国語力を上げよう読解力を上げようよく生徒にも言っていますが、
じゃあ具体的に何をしたら「上がるの?」というところですよね。
ネットで検索をかけてみても、パッと出てくるのは「読書」をすることを推奨されています。
ですが、
「単に読む」だけでは効果は得られません。
文章に登場する言葉で
「知らない言葉」や
「言葉自体は知っていても、意味を自分で説明できない言葉」が必ずあります。
この言葉の「意味を調べること」が語彙力を上げるポイントです。
一番のオススメ、一番やりやすいのは
『自分が普段から何気なく使っている言葉』です。
ちょうど今週は「菜種梅雨」だったので例として取り上げてみましょう。
※雨にもいろんな表現があるので調べてみてくださいね。
日本語の美しい表現を知るきっかけにもなると思います。
「春雨」「霧雨」「時雨」「狐の嫁入り」などはよく耳にすると思いますが
「緑雨」「紅雨」「桜雨」「天泣」「袖笠雨」「
瑞雨」などなど
実は400種類ほど雨を表現する言葉があると言われています。
季節ごとに、降り方に合わせて表現がたくさんあるんです。
言葉の由来となる意味も素敵ですよ。
梅雨には19種類の表現があります。
「栗花落」や「送り梅雨」「麦雨」「黄梅の梅雨」「陽性梅雨」などなど。
さて、では普段6月ごろに「梅雨」という言葉を使いますよね。
「梅雨」ってじゃあ、どんなもの?と聞かれたときに具体的に答えられるでしょうか。
「雨が長く続く」だけではなく、きちんとした説明ができるといいですね。
辞書で「梅雨」をひいてみます。
(教室に置いてあるのは「新明解国語辞典 第6版」なのでそこからの引用です。)
【つゆ】(梅雨) 「ばいう」の和語的表現
ここで「ばいう」という言葉と「和語的表現」という言葉が出てきます。
次はこの2つをそれぞれ調べていきます。
【ばいう】(梅雨) 6月から7月上旬にかけて、北海道を除く本邦一帯に続く長雨。つゆ。さみだれ。―ぜんせん【―前線】
【わご】(和語) 日本語。〔狭義では、わが国の固有語としての大和言葉を指す。対義語は、外来語およびその内訳としての漢語・洋語〕「倭語」とも書く。
このように出てきました。
ここから更に、新しく出てきた「さみだれ」「前線」を調べて......と、どんどん知らない言葉、知っているけれど意味を説明できない言葉が出てくることでしょう。
関連する言葉をどんどん知っていく=語彙力を上げる です。
何から調べたら良いのかわからない、となるのであれば
教科書を読むときにも、知らない言葉が出てくることでしょう。
そういったところからぜひ着手していきましょう。