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2026年実施 千葉県高校入試攻略 ~国語編~

2025.09.12

ズバリ作文攻略.png

千葉県公立高校の入試は、国語の難易度が高いことで知られています。

多くの受験生が受験後に伝えてきた「千葉県公立高校入試の国語」に対しての感想をは、以下の3つが圧倒的に多かったです。

「時間が足りない」
「読解が難しい」
「作文まで手が回らない」



国語は入試の最初の科目であり、その出来がその後の科目にも影響を与えかねません。この記事では、2026年の千葉県公立高校入試で国語を攻略するためのポイントを、具体的な対策とともに徹底解説します。


なぜ千葉県の国語は難しいのか?

千葉県公立高校の国語は、知識を問う問題としては漢字や語句、文法事項を試す問題がありますが、

「思考力」「判断力」「表現力」を総合的に測る問題が多数出題されます。

特に以下の3つの点が難易度を上げています。

  1. 問題文の分量と質: 小説、随筆、説明文など、いずれの分野でも文章量が非常に多く、内容も抽象的・多層的なものが選ばれる傾向にあります。単語の意味を追うだけでなく、筆者の主張や登場人物の心情を深く読み取る力が必要です。

  2. 選択肢の巧妙さ: 選択問題の選択肢は、一見正しそうに見える「ひっかけ」が巧妙に仕込まれています。本文の一部を抜き出しただけの選択肢や、文脈を無視した選択肢など、安易な判断を許さない作りになっています。

  3. 作文問題の独自性: 2025年2月実施の直近入試では、従来の単なる意見論述とは異なる、物語の一部を自由に選択して、そのシチュエーションごとに自分の考えをまとめる形式の作文が出題されました。この形式は、単なる暗記やパターン学習では対応できず、その場で思考し、論理的に構成する力が求められます。

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↑こちらは千葉県公立高校 2025年2月実施 国語の入試問題大問7(条件付き作文)です。

二段構成で10行以内の条件付き自由作文ですが、出題者もよく練って問題の負荷を考えているのがわかります。

この画像の問題を見てのとおり、千葉県公立高校の入試問題は、傾向を知って対策を立てる必要があります。


特徴を理解した上で、ただ闇雲に過去問を解くのではなく、効率的で戦略的な学習を進めていかなくてはなりません。


攻略の鍵は「時間配分」と「思考のスピード」

多くの受験生が直面する「時間が足りない」という問題は、読むのが遅いからではありません。
確かに受験生によっては、その速度差はあるかもしれませんが、国語の問題を解くための思考プロセスが非効率的であることに原因があることが多いです。

千葉県の国語は、試験時間が50分であるのに対し、問題のボリュームは非常に大きいです。

大問は小説、説明文、古文、作文の4つに分かれており、それぞれにじっくり時間をかける余裕はありません。

具体的な時間配分の目安は以下の通りです。
最初に放送問題がありますが、それは50分の試験時間の中で約10分間は平等に失う時間です。従って漢字の読み書きから作文問題に至るまでを残り40分で解かなくてはなりません。

国語の攻略の第一は、時間配分であることがわかります。


1. 小説・説明文の攻略法

長文読解で時間を短縮するためには、「設問を先に読む」ことが有効です。

設問を読むことで、本文のどこに注目すべきか、何を探しながら読むべきかという目的意識が明確になります。例えば「登場人物Aの心情の変化を問う設問」があれば、Aのセリフや行動、情景描写に意識を集中して読むことができます。

また、文章を読みながら、重要なキーワードや筆者の主張、登場人物の感情が変化する箇所に線を引く癖をつけましょう。これにより、後から答えを探す時間を大幅に短縮できます。


2. 古典(古文・漢文)の攻略法

千葉県の入試では、漢文はほぼ出題されず、古文が出題されます。古文は現代語訳が併記されていることが多く、文章自体は比較的読みやすいです。しかし、古語の意味文法の知識が問われる問題は、暗記が不可欠です。

特に注意すべきは、古文特有の語彙です。「をかし」「あはれ」といった代表的な古語はもちろん、物語の背景や登場人物の役職を示す語彙もチェックしておきましょう。短時間で解き切るためには、本文をざっと読み、現代語訳をヒントにしながら設問を解くのが効率的です。


作文は「5分で仕上げる」練習がカギ

2025年の入試で多くの受験生を悩ませたのが、「思考・判断・表現」が問われる作文問題です。

今までの千葉県入試問題の作文は、複数の資料(グラフや図、文章など)を読み解き、それらを根拠として自分の意見を10行程度にまとめる形式でした。

この形式の最大の難関は、「限られた時間で、論理的な構成を作り上げる」ことです。

しかし昨年度(2025年2月実施)の国語の作文は、上記の通り、ちょっと変わった形式として出題されています。

いずれにしても作文に10分も20分もかけるわけにはいきませんので、正味5分間で勝負をかけるイメージです。

作文攻略のための3ステップ

  1. 資料の読み取り(2分): 提示された資料から、重要な情報や読み取れる傾向を素早く把握します。グラフの数値や、文章のキーワードに線を引くなど、視覚的に情報を整理しましょう。

  2. 構成の構築(1分): いきなり書き始めるのではなく、「結論→理由→具体例」といった基本的な構成を頭の中で組み立てます。この構成がしっかりしていれば、文章がブレることはありません。

  3. 執筆(2分): 構築した構成に沿って、一気に書き上げます。字の丁寧さよりも、内容の論理性を優先しましょう。時間がなければ、完璧な文章でなくても、伝えたいことが明確に書かれていれば点数につながります。

この3ステップを5分以内に完結させる練習を、普段から行いましょう。

過去問の作文問題はもちろん、日頃の学習で読んだ新聞のコラムやニュース記事について、「5分で要約し、自分の意見を付け加える」練習も有効です。



最終的な対策と心構え

  1. 過去問演習の徹底: 少なくとも5年分は解きましょう。時間を計り、本番と同じ環境で解くことが重要です。解き終わった後も、答え合わせだけでなく、なぜその選択肢が正解なのか、不正解なのかを徹底的に分析してください。

  2. 語彙力・漢字力の強化: 読解のスピードを上げるためには、知らない単語がないことが理想です。教科書や問題集に出てくる漢字や語彙は、日頃からコツコツと覚えましょう。

  3. リラックスして臨む: 国語は入試の最初の科目です。緊張で実力を出し切れないのはもったいない。深呼吸をして、落ち着いて問題に取り組みましょう。




作文の配点は12点です。

100点のうち12点ですから、作文に未着手であれば、初めから12点を失うことになります。

中上位の高校を狙う生徒さんは、この12点は捨ててはいけません。

基本的に作文は減点方式です。

たとえば、条件として二段構成とあるならば、それがなされていないと6点減点!などです。
あとは文章の論理骨子、誤字脱字、など細かく減点されていきます。

目標としては、10点以上です。


国語は知識の暗記だけでなく、論理的に考え、表現する力を測る教科です。

小手先のテクニックだけでは通用しませんが、日々の地道な努力と戦略的な学習で、必ず攻略できます。この記事が、皆さんの合格への一助となれば幸いです。頑張ってください!