東船橋教室のメッセージ
【2025年度入試】2026年2月 千葉県公立高校受験 国語対策!
2025.12.11

2026年度 千葉県公立高校入試 国語攻略法【2025年12月から本番まで!】
現中学3年生の皆さん、そして保護者の皆様へ。
千葉県の国語は、実は平均点が5教科の中で最も低い傾向にあります。かつては、千葉県入試は「数学の平均点が一番低い」傾向があったのですが、昨今の国語の問題は、言えばもともと国語偏差値の高い生徒さんでさえも「時間切れ」になったり「難しかった」と感想を述べるレベルになっています。
現に平均点が50点を割れる教科の代表格が国語になりつつあります。
これは、記述問題や情報整理に時間がかかるため、時間配分に失敗したり、採点基準を満たせない受験生が多いことを示しています。
裏を返せば、確実な戦略を立てることで、他の受験生に差をつけるチャンスがある教科です。
2026年2月の本番に向けて、この冬から何を最優先で取り組むべきか、国語の最終攻略ポイントを解説します。
大問構成と対策分野の確認
千葉県公立高校入試の国語は、例年大問5つ構成で、文学的文章、説明的文章、古典(古文・漢文)、そして知識問題(語彙・文法)から構成されます。
| 大問 | 内容 | 配点(目安) | 対策の重要性 |
| 大問1 | 説明的文章(評論・論説) | 約20点 | 読解力と論理的記述力が必要 |
| 大問2 | 文学的文章(小説・随筆) | 約20点 | 登場人物の心情理解と表現 |
| 大問3 | 古典(古文または漢文) | 約10点 | 基礎知識で得点源にしやすい |
| 大問4 | 知識・語彙・文法 | 約10点 | 満点を狙う基礎固めの分野 |
| 大問5 | 現代文読解(長めの文章) | 約40点 | 最重要! 長文読解・要約・記述の総合力 |
最終攻略の柱1:大問5の「長文記述」を制する(配点約40点)
大問5は、長文を読み解き、複数の設問(特に長めの記述問題)に答える形式で、配点が非常に重く、国語の合否を左右します。
1. 時間配分を徹底する
国語で最も重要なのは時間配分です。大問5に時間を残すため、他の大問を迅速に処理する訓練が必要です。
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目安: 大問1〜4(知識・古典含む)を合わせて25〜30分程度で処理し、大問5に20〜25分の時間を確保することを目標に、過去問で練習しましょう。
2. 記述問題の「型」を習得する
千葉県の記述問題は、「本文中の言葉を用いて、指定された要素を過不足なくまとめる」力が求められます。
この記述問題と書き抜き(文字数を数えて解答する形式)の多さが千葉県入試問題の国語の大きな特性でもあります。
小説にしても、物語にしても、説明的文章、論説にしてもとにかく文量が多く、読ませられます。国語ですから、読まないとお話しにならないわけです。
そして、「〇文字以内で」という形式がとても多いので、受験生たちは、問題文を読み→設問で問われている内容を精査し→再度問題文を読み→その際に文字数を数えて→文字数が合致しなければ、再度探して・・・・
きっとこのような作業になってしまいます。
この形式に多くの時間が割かれるであろうことは容易に想像がつきます。
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採点基準の把握: 塾の先生や市販の解説を利用して、「何が書けていれば点になるのか」という採点基準を厳しくチェックしてください。
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要素の抽出: 記述問題の解答作成は、以下のステップで練習します。
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設問で問われている「要素」(原因、理由、内容など)を正確に把握する。
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本文中から、その要素に関連するキーワードやキーセンテンスを過不足なく探す。
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それらを論理的かつ指定された字数に収まるように接続詞などを使ってまとめる。
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最終攻略の柱2:知識・古典(大問3・4)で確実に得点する
知識問題や古典は、努力が得点に直結しやすい分野であり、国語の安定した基礎点となります。
1. 知識問題(大問4)の満点確保
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対策範囲: 漢字(読み書き)、語彙(慣用句、ことわざ、四字熟語)、文法・表現(敬語、修飾語と被修飾語、段落構成など)を重点的に復習します。
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最終対策: 知識問題専用の薄い問題集や過去問を繰り返し解き、**「知っていれば解ける」**問題を確実にモノにしてください。
2. 古典(大問3)の基礎固め
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古文: 歴史的仮名遣い、係り結びなどの文法、基本的な助動詞の意味、そして頻出する単語(例:いと、あはれ、をかし)の意味を暗記しましょう。
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漢文: 返り点のルール、句形の意味、そして基本的な書き下し文の練習が中心です。
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戦略: 古典は出題範囲が限られるため、基礎知識を定着させれば、大問の中では比較的得点しやすい分野です。
最終攻略の柱3:評論・小説の読解力(大問1・2)
安定した読解力を身につけるためには、設問の意図を理解する練習が必要です。
1. 説明的文章(大問1:評論)の対策
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論旨把握: 筆者が「何を問題提起し、最終的に何を主張したいのか」という論旨を把握しながら読む練習をします。
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接続詞に注目: 接続詞(しかし、したがって、なぜなら、たとえばなど)に印をつけ、論理展開を追いかける訓練をしましょう。
2. 文学的文章(大問2:小説)の対策
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心情理解: 登場人物の「言動」「状況の変化」「描写されている景色やモノ」から、心情を推測する練習をします。
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設問と本文の対応: 「どうしてその行動をとったのか」「どのような気持ちになったのか」といった設問に対して、解答の根拠が本文のどこにあるかを正確に線引きする練習をしましょう。






