東船橋教室のメッセージ
「一問一答」だけだときつい!:なぜ今の入試や検定で「知識量」だけでは勝てなくなったのか
2026.01.08

おはようございます。
私立高校の入試スタートまで、あと10日!となりました。私立をメインで考えている生徒さんは超直前期ですから、ハードに頑張っていることでしょう。
3教科受験であれば、毎日3教科に携わって力を磨いてください。
そして、過去問重視です。
本日のテーマは、
『「一問一答」だけだときつい!:なぜ今の入試や検定で「知識量」だけでは勝てなくなったのか』
と言う内容でお送りいたします。
かつての学習スタイルを象徴する言葉に「一問一答」があります。
単語帳を片手に、問いに対して決まった答えを反射的に返す。この反復練習こそが、テストで高得点を取るための最短ルートであり、正攻法でした。
しかし、今の時代、そのやり方だけでは「まともな点数」を取ることすら難しくなっています。
中学入試から大学入学共通テスト、さらには各種資格試験に至るまで、教育の現場で起きているのは「知識の詰め込み」から「思考のプロセス」への劇的な転換です。
なぜ、一問一答という最強だった武器が、現代では通用しなくなったのでしょうか。その理由と、これからの時代に求められる新しい学びの形について紐解いていきます。
1. 「知識」は検索すれば手に入る時代になった
一問一答が有効だった時代は、情報を記憶していること自体に高い価値がありました。
「1600年に何が起きたか?」「この英単語の意味は何か?」といった問いに即座に答えられる能力は、そのまま知性の証明であり、実社会での有能さにも直結していました。
しかし、スマートフォンが普及し、AIが台頭した現代において、単純な知識の保有価値は相対的に低下しました。
誰でも数秒で調べられることを記憶しているだけでは、もはや評価の対象になりません。
現在の出題者は、受験生が「何を知っているか」ではなく、「持っている知識をどう組み合わせ、未知の課題をどう解決するか」を問うようになっています。
↑ ↑ ↑
この部分、超重要です!
つまり、知識は「ゴール」ではなく、思考するための「素材」へと役割を変えたのです。
2. 出題形式の劇的な変化:文章量と資料の増大
近年の入試問題を開いてみると、一問一答形式がいかに通用しないかが一目でわかります。
例えば、大学入学共通テストでは、単に公式を当てはめる問題は姿を消し、代わりに「会話文」「複数の図表」「実験データ」を読み解かせる問題が主流となりました。
数学の試験であっても、長文のリード文を読み、状況を把握することから始めなければなりません。
このような問題では、用語を暗記しているだけでは手も足も出ません。
-
複数の情報を整理する「読解力」
-
知識と知識を結びつける「論理的思考力」
-
示されたデータから仮説を立てる「分析力」 これらの能力が備わって初めて、正解にたどり着くことができます。一問一答で鍛えられる「反射神経」だけでは、問題の入り口で立ち往生してしまうのです。
3. 「なぜ?」と「その後」が問われる記述式の壁
一問一答の最大の弱点は、背景にある「文脈」を切り捨ててしまう点にあります。
かつての社会科のテストであれば「大政奉還」という言葉を答えられれば正解でした。
しかし今の試験では、「なぜ徳川慶喜は大政奉還を行ったのか、その背景を当時の国際情勢を踏まえて説明せよ」といった問いが投げかけられます。
「何(What)」を覚えるのは簡単ですが、「なぜ(Why)」「どのように(How)」を理解するには、点ではなく線の学習が必要です。
歴史の流れ、因果関係、事象の構造を理解していない受験生にとって、記述式の配点が高い現在の試験は非常に厳しいものとなっています。
4. これからの時代に必要な「学びのアップデート」
では、私たちはどのように学習をアップデートしていけばよいのでしょうか。
ちなみに、一問一答を完全に否定する必要はありません。
基礎知識がなければ思考もできないからです。大切なのは、その「先」にある学習法を取り入れることです。
1. 常に「背景」を確認する習慣 用語を覚える際、必ずセットで「なぜそうなったのか」「それが起きたことで何が変わったのか」をセットで確認するようにします。
2. 自分の言葉で説明してみる 覚えた知識を、何も見ずに誰かに説明できるか試してみてください。説明に詰まる部分は、理解が浅い証拠です。
3. 「正解」のない問いに向き合う 資料やニュースを見て、「自分ならどう考えるか」「別の視点はないか」と疑ってみる訓練が、結果として試験の分析力を養います。
結論:記憶から「活用」への転換
「昔はこれで通用したのに」という嘆きは、時代のルールが変わったことを意味しています。
現代の教育が求めているのは、クイズ王のような暗記の達人ではありません。膨大な情報の中から必要なものを選び出し、批判的に吟味し、他者が納得できる論理を組み立てられる人材です。
一問一答という狭い檻から抜け出し、知識を「つなげる」楽しみを見出すこと。それこそが、今の時代にまともな点数、ひいては社会で通用する本当の知性を手にするための唯一の道なのです。






