城南コベッツ東船橋教室

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東船橋教室のメッセージ

大学入試が変われば、高校入試も中学受験も学校の定期テスト(考査)も変わる

2025.09.20

教育は大きく変化している.png




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↑こちらのグラフは、一般受験よりも推薦、総合型選抜が増えていますよという内容を示したものです。


現在、日本の大学入試制度は大きな転換期を迎えています。

かつて主流だった「一般選抜」だけでなく、「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」といった多様な選抜方式が増加し、今や全体の半数以上を占めるまでになりました。

このような変化は、小・中・高校での学習や生活のあり方を根本的に変えつつあります。


大学入試制度の変化:一般選抜から総合型・推薦型へ

大学入試と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは、センター試験(現:大学入学共通テスト)や各大学の個別試験といった、一発勝負の「一般選抜」でしょう。しかし、この方式の割合は年々減少し、代わりに「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」の重要性が高まっています。


学校推薦型選抜は、高校での成績(内申点)や学校生活での活動実績(部活動、生徒会、ボランティアなど)に基づき、高校長の推薦を受けて出願する方式です。

総合型選抜は、学力試験だけでなく、面接や小論文、提出書類などを通じて、受験生の個性や潜在能力、学ぶ意欲などを多角的に評価する方式です。


これらの選抜方式が主流になったことで、高校3年生の1年間だけでなく、高校生活全体、さらには小・中学校からの学びが重要になってきています。



小・中・高校での過ごし方の変化

1. 早期から始まる「数学」の重要性

記事にあるように、内申点を大きく左右する鍵となるのが「数学」です。

なぜ?

そう思いますよね。

高校の数学は、内容の難易度が高く、授業の進度も速いため、一度つまずくとリカバリーが非常に難しい教科です。



かつては「高校3年生で猛勉強すればなんとかなる」という考え方もありましたが、推薦型・総合型選抜では高校1年生からの内申点が評価対象となるため、これはもはや通用しません。

この変化に対応するためには、小・中学校の段階から、数学の基礎を徹底的に固めることが不可欠です。


数学は、

わからなくなった段階ですぐに何かしらの手を打たないと、どんどんわからなくなってしまう教科の代表格と言えます。



  • 小学生: 算数への苦手意識を持たず、論理的に考える楽しさを身につけることが重要です。計算練習だけでなく、文章題を通じて「なぜそうなるのか」を考える習慣をつけましょう。

  • 中学生: 中学数学は、高校数学の土台となります。特に、方程式、関数、図形などの基本的な概念を深く理解することが求められます。授業で分からなかった部分は、その日のうちに解決するなど、日々の学習を丁寧に積み重ねる必要があります。

  • 高校生: 高校数学の難易度を乗り越えるためには、中学までに築いた基礎力の上に、応用力をつけていくことが重要です。学校の授業に遅れないよう、予習・復習を徹底し、定期テストで安定して良い成績を収めることを目指します。

2. 小論文・志望理由書を支える「国語力」

推薦型・総合型選抜では、小論文や志望理由書の提出が必須となる場合がほとんどです。これらは文章を書く能力だけでなく、自分の考えを論理的にまとめ、他者に説得力をもって伝える「国語力」が試されます。

この力は、一朝一夕に身につくものではありません。

読書や多様な人との対話、日々のニュースに対する考察など、継続的なトレーニングが必要です。

  • 小学生: 読書習慣を身につけることが最も重要です。ジャンルを問わず、様々な本を読むことで、語彙力や表現力を豊かにします。また、自分の考えや感想を、家族や友人に話す練習をしましょう。

  • 中学生: 新聞の社説を読んだり、ニュース番組を見たりして、社会的な問題に関心を持つことが大切です。賛成・反対の意見を整理し、自分なりの考えを持つ練習を始めましょう。学校の授業での作文や発表の機会を積極的に活用することも有効です。

  • 高校生: 小論文や志望理由書を書く練習を本格的に始めます。自分の将来や学びたいことについて深く掘り下げ、それを論理的に構成する力を養います。また、面接対策として、自分の考えを簡潔に、かつ説得力をもって話す練習も必要になります。


学校生活全体が「評価の対象」に

推薦型・総合型選抜の導入は、学力だけでなく、学校生活全体を評価の対象にしていることを意味します。

部活動や生徒会活動、ボランティア活動、地域貢献など、課外活動への取り組みも、個人の多様性やリーダーシップ、協調性をアピールする重要な要素となります。

高校生活の3年間は、ただ勉強するだけでなく、これらの活動に主体的に参加し、自分自身の興味・関心を深め、将来の目標を見つけるための期間と言えます。


これは、高校生活における学びが、単なる知識の詰め込みではなく、将来の社会で生きる力を育むことへとシフトしていることを示唆しています。



まとめ:小・中学校からの「主体的」な学びが鍵

大学入試の変化は、私たちに「いつから大学受験を意識すべきか」という問いを投げかけています。

結論として、それは早ければ早いほど良いと言えるでしょう。

特に、数学と国語の基礎力は、小・中学校の段階でしっかりと築いておくことが、高校生活、そしてその先の大学受験をスムーズに進めるための鍵となります。


この変化は、受験生にとって負担が増えたと捉えられがちですが、見方を変えれば、自分の興味や関心を深く探求し、学校生活全体を楽しみながら将来を切り開くチャンスと捉えることもできます。


「なぜ学ぶのか」という問いを常に持ち続け、自ら考え、行動する「主体的」な学びこそが、これからの時代を生き抜くために最も重要な力となるでしょう。


大学入試の変化は、教育全体が「知識の暗記」から「思考力・判断力・表現力」を重視する方向へと向かっていることの表れなのです。


この大きな変化を、保護者の皆様、どう捉えますか?



子孫に美田は与えず

魚じゃなくて 魚の釣り方を

保護者様、今の子供たちはかつてよりも より深い思考力が必要になっている時代です。

是非、共通テストの問題や、最近の千葉県入試問題、中学受験の問題をご覧になってみてください。

そして、学校で実施されているテストと、入試問題の

「うそだろ?」ぐらいの差を感じ取ってあげてください。