塚田駅前教室のメッセージ
〔公立高校の受験にも変化〕 単願制見直し → デジタル併願制への検討【城南コベッツ塚田駅前教室】
2025.04.23
2025年4月より、
これまで受給には世帯年収などの制限があった高校無償化が所得制限が撤廃され、すべての生徒が対象になります。
2025年は公立高校、2026年には私立高校が実質無料に変わることが決まっています。
そのことから、志望校の私立人気が高まっていくと予想されていきました。
公立から私立へ流れていく人が多いのでは......と。
先日には、このような内容の記事もあがっておりました。
公立高受験「単願制」見直し、複数校の志望可能に...石破首相が「デジタル併願制」検討指示
〔読売新聞オンライン〕
流れとしては
無償化の実施⇒私立人気が高まっていく?⇒公立志望が減っていくのでは
⇒公立離れをカバーしていく施策として「併願制」に
ということでしょうか。
◆現在の公立高校
多くの都道府県は「単願制」を採用しており、
公立が不合格になった場合は、併願していた私立へ進むという流れです。
ただし私立の高額な費用を考え、不合格を避けるために受験する公立のランクをあえて下げるという方法を取る場合もあります。
そういった中で、時には不合格を回避するために志望校を下げた生徒よりも低い点数の生徒がその高校に合格するケースも出てきます。
このような不平等も含めて、今回検討として出されたのが「デジタル併願制」のようです。
◆デジタル併願制
デジタル併願制とは、どういった方法になるのか。
生徒は、複数の志望校をあらかじめ決めておき、
その生徒の入試の点数、内申点、面接や部活動の成果にもとづいてアルゴリズムによる順位付けをする。
その合格基準を超えた高校を合格先として自動的に割り振る仕組みとのこと。
アルゴリズムによって順位付けということは、
高校入試も、大学入学共通テストのように問題を統一して行われるのか?
しかし、都道府県によって試験日にずれがありますので一斉に、とはいかないでしょう。
そのあたりはまだ何も情報が無いのと
具体的な制度の設計などはまだ決まっていないようですが、メリットとデメリット、実現の可否などの議論が今後実施される見通しのようです。
また、公立入試の主体は各都道府県になります。そのため新制度として実施を一律で行われるかどうかも分かれる可能性があります。
海外では同様の仕組みで実施されており、メジャーな方法のようなのでそれらを参考に検討されていくことでしょうか。
◆順位付けから考えられる動き
合格先を自動で割り振りすることで、生徒の序列化が進んでしまうのではないかという懸念のほか、
また、順位付けで合格校が決まるという仕組み上、志望校選びに関しても学校の校風や専門性などよりも偏差値重視の動きが強まる恐れもあるという指摘もあるようです。
メリットとしては
複数の公立高校を受験できるようにすることで、多様な進路の確保につながる点です。
一部の県ではすでに導入済みのところもあります。
デジタル処理になるため、学校側の負担が軽減される点があります。