東船橋教室のメッセージ
五年分 過去問積んで 蝉しぐれ (詠み人:ピカ肉@東船橋)
2025.08.02

過去問を制する者が受験を制する!もっとも効果的な使い方を徹底解説
受験生の皆さん、過去問はもう手に入れましたか?
多くの受験生が過去問を解いていますが、ただ闇雲に解いているだけでは、その効果は半減してしまいます。
志望校合格を勝ち取るための、もっとも効果的な過去問の使い方及び、やってはいけないことを示しました。
過去問を解く前に知っておきたいこと
過去問を解く前に、まずはその役割を理解しましょう。過去問をただの問題集だと捉えている人はいないと思います。
「THE 特別なもの!」
そう捉えて、効果的に使っていきましょう。
過去問を解くことで得られるメリットは以下の通りです。
①出題傾向と形式の把握
志望校がどのような分野から、どのような形式で、どれくらいの難易度の問題を出題するのかを把握できます。
②時間配分の練習
実際の試験時間内に問題を解き切るための時間感覚を養えます。
③弱点の発見
自分がどの教科、どの分野が苦手なのかを具体的に特定できます。
④合格ラインの確認
合格最低点や平均点を知ることで、本番でどれくらいの点数を取ればいいのかの目安が分かります。
効果的な過去問の使い方【実践編】
ステップ1:時間を測って本番と同じ環境で解く
初めて過去問を解くときは、必ず時間を測って、本番と同じように取り組みましょう。
本番では、休憩時間や他の教科の試験時間を含めると、一日がかりになる場合もありますが、そこまで本番環境に似せる必要はありませんので、せめて時間は計りましょう。
ステップ2:採点・分析・復習を徹底的に行う
問題を解き終わったら、答え合わせです。
そして、ここからが最も重要なポイントです。
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丸つけ: 正解・不正解を正確にチェックします。
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分析: 間違えた問題、正解したものの自信がなかった問題、時間がかかりすぎた問題を徹底的に分析します。
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なぜ間違えたのか?(知識不足、計算ミス、読み間違い、応用力が足りない)
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どの分野の問題だったか?(数学なら関数、英語なら長文読解、国語なら古文など)
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復習: 分析結果に基づいて、弱点を克服するための対策を立てます。間違えた問題の類題を解いたり、関連する分野の参考書や問題集を解き直したりして、理解を深めましょう。
ここでお伝えしたいのは、丸付け「後」が重要だということです。
過去問を解いたら、分析―復習(解き直し)が絶対に必要です。
過去問は新年度版を買えば2,000円以上のお金がかかっています。せっかくの過去問を有効活用していきましょう!
それと、例えば2026年版を購入すれば、5年分掲載であれば、2025年、2024年、2023年、2022年、2021年の問題が入手できます。
ということは、bookoff とかネットで、2021年版を入手すれば、2020年、2019年、2018年、2017年、2016年の5年分ですから、合計10年分の過去問が手に入ることになります。
お金を出してくださっている保護者様には申し訳ないですが、もし新年度版を手に入れて、その学校が第一志望校であれば、中古で手に入れるといいですね。
多分200円とか500円とか、そんな金額で手に入ります。
しかし、今年の受験生はみんな同じことを考えるため2021年版が早々にbookoffから姿を消すかもしれません。
そのときは2020年版でもいいです。とにかく過去の過去版を購入検討されてみてください。
ステップ3:繰り返しの活用
過去問は一度解いて終わりではありません。最低でも3回は繰り返して解くのが理想です。
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1回目: 傾向把握と実力測定
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2回目: 1回目の復習内容を活かして、解き方の精度を高める
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3回目: 満点を目指して、時間配分や解答の質を最終チェック
一回やったら答え覚えてしまっているから、意味ない・・・そう思う方もいるかもしれません。ところが意味があるのですね。
間違えた問題は宝物です。
絶対にやってはいけない!効果のない過去問の使い方
↓ ↓ ↓ これ以下の内容を「やってはいけない!」と肝に銘じて、取り組んでみてください。
一番、よくないのは
解きっぱなしです。
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時間を測らずに解く: 時間を意識しないと、本番での時間配分が身につきません。
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解きっぱなしで終わる: 採点・分析・復習を怠ると、ただ問題を消費しただけで終わってしまい、学力は向上しません。
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答えを先に見てしまう: 答えを先に見てしまうと、思考プロセスが飛ばされてしまい、自分で考える力がつきません。
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古い年度の過去問を放置する: 最新の傾向は、直近の過去問に反映されています。志望校によっては、出題傾向が大きく変わることもあるため、新しい年度から遡って解きましょう。
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【過去本当にあったこと】
この教室のことではなく、もうだいぶ前のことですので敢えて書きます。
過去本当にあったことです。
仮称 太郎君。
太郎君は小学生のときから塾通いで、中学3年のときにはアベレージで440点ぐらいは取れる優秀な子でした。
志望校は、船橋で2番目偏差値の学校でした。模試判定は最初の頃ちょっと油断してC判定でしたが、その後はB判定、A判定と順調で夏の終わりではもうちょっとでS判定ぐらいまでの実力をつけていました。
ところが・・
夏の終わりごろから、
「問題に飢える症候群」になってしまいました。ストレスもあったのかもしれません。とにかく人が変わったようになってしまいました。
↑ ↑ ↑
これにかかると、本当にマズイ!!!!!!
