東船橋教室のメッセージ
子孫に美田を残さず ~頭の中には残してやりましょ~
2025.12.18
おはようございます。
東船橋から 本日も宜しくお願いいたします。
今日のテーマは、『子孫に美田を残さず ~頭の中には残してやりましょ~』です。
「子孫に美田を残さず」という言葉は、
幕末の志士・西郷隆盛が遺した座右の銘として知られています。
本来は
「子孫のために価値ある財産を遺すと、かえって彼らの精神を怠惰にし、身を滅ぼす原因になる」
という戒めですが、これを現代の教育という文脈で捉え直すと、非常に示唆に富んだ教訓が見えてきます。
現代社会における「美田」とは、単なる土地や金銭だけではありません。
親が先回りして用意した恵まれた環境、挫折のないレール、なども形を変えた「美田」となっている側面があります。
財産ではなく「生きる力」を授ける
教育の本質とは、子供が親の手を離れた後、
自らの足で立ち、未知の困難に立ち向かっていくための糧を与えること
だと思います。
しかし、親が良かれと思って「美田」を与え、しかも与えるだけでなく耕しちゃったりすると、
子供は自ら土を耕し、種をまく方法を学ぶ機会を失ってしまうような気がします。
もちろん、ご家庭それぞれの方針は地球規模で見たらそれはもう、ご家族の数だけあるのですから、この点で、あまり「こうあるべきだ」と偉そうに言うつもりもありません。
以下の内容も前段も
一般論的に捉えて頂ければ幸いです。
真に子孫を思うのであれば、物質的な豊かさを遺すことよりも、目に見えない「知恵」や「精神性」を育むことができればいいですよね。
学歴や資格は、個人的には「外的な武装」だと思います。
一番は、どのような環境に置かれても自力で道を切り拓ける「内的な強さ」を養うこと
これが教育観点から見た「美田を残さない」という意味になってくるでしょうか。
逆境という名の教育資源
西郷隆盛がこの言葉を遺した背景には、自身が幾度もの流罪や困難を経験し、そこから不屈の精神を磨き上げた自負があったはずです。
教育において、適度な不足感や思い通りにいかない経験は、実は何にも代えがたい「資源」となります。
親がすべてのお膳立てをしてしまうと、子供は「努力と報酬」の相関関係を正しく理解できなくなります。
自分の力で手に入れたものではない成功は、本人の自信には繋がりません。
一方で、自らの汗をかき、工夫を凝らして得た小さな成果は、一生を支える自己肯定感の根源となります。
「美田を残さない」教育とは、突き詰めれば「あえて苦労をさせる勇気」を持つことです。
子供が転びそうになったとき、すぐに手を差し伸べるのではなく、どうすれば起き上がれるかを傍で見守る。
その忍耐強さこそが、親から子へ贈ることのできる最高の教育的財産だと思います。
精神の貴族を育てる
また、この言葉は「利己主義からの脱却」も説いています。
親が「自分の子供さえ良ければいい」という考えで過剰な財産や地位を遺そうとすれば、その子は社会に対する責任感や貢献意欲を欠いた大人になってしまう可能性があるのです。
まぁ、よくドラマだとか映画で、ちょっとヤバい犯人が登場すると、たいていは、育った環境だったり、そこに親の育て方、方針が絡んでいる場合がありますよね。
もう赤ちゃんのときから育てているのですから、知らず知らずに
「ねじ込んでしまう」
「刷り込んでしまう」
「黒を白だと断定してしまう」
「怒涛の教育ドラマ家庭編!!(怖い!!)」
という世界です。
教育の目的は、単に個人の立身出世にあるのではなく、社会の一翼を担う公徳心を持った人間を育てることにあります。
西郷が重んじた「敬天愛人」の精神は、まさにその極致です。
物質的な遺産に頼らず、自らの徳を磨き、知性を高めることに喜びを見出す。そのような「精神の貴族」として育てること。
それこそが、将来的に子供が自分自身の力で、親が遺す「美田」など比較にならないほど大きな価値を社会に生み出す土壌となるのだと思います。
結びに代えて
わかると思いますが・・・「子孫に美田を残さず」という教えは、決して子供を見放すことではありません。
むしろ、その子の可能性を誰よりも信じ、一人の自立した人間として尊重するという、深い愛情の裏返しです。
私たちは教育を通じて、子供に何を遺そうとしているでしょうか。
形あるものはいつか失われますが、身につけた教養と鍛え抜かれた精神は、一生奪われることのない真の財産となります。
子供が自分の人生という荒野を、自らの力で豊かな黄金の田畑へと変えていく。
その姿を信じて見守ることこそが、現代の教育に求められている「無私の愛」の形ではないでしょうか。
実際、アレも買ってやる、これも買ってやる・・・
これは子どもの喜ぶ顔、その姿が見たいから・・・かもしれないですね。誰かに何かをあげるのは、たいていはそんな気持ちが裏腹にあるものです。
お互いがハッピーになれるのでとてもいいことです。
でもその もらったことは 彼、彼女が大人になってずっと覚えている・・・ということはありません。
忘れますよ。
どのぐらい忘れるかというと、「すっかり忘れます」
記憶に残してあげましょう!
脳みそに残してあげましょう!






