではないかと思われます。
歴史的分野
「指定語句」や「資料」内の言葉などをそのまま使って解答できる問題が数多く出題されていました。
過去に50字程度で答えを書かせる問題が出題されていましたが、今回は20~30字程度の短めの文で答えさせる問題になりました。他にも端的に1文で答えられる1点配点の記述問題が増えてきています。
グラフ作成、計算、時差の問題
グラフ作成
第2回県学調で出題されることが多かった「グラフ作成」については、令和4年度第1回には出題されましたが、今回は一昨年以前と同じく出題されませんでした。
計算問題
昨年度は出題されていましたが今回の出題はありませんでした。
時差の問題
新学習指導要領のポイントにもされている時差に関する問題は、過去の出題では第2回学調で出題されることが多くみられましたが、今年は第1回で出題されていました。
グラフ・計算・時差の問題に関しては、第1回のみの出題になるのか、第2回でも引き続き出題されるようになっていくのか注目していく必要があります。
語句・記号問題と資料
語句
語句で回答する問題の問題数は減少傾向でしたが、今回一気に増加しました。
令和2年度 15問令和3年度 13問令和4年度 11問令和5年度 17問 出題内容としては、例年同様に教科書の太字語句や地形などの基本的語句が中心でした。
記号
入試で必ず出題されている「年代の並べかえ問題」は県学調でも出題されています。
歴史的事実を細かく理解できていないと正解できない問題が複数出題されており、年号の暗記だけでは対応できなくなっています。
資料
資料の数は例年より少し多い30程度でした。
教科書や資料集でよく見るものが多い中、いくつか「真新しい資料」もありました。
30というのは決して少なくない資料数ですから、教科書に掲載されていてよく見かける資料は、それを見るだけで「何についての資料か」「何を問う資料か」すぐ分かるように読み込んで理解しておく必要があります。
地理的分野
大問テーマ
「SDGs関連問題」
令和2年度・3年度の地理的分野の大問では、新学習指導要領のポイントにも挙げられている「SDGs」をテーマに大問が構成され、24点/50点(48%)となっていました。
令和4年度は「自然災害」をテーマとした大問で、同様に24点/50点(48%)でした。
今回、令和5年度の出題では、地理的分野の大問4で「日本の人口が2056年に1億人を下回ることが予測される」という「日本の人口問題」をテーマとし、24点/25点(全体の24%)の配点でした。
社会科の問題における記述問題の配点は、今回もあいかわらず高いままでした。
令和3年度 27点(全体の54%)
令和4年度 26点(全体の52%)
令和5年度 24点(全体の48%)
令和4年度と今回の問題数は同じ16問でしたが、 令和4年度→1点問題×6問、2点問題×10問令和5年度→1点問題×8問、2点問題×8問 記述問題の問題量自体は多いものの、難易度はそれほど高くありませんでした。
入試問題のような「~を...にふれて(関連付けて)」といった2つの記述を組み合わせて書かせる問題も、昨年と同じくあまり出題されていませんでした。
分野ごとの記述問題について詳細を見てみましょう。
地理的分野
昨年と同様、教科書本文にある記述や学校配布のワークなどでもよく見かけるような定番といえる問題が多く出題されていました。
「資料」をしっかり読み取れれば比較的答えやすい問題でした。
基本的な内容を確認できていればおおかた対応できたのではないかと思われます。
歴史的分野
「指定語句」や「資料」内の言葉などをそのまま使って解答できる問題が数多く出題されていました。
過去に50字程度で答えを書かせる問題が出題されていましたが、今回は20~30字程度の短めの文で答えさせる問題になりました。他にも端的に1文で答えられる1点配点の記述問題が増えてきています。
グラフ作成、計算、時差の問題
グラフ作成
第2回県学調で出題されることが多かった「グラフ作成」については、令和4年度第1回には出題されましたが、今回は一昨年以前と同じく出題されませんでした。
計算問題
昨年度は出題されていましたが今回の出題はありませんでした。
時差の問題
新学習指導要領のポイントにもされている時差に関する問題は、過去の出題では第2回学調で出題されることが多くみられましたが、今年は第1回で出題されていました。
グラフ・計算・時差の問題に関しては、第1回のみの出題になるのか、第2回でも引き続き出題されるようになっていくのか注目していく必要があります。
語句・記号問題と資料
語句
語句で回答する問題の問題数は減少傾向でしたが、今回一気に増加しました。
令和2年度 15問令和3年度 13問令和4年度 11問令和5年度 17問 出題内容としては、例年同様に教科書の太字語句や地形などの基本的語句が中心でした。
記号
入試で必ず出題されている「年代の並べかえ問題」は県学調でも出題されています。
歴史的事実を細かく理解できていないと正解できない問題が複数出題されており、年号の暗記だけでは対応できなくなっています。
資料
資料の数は例年より少し多い30程度でした。
教科書や資料集でよく見るものが多い中、いくつか「真新しい資料」もありました。
30というのは決して少なくない資料数ですから、教科書に掲載されていてよく見かける資料は、それを見るだけで「何についての資料か」「何を問う資料か」すぐ分かるように読み込んで理解しておく必要があります。
地理的分野
大問テーマ
「SDGs関連問題」
令和2年度・3年度の地理的分野の大問では、新学習指導要領のポイントにも挙げられている「SDGs」をテーマに大問が構成され、24点/50点(48%)となっていました。
令和4年度は「自然災害」をテーマとした大問で、同様に24点/50点(48%)でした。
今回、令和5年度の出題では、地理的分野の大問4で「日本の人口が2056年に1億人を下回ることが予測される」という「日本の人口問題」をテーマとし、24点/25点(全体の24%)の配点でした。