東船橋教室のメッセージ
夏が終わる、8月最終週 ~幻想の世界~ 突破ゼミナール開講
2025.08.25

突破ゼミナール、開講
千葉県西船特区。駅前の喧騒から少し離れた裏路地に、場末感漂う雑居ビルが建っている。エレベーターの扉はガタガタと音を立て、降りた4階には、錆びたプレートに「突破ゼミナール」の文字。これが、彼らの秘密基地だ。
営業時間は14時から22時。普通の学習塾を装ったその場所で、生徒たちは「学力」と「戦闘技術」という、二つの異なる道を同時に磨いていた。
教室の扉を開けると、そこには「先生」と呼ばれる男がいた。黒縁メガネに白衣という、どこにでもいそうな風貌の彼は、生徒たちを鋭い眼光で見つめる。
「今日の課題だ」
そう言って、彼は黒板に数式を書いた。
「解の公式だ」と先生は続けた。「これを覚えることが、今日の初歩的な訓練だ。しかし、これだけでは卒業できない。我々が求めるのは、これを使って"標的"を仕留めることだ」
生徒たちは一斉に机の上にある文房具を手にした。三角定規、コンパス、シャーペン、分度器、ホチキス。彼らにとって、これらは単なる文房具ではない。
「今日の標的は、この地域を支配しようと企む麻薬組織『ブラック・ストーン』の幹部だ。奴らは、我々が扱う『学問』を否定し、社会を混沌に陥れようとしている。絶対に許せない」
先生の言葉に、生徒たちの顔つきが変わった。彼らは、ただの子供ではない。学びながら、社会の闇を討つことを宿命づけられた暗殺集団なのだ。
そして彼らの標的を仕留める合言葉は、その日の授業内容によって変わる。
「授業開始!」







