東船橋教室のメッセージ
コロナ禍でも止めなかったもの それは「教育」と「経済」である
2025.12.03
おはようございます!
東船橋より本日も宜しくお願い致します。
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今、敢えてあのときのことを思い起こします。
止められなかった二つの歯車:コロナ禍における「教育」と「経済」
未曽有のパンデミック、新型コロナウイルスの世界的な拡散は、私たちの日常、そして社会の機能を根底から揺さぶりました。

緊急事態宣言、外出自粛、国境の閉鎖――多くの活動が一時停止を余儀なくされ、世界全体が「ストップ」の号令の下に置かれたかに見えました。
しかし、この巨大な「停止」の中で、絶対に止められなかった二つの重要な歯車がありました。それが、国家と社会の基盤を支える「教育」と「経済」です。
え、そんなことないだろう?
街はシャッター街と化して、学校も緊急事態宣言で休校だったよなぁー
はい、そうですね。
でも・・・・
一見停止したかに見えた「経済」の真の姿
コロナ禍初期、飲食店や観光業の休業、サプライチェーンの混乱、株価の暴落など、経済活動は大きく停滞しました。
これは「経済が止まった」と誰もが感じた瞬間でしょう。
しかし、それは特定の分野や従来の活動様式が「停止」または「減速」したに過ぎません。
全体としての「経済」は、形を変え、ベクトルを変換しながら、寸時も止まることなく動き続けていました。
最も顕著なのが、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の爆発的な加速です。
対面での商取引が難しくなった瞬間、オンラインプラットフォーム、eコマース、デリバリーサービスが一気に需要を伸ばしました。
人々は自宅から食料品や日用品を注文し、エンターテイメントをストリーミングで楽しむようになりました。
これは、「リアルの消費」から「デジタルとロジスティクスの消費」への劇的な移動であり、経済のエンジンは、場所を変えてフル稼働していたのです。
また、医療・衛生用品の生産体制の強化、ワクチン開発競争、そしてリモートワークに必要なITインフラへの投資は、新たな巨大な経済活動を生み出しました。
各国政府が行った大規模な財政出動も、経済活動の急激な収縮を防ぐための「血液」として機能しました。経済は、外から見える活動が低下しても、内部の構造を組み替える「変形形態」という形で生き残り、動き続けていたのです。
形を変えて継続した「教育」の使命
経済と同様に、教育もまた大きな影響を受けました。
学校の一斉休校は、世界中の子どもたちから「教室」という物理的な学びの場を奪いました。
ここでも「教育が止まった」という懸念が生じました。
しかし、教育の使命である「知恵と知識を次世代に伝達し、思考力を育む」という活動自体は、決して止まりませんでした。
休校措置が取られたその日から、教師と教育機関は、オンライン授業という新たな教育形態への移行を急ピッチで進めました。
ZoomやGoogle Meetなどのプラットフォームが「新しい教室」となり、デジタル教材が紙の教科書を補完しました。
この移行は、技術的な課題や教育格差の問題を露呈させた一方で、「どこにいても、学びは継続できる」という教育の柔軟性と強靭さを証明しました。
また、学校という物理的な枠組みから離れたことで、家庭内での親子の対話や、自己学習(Self-directed learning)の重要性が再認識されました。
これは、単に知識を詰め込むだけでなく、困難な状況下で自ら考え、行動する「非認知能力」を育むという、より本質的な教育へと舵を切るきっかけともなったと言えます。
育は、一時的に「学校での集団学習」という形は止めたものの、「人類の知の継続的伝達」という機能は、むしろ新たなテクノロジーと家庭の協力によって強化され、継続したのです。
止められなかった「未来への投資」
コロナ禍で「教育」と「経済」が止められなかったのは、これらが単なる活動ではなく、
未来に対する最も重要な「投資」だからです。
経済は社会生活の維持と成長を担保し、教育は次世代の社会の担い手を育みます。この二つが止まることは、社会の崩壊と未来の断絶を意味します。
パンデミックという非常事態は、私たちに、従来の常識が通用しない状況下で、いかにして核となる機能を維持し、新しい環境に適応していくかの試練を与えました。その結果、「経済」はデジタル化と変革をもって、「教育」はオンライン化と柔軟性をもって、その責務を果たし続けました。
私たちは、コロナ禍で停止したことよりも、何が停止せず、どのように変化して継続したかに注目するべきです。その変革の軌跡こそが、私たちがこの困難な時代を乗り越え、未来を築くための確かな道筋を示しているのです。