気づいてくれ!受験生たちよ!!!!!!
これは、不安な気持ちの裏返しなのでしょうね。
とにかく
「先生、過去問もっと出してください」
こんな風になってしまったのです。この点を保護者様にも緊急で伝えていきました。
つまり、感覚としてこういうやり方をしては、リスクが高いと思ったからです。
なぜか、
とにかく「解くこと」に使命感を覚えてしまって、解き直しをしませんでした。
終わったら、次の問題を求める、終わったらまた次・・・
解き直し、分析、複数回解く、ノートにしっかりと解く、わからないことを調べる、自分の実力を上げるために、しっかりと問題に向き合う・・・
そういうことができなくなってしまったのです。
解く→丸付けをする→点数を出す→正答率を計算する
この繰り返しです。
授業ではその点を修正しましたが、自習時の学習のコントロールが、すでに制御不能状態(何十回言っても直らない・・)
でした。
秋、そして冬が来て、結果どうなったか・・・
12月の模試、1月の模試と判定がCまで下がりました。
急遽「志望校を下げたほうがいい」と打診しましたが、そのまま太郎君は第一志望校を受験しました。
上位校でC判定と出た場合、受かる可能性はかなり低いです。
予想してしまったのですが、本当に不合格でした。
あれだけ優秀な子だったのに・・という悔しい思いです。
そして保護者様の「信じられないという思い」です。
問題を解いて、解きっぱなしというのは試験勉強であろうか、資格取得のための勉強であろうが、学校の範囲が決まっているテストであろうが、小テストであろうが、
それを・・・
そのクセを・・・
直さなければ、
今、キミが机に向かって勉強している内容は・・
つまり・・・・
キミが解ける問題をただ解いているだけ・・・・です。
ここに気づいてほしいのです。
これでは実力は上がりません。
★★★★★実力を上げるということは★★★★★
「キミが今まで出来なかった問題を解けるようにすること」のみです。
1+1は2だよね
2×8は16だよね
こんなの1億回やっても偏差値は0.001も上がらないのです・・・・
もちろん、忘れてしまった内容を呼び起こす意味で、過去出来ていた問題を今も出来るという確認作業の一環として、解けていた問題を再度解くという作業は超重要です。
しかし、
受験は戦いです。
A君は出来ない、Bさんも出来ない、でも俺は出来る!
こういう状態に持っていくから「戦いだ」と言っているのです。
いや、ぼくは争いは・・好まないから
いえ、わたしは自分より他人を大事にしたいの
という人は、考え方は正しいと思うし、立派なのですが、こと受験においては、ひとまず「勝つ!」ことを考えましょう。
このことに気づいた人と
このことにいつまでも気づかない人の差は、受験期であれば、半年もあれば偏差値差で10ぐらいの差になります。
偏差値で10の差をつけられたら、夢の中でしか、その人には勝てません。
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もう一つ軽く事例を示しておきます。これは軽い事例で、ご本人も保護者様も最初から結果がわかっていてのことです。
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こちらは、花子さん。
びっくりしたのですが、
ある日こう言ってきました。
「ネットで見たら、過去問解きまくれば受かるって書いてあったんですよ」
わたしは、あごが外れ、外れたあごが、地面についてしまうぐらいに驚いたのです。
そうです。
子どもたち、実際にその学校を受験した生徒が掲示板みたいのに、書いてあるアレです。
この子も結論から言って無謀なやり方でした。
後半は過去問しかやっていませんでした。このネットの・・・どこの馬の骨だかわからない子どもの意見を完全に、それこそ100%鵜呑みにして、来る日も来る日も過去問だけでした。
この子にも、やんわりと、そしてお母さんを通して、何十回も伝えましたが、
過去問をずっと携えていました。
塾内を歩くときも過去問を持って歩くのですから、よほどのことです・・・。
しかし、お母さんからも何回も伝えても聞き入れてもらえないんですよという言葉も頂いていましたし、
受験校は、判定でも「E判定」しか出ていない学校です。
「そこはチャレンジ受験ですから」とあっけらかんとされていましたので、
まぁ、保護者様がそういうなら・・・ということでそのままにしました。
しかし、私立高校で偏差値64で千葉県下の私立でも上から数えて4番目か5番目の学校です。
これを「過去問一冊で合格」なんてこと・・・・普通考えてもあり得ないのですが、本当にネットのうわさというか、ネットの馬の骨を信じたのですから、ずっと最後まで驚きでした。
残念ながら、いや、当然ながら不合格でしたが、本人もお母様も笑っていましたので、本当にチャレンジ受験だったのだなぁと思いました。
はい、
過去問解いて、過去問を持ち歩いて、過去問に頬ずりして、過去問信者になって、過去問命!ってなっても
やり方間違っていたら、あまり意味がありません
ので、
どうか再度上を見て、「解きっぱなし」だけは本当に×ですからその点は特に気を付けていきましょう。






