東船橋教室のメッセージ
2026年実施 千葉県高校入試攻略 ~数学編~
2025.09.11

千葉県公立高校入試:数学で高得点を取るための戦略
千葉県公立高校入試の数学で高得点を獲得するには、闇雲に演習を重ねるだけでは非効率的です。
近年特に顕著な出題傾向と、それに基づく戦略的な学習が不可欠となります。この記事では、直近の入試傾向を分析し、高得点獲得のための具体的な攻略ポイントを解説します。
◆念のため、もう一度本文内の「高得点を取る」ための戦略であることを確認ください。
千葉県の入試問題は、平均点50点を下回るぐらいの難易度になることも多いです。従いまして、一言で言えば「難しいテスト」です。
高得点を取る=ライバルに差をつける=中上位校狙い
こんなニュアンスです。
大問ごとの難易度と受験生の動向
まず、過去の入試問題を分析すると、千葉県公立高校入試の数学には明確な難易度パターンが存在します。
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大問2(方程式・関数など)と大問3(図形)
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1問目: 非常に基本的な問題で、ほとんどの受験生が正解します。
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3問目: 応用力が問われる難問で、正答率は極めて低いです。
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結論: 大問2と大問3では、正答率に差がつくのは実質的に真ん中の1問分となります。多くの受験生が正解する1問目を確実に押さえ、難問の3問目に時間をかけすぎないことが重要です。
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大問4(小問集合)
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小問数: 6問と多く、ここが合否を分ける最大のポイントとなります。
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難易度:
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1問目: サービス問題で、基本の確認です。
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6問目: 応用力が必要な最難問です。
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2~5問目: ここが合否を分ける「差がつく4問」です。
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高得点獲得の鍵は大問4の攻略
上記の分析から、千葉県の数学で高得点を取るためには、大問4の2~5問目をいかに確実に得点できるかがカギとなります。
多くの受験生が正解する大問2・3の1問目や、逆に多くの受験生が不正解となる難問よりも、この「差がつく4問」に焦点を当てて対策を講じることが最も効率的です。
では、具体的にどのように対策すれば良いのでしょうか。
1. 大問2・3の基本問題は絶対に落とさない
大問2・3の1問目は、文字式の計算、連立方程式、基本的な関数(一次関数や二次関数)、平面図形の証明の穴埋めなど、教科書の例題レベルの問題です。これらの問題をスピーディーかつ正確に解く練習を徹底してください。ミスによる失点は致命的です。
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具体的な学習:
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日々の演習で計算ミスがないか常に確認する。
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教科書の章末問題や、過去問の類似問題を繰り返し解く。
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時間配分を意識し、1問あたりにかける時間を短縮する訓練をする。
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2. 大問4:差がつく4問を徹底攻略
大問4の2~5問目は、決して難しすぎるわけではありませんが、複数の単元の知識を組み合わせたり、少しひねった問題が出題される傾向にあります。
例えば、以下のような問題が頻出です。
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関数と図形の融合問題:
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「放物線上に点A, Bがあり、△OABの面積が12であるとき、aの値を求めよ」といった、関数と三角形の面積を組み合わせた問題。
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この種の問題では、まず点の座標を文字で置き、線分の長さを求めてから、三角形の面積の公式に当てはめる、という複数のステップを踏む必要があります。
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立体図形の問題:
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「円錐の展開図の扇形の中心角を求めよ」や「立方体を切断してできる断面の面積を求める」といった問題。
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展開図の問題では、扇形の弧の長さと底面の円周の長さが等しいという関係式を使うことが鍵となります。
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確率の問題:
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「3枚の硬貨を同時に投げるとき、表が2枚以上出る確率を求めよ」のような基本的な確率問題から、箱から玉を取り出す問題、サイコロを複数回振る問題など。
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すべての起こりうる場合の数を正確に数えることが重要です。樹形図や表を使って丁寧に数え上げる練習をしましょう。
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3. 難問への向き合い方
大問2・3の3問目や大問4の6問目は、多くの受験生が正解できない問題です。これらの問題に固執し、他の解けるはずの問題に手が回らなくなるのが最も避けたい事態です。
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戦略:
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解けそうなら挑戦: 問題文を読んで、解法の糸口がすぐに見つかるようなら挑戦してみましょう。ただし、1問にかけられる時間には上限を設けるべきです。
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解けないなら捨てる勇気: 5分考えても解法の道筋が見えない場合は、潔く次の問題に移る勇気が必要です。他の大問の見直しや、簡単な問題の再確認に時間を使いましょう。
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部分点狙い: 記述式の問題では、答えが出なくても、途中までの考え方を書くことで部分点がもらえる可能性があります。諦めずに、わかる部分だけでも記述する習慣をつけましょう。
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まとめ
千葉県公立高校入試の数学で高得点を狙うには、「大問4の2~5問目を確実に正解する」ことに特化した学習が最も効果的です。
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大問2・3の基本問題(1問目)を素早く正確に解けるように反復練習する。
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大問4の2~5問目で出題されやすい、関数と図形の融合問題、立体図形、確率などの応用問題を重点的に対策する。
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難問には固執せず、他の問題に時間を割く戦略的な判断をする。
これらのポイントを押さえ、日々の学習に計画的に取り組むことで、千葉県公立高校入試の数学で合格点、さらには高得点を獲得できるはずです。諦めずに、最後まで頑張ってください!
最近の傾向は、過去問を解いて頂ければわかりますが、会話文系の問題で融合された問題が難しさを演出しています。
また、関数と言えば、一次関数と二次関数が定番だったのが、突如 反比例が登場するなど、やはり「出ないだろう・・」という勝手判断はとてもリスクがあります。
千葉県数学の場合には、他の教科よりも特異性があるため、その対策には時間をかけましょう。






